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かけがえのない出会いから生まれた、究極のおもてなしテーブル
家族や大切な人々と共に囲むテーブルは、
ゲストをもてなす際もとても重要なファクターです。
リアルスタイルでは、
今年2月に“究極のおもてなしテーブル”が
お披露目になりました。
それが、コシノ ジュンコさんと創り上げた、
「JUNKO KOSHINO CASA 1/2 TABLE」。
皆さん、ご存知だとは思いますが、
コシノ ジュンコさんはパリコレに22年連続で参加し、
さらに世界各地でファッションショーを開催するなど、
業界の第一線で活躍し続けるファッションデザイナーです。
まず、なぜそんな偉大な方と、
名古屋で約20年前に創業したリアルスタイルが
タッグを組むことになったのか…。
私は、デザインを通して社会貢献を行っている
「デザインアソシエーション」の理事を
させていただいています。
建築家の隈研吾さんや伊東豊雄さん、
リアルスタイルの家具も手掛ける川上元美さんなど、
そうそうたるメンバーが在籍しているNPO法人です。
その活動の一環として、
コシノジュンコさんが校長を務める
福島県の「ふくしまクリエイティブアカデミー」に、
講師・審査員として行きました。
そこでコシノさんに初めてお会いして目をかけていただき、
コシノさんのショップにお邪魔したり、
反対にコシノさんが名古屋の弊社本店に来てくださったりと、
交流を深めてきたのです。
実はコシノさん、服飾のみならず、アートやインテリアなど
幅広い分野のデザインも手掛けています。
最近では、「ハイアット リージェンシー 東京ベイ」の
スイートルームを監修しましたし、
過去にイタリアのミラノサローネや
パリのメゾン・エ・オブジェで、
1/2 TABLEの前身となるプロダクトを発表しています。
交流を深める中で、
そのプロダクトを復刻しようと計画が始動しました。
現代のライフスタイルや
日本住宅のサイズに合わせるなど、
ブラッシュアップして完成したのが、
こちらの「JUNKO KOSHINO CASA 1/2 TABLE」!
一見するとありそうで、これまでになかった形だと思いませんか?
一般的なテーブルは、長方形や円形です。
もしくは、ホームパーティーなどで
人が増えた際に伸ばすことができる
エクステンションテーブルも人気があります。
ところが、エクステンションテーブルって、
実際は活用されないことが多い(笑)。
この1/2テーブルは
2つのテーブルの組み合わせ方次第で、
横長にして多くの人が座るようにできるし、
寿司カウンターにもなる。
カフェやレストランのように、
真ん中を空けてグリーンを配置することもできます。
まさに、エクステンションテーブルの新しい形なんですね。
これは、我々にはできない発想です。
以前、「ミラノサローネ2023 訪問レポート②」でも触れましたが、
アパレルメーカーが手掛けるプロダクトは、
家具業界の凝り固まった概念を
飛び越えた発想が魅力と言えます。
1/2テーブルも、
ファッションデザイナーである
コシノさんだからこそ生まれた商品なのです。
サイズはハイとローの2展開、
材質はコシノさんカラーのブラック塗装とオーク、
ウォールナットの3展開ご用意しています。
コシノさんとの出会いを通して改めて感じたのは、
かけがえのない人脈は、
仕事をしているだけでは得られないということ。
仕事上で出会う人は、あくまで顧客で、
そこに対等な関係性は生まれません。
私がコシノさんと出会えたのも、
NPO法人である「デザインアソシエーション」の
活動があったからです。
さらに言えば、
「デザインアソシエーション」の理事を務めているのは、
18年前、ナゴヤデザインウィークの活動をしていた時に
声をかけていただいたから。
また、そのあと
「NPO メイド イン ジャパン プロジェクト」を友人と立ち上げ、
「10年後の日本のものづくりのために」と
全国各地でものづくりネットワークを立ち上げる。
そういった活動の中で出会う人たちは、
大義を持ち、同じ想いを抱いています。
上下関係もなく、みな対等で、同じ場所を見ています。
だからこそ、
かけがえのない出会い・人脈となるのです。
私が商売ばかりしていたら、
こんなに素敵な方々とは出会えなかったでしょう。
リアルスタイルというショップで、
こんなに幅広い展開はできなかったでしょう。
だからこそ、
これからも日本の生活文化の向上のために
社会貢献していきたいと気持ちを新たにしました。
コシノジュンコさんのインテリアブランド
「JUNKO KOSHINO CASA」は、
今後も新たなプロダクトを計画していく予定なので、
ぜひ楽しみにしていてください。
ミラノサローネ2023 訪問レポート③【社長 鶴田浩コラム】
4月にイタリア・ミラノで開催された、
ミラノサローネのレポート3回目です。
これまで、ミラノサローネの出展ブランドや
世界の家具マーケットについてお話してきました。
今回の旅では中東も訪問しましたので、
そちらについても触れたいと思います。
訪れたのは、アラブ首長国連邦の首都・アブダビ。
まず心を打たれたのは、建築物の素晴らしさです。
こちらは、絶対に行きたかった
「シェイク・ザイード・グランド・モスク」。
白亜の外観が美しいですよね。
メインホールの床には、
なんと手織りのペルシャ絨毯が
一面に敷かれています。
さらに、中庭の大理石や渡り廊下の柱などには、
見事な象嵌細工も施されていました。
豪華な装飾は、まさに“贅を尽くした”
という表現がぴったりです。
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フランスの「ルーヴル美術館」が
初めて海外に展開した別館
「ルーヴル・アブダビ」にも足を運びましたよ。
設計を担当したのは、ジャン・ヌーヴェルです。
ドーム屋根の幾何学模様や、
水上に浮かぶような設計が美しいですね。
個人的に驚いたのは、
柳宗理のバタフライスツールが
展示されていたことです(笑)
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宿泊したホテル
「エミレーツ・パレス」も素敵でした。
まるで宮殿のような雰囲気で、ゴージャスな空間。
吹き抜けのホールも印象的で、
写真を撮らずにはいられませんでした。
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もちろん、家具のリサーチもしてきました。
アラブで今勢いのある、
ショッピングモール内のインテリアショップ「2XL」。
中東のインテリアについては、
数年前ドバイに訪れた際、
正直あまり魅力を感じられなかったこともあり、
今回も期待していませんでした。
ところが、実際にショップを訪れてみると、
家具・小物・ファブリック・アートの調和が素晴らしく、
コーディネートに隙がないのです!
壁の設えも、テーブルコーディネートも、
すべてそのまま購入したいと思わせるほど。
中東の家具マーケットも
ここまできているのかと感心するとともに、
日本ももっと頑張らねばという気持ちも湧いてきました。
今回のミラノ・アブダビの旅を終えて
私が何よりも感じたのは、日本経済の立ち遅れです。
ミラノやアブダビの街に繰り出して思ったのは、
マスクをしている人がいないということ。
人の動き、流れが活発で、
活気に満ちあふれていました。
コロナ禍前に訪れた際は、
日本の方が元気だな、と思った記憶があります。
また中東と聞くと治安が悪いイメージがあると思いますが、
アブダビは日本よりも安全と言えるほど、
治安の良さを感じました。
それだけ経済が豊かで、安定しているのでしょう。
日本はコロナに関しては、
諸外国に比べると完全に施策が遅れてしまいました。
気づかないうちに、人の動きも
消極的になっているのかもしれません。
こういった日本の立ち位置を再認識し、
私たちが豊かな暮らしを
もっともっと推進していかなくてはならないという
使命感に駆られました。
家具の技術についても、
日本は繊細で細かいとされていますが、
本場イタリアのディテールの妙は目を見張るものがあります。
日本は、よりものづくりの技術を磨いていかなければいけませんね。
私たちも、これからさらに尽力していきたいと、
決意を新たにするきっかけとなった訪問でした。
ミラノサローネ2023 訪問レポート②【社長 鶴田浩コラム】
引き続き、4月にイタリア・ミラノで開催された
ミラノサローネについて
レポートしていきたいと思います。
前回のコラムでは
日本メーカーの躍進や中国メーカーの台頭、
私が今回最もインスピレーションを受けた
「GUBI」についてご紹介しました。
今回は、私が現地で感じたコロナ後の
世界の家具マーケットの傾向についてお話します。
日本では、いまだに本革や羽毛などを使った
インテリアが高級で、
価値のあるものとされていますが、
世界の価値観はすでに変わっています。
今ほとんどの高級家具メーカーが
重きを置いているのが、
“動物愛護”や“SDGs”なのです。
例えば、
「Poltrona Frau(ポルトローナ・フラウ)」は
最高級の革のソファメーカーでありながら、
新作においては
極力天然皮革の仕様を抑えています。
ウルトラスウェードという
人工皮革やファブリックを使い、
皮や羽毛を排除しながらも
最高の座り心地を実現していました。
徹底してリサイクル素材を
使用しているメーカーも多く、
日本の価値観もシフトしていく
必要があると感じました。
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もうひとつのトレンドが“アウトドア”。
多くのメーカーがインドアに加えて
アウトドアもラインナップ。
テーブル・チェア・パラソルなど、
デザイン性も豊かで
インドア家具と引けを取らないほど。
日本の一般的なアウトドア家具の
イメージを覆しますよ。
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スペイン バレンシアの
アウトドアファニチャーブランド
「GANDIABLASCO(ガンディアブラスコ)」
が展開するラグブランド
「GAN(ガン)」は、
私ども「リアルスタイル」が
日本輸入総代理店を務めています。
こちらで展示されていたのは、
新作のアウトドアソファ。
樹脂系のリサイクル素材を使用したカバーで、
柔らかく座り心地が良いのが魅力です。
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また、今回はアパレルブランドが
これまでとひと味もふた味も違っていました。
本気でインテリア戦略を仕掛けてきたな、
という感じです。
住宅のしつらえ全てに携るインテリア業界は、
アパレルブランドにとっても魅力的で、
進出したい分野。
これまではブランド感を
全面に押し出したものが多かったのですが、
実用シーンを見据えた、
インテリアメーカーに引けを取らない
デザイン性と機能性を兼ね備えていました。
こちらは「エルメス」です。
エルメスと言えば、
皮革製品にこだわりをもつハイブランドですが、
先にお話した“動物愛護とSDGs”もあり、
レザーを使ったアイテムが
少なかったのが印象的でした。
ソファもボタンとパイピングにレザーを使用し、
メインとなる生地はファブリックだったのです。
無駄のない洗練されたデザインですよね。
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「FENDI」は、
これまでFENDIらしいデザインが目立ちましたが、
今回はガラリと変わりました。
ひと目ではFENDIとわからないくらいですよね。
ルイスポールセンのアーティチョークを
取り入れたコーディネートも展示されていました。
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他にも、
巨大スクリーンによる映像を使った
インスタレーションが目を引いた
「DIOR」や、
「ルイヴィトン」「ベルサーチ」など、
多彩なアパレルブランドの展示を見てきました。
やはりインテリアメーカーにはできない、
色や柄の使い方が魅力ですね。
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陶器メーカー「リチャードジノリ」も、
ティータイムを楽しむ
要素として器だけでなく
家具も提案していて、
陶器と合わせたコーディネートが印象的でした。
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またミラノサローネでは隔年で、
キッチンor照明をテーマとして
パビリオンが設けられるのですが、
今年は“照明”の年でした。
光源の主流となってきた
LED照明器具の成熟がどんどん進み、
ここ15年で多彩なデザインが登場。
その最先端が、
ここミラノで発表され、
新たな可能性に期待が高まりました。
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「Ambientec(アンビエンテック)」は、
名古屋市天白区出身の久野社長が
立ち上げたポータブル照明ブランド。
約10年前に第一作目・Bottled (ボトルド) を発表し、
今や世界的ブランドと
いっても過言ではありません。
カメラの電子技術を照明に取り入れていて、
充電してから長時間点灯可能なうえ、
しつらえが精巧でデザインもかっこいいんです。
新作には、
日本人デザイナーの大城健作さんを起用し、
鋳造したアルミニウムを
切削加工したポータブルランプが登場。
もうひとつは
イタリア・シチリア出身のデザイナーによる、
360度光源が稼働するポータブルランプです。
アンビエンテックは
リアルスタイルでも取り扱っていて、
よくベッドサイドに提案しています。
このように、
日本とはまた異なる世界の家具マーケットの
傾向を感じることができました。
また、日本のインテリアショップでは
展示されていることの多い
テレビモニターがなかったのも印象に残っています。
次回は、
併せて立ち寄った中東のインテリアや、
ミラノサローネで感じた
日本の立ち位置について
お話したいと思います。
ミラノサローネ2023 訪問レポート①【社長 鶴田浩コラム】
先月イタリア・ミラノで開催された、ミラノサローネへ行ってきました。
コロナ禍の影響で3年ぶりの訪問です。
「ミラノサローネ国際家具見本市」は、
毎年4月にミラノで開催されている世界最大規模のデザインの祭典で、
今年の会期は18日〜23日。
インテリア・家具はもちろんのこと、
自動車メーカーやアパレルブランドの展示も毎年注目を集めています。
本会場の「ロー・フィエラミラノ」は
東京ビッグサイトの約3倍もの広さがあり、
会期中に毎日訪れてもまわりきれないほど。
さらにミラノ市内では、
パレスや色々な施設を使って150箇所ほどの個展も開かれています。
そのため、世界中から一流の建築家やインテリアデザイナー、
バイヤーなどが一堂に集まるのです。
今年のミラノサローネは、
インテリアにおける日本メーカーの出展数が過去最高でした。
もともと日本は、家の中に押し入れや床の間があり、
家具といえばちゃぶ台とたんすが置いてあるくらい。
つまり、家具をあまり必要としない生活様式だったこともあり、
どうしても家具・インテリアに関しては後進国と言えます。
それが、ここ40年ほどで急速に家具メーカーが発展してきたんですね。
日本を代表する家具メーカー「カリモク家具」は、
イタリアの地元メーカーが占めることが多い
本会場内にブースがありました。
さらに市内で2箇所の個展も行っていて、
ヨーロッパのメーカーと並ぶくらいの規模感!
日本らしい木工技術に裏付けされた
ミニマル感を提案していました。
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日本とアムステルダムにショップを持つ
「タイムアンドスタイル」。
インテリアブランドBoffi|DePadova(ボッフィ|デパドヴァ)に見染められ、
パートナーシップを組んでミラノ・ブレラ地区に
200坪ほどのショールームを構えていて、
日本のトップブランドとも言える存在です。
徹底的にものづくりにこだわり家具から小物までオリジナルアイテムを揃え、
今回の展示でも素晴らしいシーンを提案していました。
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10年以上前から出展しているのが「マルニ木工」。
プロダクトデザイナーの深澤直人氏がデザインした
HIROSHIMAアームチェアは、
アップルの本社に採用されたことで有名ですよね。
精巧な木工技術とミニマルなデザインは世界でも認められています。
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同じくミラノサローネの常連である「リッツウェル」は、
木の加工など日本の伝統技術だけに頼らない、
スタイリッシュなデザインが印象的です。
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今回が初出展となる「杉山製作所」は、
岐阜県関市の鉄家具ブランドのメーカーです。
これらのメーカーを筆頭に、
今年は15社ほどの日本メーカーが出展していました。
インテリア後進国とはいえ、世界でのブランディングに尽力する、
このアイデンティティは素晴らしいですよね。
私たちも負けじと頑張らねばと感じました。
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また、今回は中国メーカーも台頭。
正直、少し前までは粗悪なコピーものを作っているイメージがありましたが、
かなり技術が上がっていて、
デザイン性も高い!
目を見張るものがありました。
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そして、私が最も印象的だったのが「GUBI(グビ)」です。
もともとデンマークの小さな家具屋だったのですが、
ここ数年でかなりの発展を遂げています。
世界中で愛される代表作・ビートルチェアをはじめとする
製品のクオリティはもちろんのこと、
今回の展示ではロケーション選びや
シーンの提案力も素晴らしいと感じました。
このように、世界のマーケットを直に感じることができるミラノサローネは、
私たちインテリア業界に従事する者にとっても、
発見や驚きが多く、とても刺激になります。
インテリアに興味のある方には、
一度は訪れていただきたいですね。
まだまだお伝えしたいことはたくさん!
続きは、次回のコラムでご紹介します。
IMAGINE大学 with Discovery 講義 / 新しい人材の見つけ方
NPO法人デザインアソシエーションとディスカバリー・ジャパン合同会社のクリエイター育成の番組『IMAGINEZ大学 with Discovery』へ弊社代表の鶴田浩が講師として出演いたしました。Discovery channelで放送された番組のアーカイブがYouTubeにてご覧いただけます。
【DESIGN ASSOCIATION NPO】
(デザインアソシエーション)
デザインがこの国を変えていく。
当団体は上記の理念のもと、デザイン文化の創造やデザインビジネスの活性化、次代のデザイナーの育成を目的に、デザインを通して社会貢献を行なっています。その様々な活動をDiscovery channelで放送中です。そのアーカイブをこのYouTubeで公開しています。
◆『IMAGINEZ大学 with Discovery』放送中◆
クリエイター育成番組「クリエイターとその愉快な仲間たち」が放送枠が60分に拡大。NPO法人デザインアソシエーション(本社:東京都港区、理事長:越智茂樹)とディスカバリー・ジャパン合同会社 (東京都千代田区、代表取締役社長:デービット・マクドナルド)は4月1日からクリエイター育成の新番組『IMAGINEZ大学with Discovery』をCS放送ディスカバリーチャンネルとデザインアソシエーションYoutubeで放送します。
【 放送⽇時 】
・CS放送 ディスカバリーチャンネルにて毎週⾦曜午後8時00分より (翌週日曜午前7時より再放送)
・ディスカバリーチャンネル 公式WEBサイト
( https://www.discoveryjapan.jp/program/creativetv/ )にて、無料配信
・デザインアソシエーションNPO YouTube( https://youtube.com/user/designchannel100 ) にて、
無料配信
#ディスカバリーチャンネル #ディスカバる #茂木健一郎 #トラウデン直美
IMAGINE大学 with Discovery 講義 / 鶴田浩Vol.1
NPO法人デザインアソシエーションとディスカバリー・ジャパン合同会社のクリエイター育成の番組『IMAGINEZ大学 with Discovery』へ弊社代表の鶴田浩が講師として出演いたしました。Discovery channelで放送された番組のアーカイブがYouTubeにてご覧いただけます。
1回目の放送。
2回目の放送。
3回目の放送。
【DESIGN ASSOCIATION NPO】
(デザインアソシエーション)
デザインがこの国を変えていく。
当団体は上記の理念のもと、デザイン文化の創造やデザインビジネスの活性化、次代のデザイナーの育成を目的に、デザインを通して社会貢献を行なっています。その様々な活動をDiscovery channelで放送中です。そのアーカイブをこのYouTubeで公開しています。
◆『IMAGINEZ大学 with Discovery』放送中◆
クリエイター育成番組「クリエイターとその愉快な仲間たち」が放送枠が60分に拡大。NPO法人デザインアソシエーション(本社:東京都港区、理事長:越智茂樹)とディスカバリー・ジャパン合同会社 (東京都千代田区、代表取締役社長:デービット・マクドナルド)は4月1日からクリエイター育成の新番組『IMAGINEZ大学with Discovery』をCS放送ディスカバリーチャンネルとデザインアソシエーションYoutubeで放送します。
【 放送⽇時 】
・CS放送 ディスカバリーチャンネルにて毎週⾦曜午後8時00分より (翌週日曜午前7時より再放送)
・ディスカバリーチャンネル 公式WEBサイト
( https://www.discoveryjapan.jp/program/creativetv/ )にて、無料配信
・デザインアソシエーションNPO YouTube( https://youtube.com/user/designchannel100 ) にて、
無料配信
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川上元美デザインを代表するCochiに続く、新作「KIMEチェア」。
今年7月の開館以来、各誌で取り上げられ話題の石川県立図書館。
館内の棚をはじめ家具全般のインテリアプランを担当したのは、リアルスタイルの家具も手がけるインテリアデザイン界の巨匠、川上元美氏です。
その中でチェアやベンチをセレクトする際には、椅子の素晴らしさを伝えようと、川上氏が考える世界の名作椅子を取り入れることにしたそうです。
その中の一脚に、リアルスタイルの「Cochi」が採用されました。
図書館の顔とも言えるメインの空間におさめられています。
それを知った時には、驚きとともに嬉しさが込み上げてきました。
これまでに数えきれないほどの椅子を各社でデザインされてきた中で、リアルスタイルで一緒に作った椅子をセレクトしてくれたのが、本当に嬉しかったですね。
川上氏の中でもCochiは一番の自信作なのだと言ってくれているようでした。
他の展示会でも、川上元美デザインのメインとして置かれていたことからも、一押しのアイテムになっていることがうかがえます。
Cochiを開発する時、日本の現代の椅子として極めたいという想いがまずありました。
日本ならではの繊細なものづくりによる座り心地と、日本人の生活スタイルにあった寸法。
例えば、土足では座らないことや、座った時の背当たりなど、日本人が日本で使うために極めた美しいフォルムの椅子をデザインして欲しいとオーダーしました。
一般的に木のフレームチェアはクッションが薄くて座り心地がチープになりがちですが、Cochiの吸い付くような座り心地は、座った誰もが驚きます。
いろいろ座ってみればみるほど、この椅子が欲しくなってしまうと言います。
これは、日本で巨匠と言われる円熟味ある研ぎ澄まされた川上デザインならでは。
座面や背面の取り外しができて、張り替えが容易にできるメンテナンス性も魅力です。
図書館の竣工式の後には、リアルスタイル金沢店にて川上デザインの新作チェアを披露するトークイベントを開催しました。
新作KIMEチェアも、Cochiチェアと同様に川上氏が自他ともに認める椅子となりました。
Cochiのコンセプトイメージを踏襲しながらも、ディテールをさらに削ぎ落として価格を抑え、Cochiよりも多様なシーンで使ってもらえるようにすることで、川上元美氏とリアルスタイルの世界をもっと広く味わってほしいという想いが込められています。
座面の取り外しはCochiと同じで、腰にキュッと入る背当たりも同じです。
何より、KIMEチェアは後ろから見たフォルムがものすごく綺麗です。
脚がすっと伸びている姿が本当に美しい。
背当たりと後ろ脚しか見えない、驚くほどの抜け感がある椅子です。
川上氏のこだわりが詰まっていて、ちょっとしたディテールやラインが、家具を知る我々にもたまらないわけです。
これまでのデザイン経験や、美しいものへの表現の極み。
それらが織りなす造形美をぜひご堪能ください。
リアルスタイルを代表する、究極のパーソナルチェアをめざして。
一生もののパーソナルチェアとして不動の人気を誇る、カールハンセン&サンのコロニアルチェア。
軽くて座り心地がよい、その計算し尽くされた絶妙なバランスに惚れ込み、人生の相棒にと選びたくなる気持ちも分かりますが、もう少し使いやすい手すりがいいよね。
そんな発想から、リアルスタイルの代表作として、パーソナルチェアの極みをつくろう!ということになり、デザイナー藤森泰司氏との開発がスタートしました。
ヴィスキオラウンジチェアは、ゆったりと腕を支えてくれ、グラスや小物を置ける広さのある手すりを持ちながら、軽快感のあるパーソナルチェアです。
手すりはしっかりしているのに、浮いているような軽快感を持つことにこだわりました。
もちろん、極上の座り心地は絶対です。中綿・羽毛・ウレタンの構成を吟味し、何度も調整を重ねて最高の座り心地を見事に表現しています。
座った瞬間に包み込まれるような感覚は、見た目からは想像もつかないでしょう。
少し後ろへ傾斜した座面、背もたれの角度、張りのある座り心地のクッションなど、細部に至るまで丁寧に仕上げられています。
ディテールを駆使して軽快さを表現し、後ろ姿まで意識された美しいチェアです。
Viskio(ヴィスキオ)とは、エスペラント語で「ウィスキー」のこと。
ロックグラスを肘掛けに置いて、好きなお酒をゆっくり飲みながらくつろげるようにと名付けられました。
イタリア語では「宿り木」という意味にもなるのだとか。
休息時間にぴったりのラウンジチェアとなりました。
そして同じディテールで、ハイバック、二人用、オットマンも加わり、すべてのラインナップが整いました。
特にハイバックはお客様からの要望も多く、ホテルなどのラウンジでも使いやすいよう配慮されています。
リアルスタイルの自信作をぜひ店頭でご覧ください。
スペリオルソファと、エリーデイベッドが仲良く登場。
リアルスタイルの家具に付けられる名前の由来を、すでにご存知の方も多いでしょうが、その多くは北米の地名から来ています。
今年デビューしたばかりで人気を集めたスペリオルソファは、五大湖のひとつ、スペリオル湖に由来しています。
有難いことに試作がすぐに売れ、「こんなソファが欲しかった」と、多くの声をいただき嬉しい限りです。
スペリオルソファは、これまでのソファのいいとこ取りをしているとも言えるでしょう。
リアルスタイルのソファには、デイベッドの考え方がベースにあります。
ソファにフラットシーツをかければ、そこで心地よく寝られるようなしつらえです。
言い換えれば、寝られるほどゆったりと座る余地を持っているということ。
ソファにきちっと座るというよりも、寝転がる人が多いという日本の暮らしにもマッチしています。
きちっと座るスタイルが多い北欧のソファよりも、寝転んで気持ちいいイタリアのソファに似ています。
そんなデイベッドの考え方で開発された代表的なものがシアトルソファで、ふかふかの布団そのものが乗っています。
スペリオルソファは、まず浮遊感があって、木の風合いを持ちながらもシャープで軽やかで、
それでいて座り心地の良いソファをと考案されたものです。
リアルスタイルで人気のソファと言えば、キングストンや、
オンタリオですが、
キングストンのようにスタイリッシュな印象と、オンタリオのようなどっしりとした座り心地を両立しています。
豊富なサイズバリエーションが、リビングでの過ごし方に応じた自由なレイアウトを可能にしてくれます。
このスペリオルソファのディテールを共有したのが、リアルスタイルでは初めてとなる専用デイベッドのエリーです。
大きな特徴はスプリングを使っていないこと。
一般的なベッドマットがスプリングで構成される中、スプリングを使わなくても天然素材で最高の寝心地を表現できたのは、京都の老舗寝具メーカー「IWATA」の協力で製作しているからです。
このスプリングを超えた匠のマットレスにより、寝返りのしやすさからも実感できる最高の寝心地に。
ウールとヤクの長毛を採用し、メンテナンスしながら一生使えるものになりました。
天然毛は保湿性・吸湿性・放湿性に優れ、夏は蒸れにくく冬は暖かい、四季を通して快適にお使いいただけます。
エリーデイベッドは円柱形の脚が標準装備ですが、さらにスタイリッシュな重厚感を表現するために、船のイカリを作る伝統の職人術で家具を作っている鉄工所にオーダーする鉄脚での製作も可能です。
浮遊感のあるスペリオルソファとエリーデイベッド、ぜひ店頭でご覧ください。
秋の夜長に、ワンランク上の香りを。
いつもと変わらない空間や、何気なく過ごしている時間が、香りひとつでこんなにも別世界を感じられるとは。
ここ最近でルームフレグランス、それもハイエンドな香りのニーズが高まっているのは、そうした体験をしている人が多いからではないでしょうか。
豊かな香りを長く楽しめるルームフレグランスは、秋の夜長にもぴったりです。
リアルスタイル本店では、この10月に新たにフレグランスコーナーを立ち上げ、世界の選りすぐりのハイエンドな香りが揃いました。
これだけのブランドが1つのコーナーに揃うとは、かなり珍しいのではないでしょうか。
名だたるハイブランドの中から、ブランドが掲げるコンセプトやデザイン、その香りにじっくり触れることができます。
それらを比べながら楽しみつつ、自分に合う香りを体験して選べるのは、名古屋ではここだけといっても過言ではありません。
中でも特筆すべきは、国内初登場となる日本のお香ブランド「Awaji Encens」。
これは海外ヨーロッパ向けに商品開発されたもので、国内での販売はここリアルスタイル本店から始まったという話題のお香です。
聖徳太子の時代に香りの文化が花開いた、そのスタート地点と言われる淡路の工房で作られるお香は、あえて説明を加えず、それぞれの想像を掻き立てるというもの。
心の記憶を呼び起こす、日本の新しいお香体験を提案しています。
火を付けなくとも、パッケージを開けただけでも上質な香りが漂う14種のお香がセットになり、さらに限定数でリアルスタイルのオリジナルパッケージが登場しています。
他にも、世界から注目を集める調香師、ジェームズ・ヒーリーのクリエイションを堪能できるイギリスの香り「HEELEY」は、リアルスタイル本店ではフルラインナップを揃えています。
アポセカリーの原点である、修道院秘伝のハーバル・レシピから生まれるイタリアの香り「Camaldoli」を扱うのは、名古屋では珍しく、ボディケアを中心としたラインナップです。
高級ルームフレグランスの世界的パイオニアである「LINARI」、
世界を席巻する伝統と品格のフレグランスメゾン「DR.VRANJES」が共に揃い、
また、アートのような芸術的な佇まいのフレグランスブランド「MAD et LEN」や、
捺印のアイデンティティを香りに重ねた新進気鋭の注目ブランド「EDIT(h)」と、
香りのバリエーションが充実しました。
この秋、心からリラックスできる大人時間を演出してくれる、特別な香りを見つけませんか。
秋のインテリア小物、新アイテムを見に行こう。
日ごとに秋の空気を感じるようになりました。夜を迎える時間が早まるにつれ、秋の夜長を過ごす空間にもお気に入りのインテリアを差し入れたいところです。リアルスタイルで今月開催中の20周年記念イベントでは、これまでにない限定アイテムが続々と登場し、新たな展開がスタート。すでに多くのお客様にご来店いただき、リアルスタイルの新しい一面をご覧いただいています。
そこで今回は新しく登場したインテリア小物をご紹介します。
まずは世界的に活躍の場を広げるドイツ・デュッセルドルフで立ち上がった有松絞ブランド「suzusan」とは今回コラボレーションが実現し、オリジナルのデザインハンカチが登場しました。素材には国産木綿と麻を使用、シャリっとした光を通す美しい透け感があり、桔梗麻柄の染め技法でリアルスタイルのロゴマークをデザイン。ユニセックスな明るめネオンカラーも取り入れながら、モダンなカラーリングにしています。地元愛知県の伝統工芸とコラボした絞りハンカチは、有松絞り職人が手がける一点もの。大き目サイズでハンカチとしてだけでなく、お弁当の包みなどにも使用できるサイズ感で、様々な用途でご利用いただけます。
また、リアルスタイル本店に新設されたフレグランスコーナーでは国内外のメゾンブランドが一堂に揃いました。ヨーロッパを代表するフレグランスブランド、「ドットールヴラニエス」、「リナーリ」をはじめ、HEELEY、マドエレン、カマルドリなどのアポセカリーブランド、また世界に向けた発信で注目の香水ブランド「EDIT」、国内初お目見えとなるインセンス「Awaji Encens」もお目見えしています。また、グリーンアイテムもさらに充実。アースカラーをはじめ素材感や発色の良い色柄が特徴の「ドマーニ」や、フェミニンで優しい雰囲気のガラス花器「ヘンリーディーン」が新たに登場しています。
テキスタイルコレクションにも、世界のハイブランドが採用するテキスタイルの産地・尾州から、トップメゾンでも使用される生地を生産する工房で、アパレル用テキスタイルの端材からインテリアに合うものをピックアップしてクッションカバーを制作しました。毛織物では名実ともにトップクラスの「尾州ウール」をインテリア分野で再利用し、アップサイクルしたアイテムになっています。
様々な新しいインテリアアイテムが揃う秋となりました。是非この機会にリアルスタイルへお立ち寄りください。
住み良く、長く愛せる古民家に。
最近では珍しくもなくなってきた古民家リノベーションですが、実際には宿泊や飲食など商業的に使用されるのがほとんどではないでしょうか。雰囲気を味わうだけならいいのですが、そこで暮らしていくことを考えると住宅としての機能性も重視されます。
住まいとしての古民家リノベーションは、小手先ではできません。古民家の何を残せるかを判断する専門知識と、どう残すべきかを見極める美意識、そして古来の伝統技法を再現できる腕のいい職人が必要です。同時に、現代の快適な暮らしに不可欠な新建材とのバランスが、古民家再生の出来を左右します。
前回ご紹介したのは繊細な町家のリノベーションでしたが、今回は築120年の力強い商家のリノベーションです。十分な耐震と、毎日生活するところは断熱を、開口部には樹脂サッシを装備し、住空間として不可欠な機能性を補填した上で、そのまま残すところとの調和をもたせました。美しく暮らすことをコンセプトに、古民家リノベーションの醍醐味を存分に盛り込んだプランです。
まず、木組の天井や、床の間、和室など、日本の伝統的なしつらえをできる限り残しました。そこに、和室では長押の隙間に間接照明を入れ、広縁の床には古民家の風情に馴染むウォールナット材を合わせるなど、現代的なアレンジを加えてスタイリッシュに仕上げています。
天井高が低かったダイニングでは、屋根裏を抜いて5mほどを確保。古材は構造体として見せ、古い窓も残しつつ空間としての調和を図りました。また、スイッチは集約して壁に格納するなど、無機質なものはなるべく見えないよう配慮しています。
さらに、壁にはクロスを一切使用せず、土壁や漆喰といった呼吸する自然素材にすることで、健康的な心地よさにもこだわりました。土壁には伊勢神宮にも奉納される桑名の川砂や、多治見、豊田、京都など近隣の良質な土を使用しています。古民家の雰囲気に合わせた照明計画では、直接的な照明は一部の廊下のみとし、それ以外は全て間接照明で、柔らかな光による空間の豊かさを演出しました。
インテリアではリアルスタイルらしく、古民家の伝統建築と現代のモダンインテリアの融合を試みています。アクセントウォールには朱色が映える伊賀森下ベンガラの土壁を、玄関の土間にはUSMのスチール棚を、和室にはデザイン性の高いGAN RUGを合わせ、「トラディショナルな古民家をここまでモダンにできる」ということを体現しました。
日本の伝統家屋が持つ豊かさを存分に味わいつつ、現代のインテリアも楽しめるモダンな邸宅となりました。この古民家の見学をご希望の方は、お気軽にお問い合わせください。次世代につなげていく建築・インテリアの在り方や、暮らし方の様々なアイデアをご覧いただけます。
リアル・スタイル株式会社
代表取締役 鶴田 浩
理想を叶えてくれるのは、新築でなく中古リノベでした。
中古物件のリノベーションも視野にあったものの、他社での新築プランが何となく進んでいたというMご夫妻。そこから一転して中古リノベに踏み切ったのは、ワクワクする家づくりがしたかったからだと言います。
「新築の場合、要望のすべてを盛り込んだ最初のプランから予算を削っていくという作業になり、打ち合わせの度に諦めなければならないことが出てきました。気分が下向きになっていく中で、以前から家具やインテリアが好きで見に行っていたリアルスタイルさんに相談したところ、中古リノベの可能性を提示していただきました。同じタイミングで良い中古物件が見つかったのですが、各階に5部屋もある大きな家だったので、空間を持て余してしまいそうで現実的ではない気もしました。それがリアルスタイルさんから提案いただいたプランを見て、俄然、気分が上がりました。新築と同じ予算で自分たちがやりたかったことが全部できる。すべてイメージ通りに、思い描いた住まいができそうだと嬉しくなったのを覚えています。」
お二人がどうしても実現したかったのは、吹き抜けの大空間。そして、奥様の一番のこだわりはドイツ「GAGGENAU」のオーダーキッチン。セラミック天板のカウンターを主役に、キッチンパネルはマット仕上げで換気扇は黒にするなど、設備や造作家具の色合いや素材感を統一しました。
「自分たちの好みはインスタからのイメージでお伝えしましたが、ただただ好きなものを集めただけなのに、それを見てリアルスタイルさんが候補としてセレクトしてくれた設備から建材、インテリアのすべてがどれも素敵で、どれにしても正解だと思えました。それでも自分たちで選び取っているという感じもあって、素材・色・仕様を決めていくのがとにかく楽しかったです」と奥様。
ご主人は「予算的に無理だろうと思っていた要望も、次の打ち合わせでは「こんな感じならできます!」と、いつも想像の上をいく提案をいただいて毎回の打ち合わせが楽しみでした。透明な扉は予算オーバーだったのに、「これがある!」と探し当ててくれた時は感動しました。「ここが少し気になる」と、何気なく話したことも、次までに考えてくれていてもっと良くなっていたり。和室の扉には壁紙を貼って趣を演出してくれたり。細かいところの気遣いやセンスの良さは、インテリアショップならではだと感じました」と話してくれました。
吹き抜けの廊下を通る時に窓から見える景色が大好きだという奥様。お二人は、ほとんどの時間を吹き抜けのリビングで過ごし、リアルスタイルのキングストンソファでくつろぐ時間に豊かさを感じると言います。
「もうすぐ3ヶ月が経ちますが、住み始めて分かることもたくさんありました。例えば、吹き抜けの廊下が手すりでも腰壁でもなく、ガラス張りになっていることでリビングから見上げる景色は全く違うし、廊下の壁は飾る空間として活きてきます。壁の向こうにあるトイレの扉をリビングから見えない位置に移動してくれたのも、リビングから見上げた景色を考えてのこと。そうした細やかさを至るところで感じます。要望を叶えてくれるだけでなく、意匠やディテールにこだわり、図面や説明だけではイメージできない、住んでみて改めて美しいと感じられるように考えられていることに驚きました。また、工事の途中には自分たちも足を運んでリノベの経過を共有し、その様子を見ながら変更することもあったし、引き渡し後も洗面台の調整をしていただきました。家が完成して終わりではなく、この先も共に歩んでいただけるという安心感があります。」
4階に屋上テラスのある建物を二世帯住宅にリノベーションし、各階5部屋と小さく仕切られていた間取りからダイナミックな空間プランを立ち上げ、1階はご両親の居住スペースに、2階はリビングダイニングに、3階は洗面や浴室などの水回りや寝室となりました。
「空間の使い方から照明、家具インテリアまで、提案していただいたことすべてが良かったです。自分たちだけではとても持て余してしまう大空間を、本当に綺麗におさめてもらいました。壁に飾るアートやインテリアなど、これから少しずつ揃えていく楽しみがあることも嬉しいです。4階はまだ手付かずなので、暮らしの中で空間をどう使っていくのか見えてきたら手を加えていきたいです。この先も家に時間をかけていきたいと思える、そんな家になりました。」
こうしたお話が伺えて、私たちも嬉しい限りです。中古リノベーションだからこそ、予算内で大空間のゆとりと、贅沢なオーダーキッチンが実現しました。Mご夫妻が立地よりも住空間へのこだわりを優先されたように、お客様が何を優先するかで予算配分は異なります。リアルスタイルはお客様に合わせて最適なプランをご提案し、インテリアショップならではの意匠にこだわり、豊かな時間が流れる美しい住まいをお届けします。
古き良きものを次世代につなげたい。
今年に入って古民家リノベーションを2邸、立て続けに手がけることになりました。
そのうちの一つが、
この古民家は華奢な構造体のため、構造計算の数値を上げるために屋根瓦を葺き直す必要がありました。その際には瓦をすべて新品にするのではなく、新しい瓦は後ろ側で使い、表の見えるところには状態の良い古い瓦をもってくることで、昔の佇まいを残しました。十分な耐震や断熱を行いながらも、2階の上質な座敷には当時の照明を磨いて付け直したり、ペアガラスには木製サッシ、雨戸の戸袋には銅板を貼るなど、トラディショナルに仕上げています。
一方で、主な生活空間となる1階では住みよくなることを第一に考え、外部に面する壁や床はしっかりと断熱し、開口部まわりにも複層ガラス樹脂サッシを装備。その上で左官職人による漆喰や聚楽土の壁や、断熱効果の高い太鼓障子などを伝統技法で残し、新建材を限りなく排除しながら快適な住空間を再生しました。ウォールナットの家具を合わせると、古民家にしっくりときて、スタイリッシュな空間にもなります。海外の暮らしを経て戻られた時に、改めて日本の素晴らしさを感じながら日々を過ごせる邸宅になったのではないかと思います。この素晴らしい建築を、これからも共に保存させていただく想いです。
このように、最近では古い建造物を再生させていただく機会が増えてきましたが、もともとリアルスタイルは、本店のリノベーションからスタートしています。廃墟で壊されかけていた大正時代の歴史ある洋館を再生させて残すことから始まりました。創業時から古き良きものを次世代に繋げ、文化的な価値ある街づくりをめざしてきたわけです。
歴史の味というのは、新しいものでは絶対に出ないんですね。新築では表せないものが詰まっているのが、古民家のいいところ。無くしてしまったらもう作れないのだから、それを残していきたい。リノベーションとは、いかに古いものをちゃんと残して再生するかだと思います。何でも新しいものに変えるのではなく、古い良いところを残しつつ、現代の住みよさを加えてスタイリッシュにすること。ただ再生して昔のままにするだけではとても住めないわけですから、そこをちゃんと解決するのが僕らの仕事だと思っています。
ここにきてようやく、コロナ前から古民家を改修して民泊施設やBARなどの飲食店として、商業的に使われることが増えてきましたが、そこにちゃんと住もうとなると、なかなかハードルが高い。それを我々がプロの技でしっかりと作りたいと思っています。長年、建築インテリアの業界でやってきて、腕のいい職人たちとの出会いもあって、建築とインテリアを融合した良いバランスで古民家再生ができるようになってきました。良い仲間との大義ある仕事は、本当に喜ばしいことです。これからも、残していきたい街の姿に貢献していきたいと思っています。
リアル・スタイル株式会社
代表取締役 鶴田 浩
ボタニカルなアートが気分。
新緑が清々しいこの季節。公園でも街路樹でも、あちらこちらで爽やかなグリーンが私たちの目を休め、心を軽やかにしてくれます。そんな植物たちをアートで表現したら…。現在、名古屋東店で開催中のアート展は、その名も「Botanical Garden(植物園)」です。
初めての人にとっては、少し敷居が高いと感じるアート。それをインテリアのように身近なものとして、日常空間にしっくりとおさまるだけでなく、ふと目にした時に自分らしさや、満たされた気分だったり、またちょっとした贅沢を感じられるようなアートをご提案するのが、リアルスタイルのアート展です。これまでギャラリーに足を運んだことがないという方にこそ、ぜひご覧になっていただきたいですね。
このアート展では、30-40代の女性作家4人が、絵画や写真、いろんな素材を使ったミクストメディアなど、それぞれの作風と感性で、初夏にふさわしい「植物」を表現してくれました。植物はアートでも普段からよく使われるモチーフのひとつですが、今回は名古屋東店のお客様をイメージして、リアルスタイルのために創作していただいた他にないフレッシュな作品がずらりと並んでいます。同じ植物をテーマにしながら、やっていることはこんなにも違うんだ! その捉え方や作り方の違いも楽しんでいただけたらと思っています。
例えば、写真をレイヤーにして一つの景色を創り上げる花輪さんの作品は、白い壁の前に飾るだけでも十分に映えますが、お気に入りのものや本物の植物と一緒に飾っても素敵です。ギャラリー展示では大きな作品が多いのですが、今回はリアルスタイルのために小ぶりなシリーズも作っていただきました。
芽をモチーフに、ガラスと金属を組み合わせた作品を手がける天野さんは、水回りでイメージしやすいのか、浴室や洗面などに飾る人が多いようです。重そうに見えますが実際は軽いので、気軽に壁掛けできるのも嬉しいところ。
他にも、部屋に飾った時の見え方も意識して側面まで描き込んでいたり、白い壁に反射するようになっていたり、平面なのに奥行きを感じるものだったり、差し込む光で表情が変わるものだったり。作家それぞれが捉える「植物」がそのまま作品の幅となって、見る側を楽しませてくれます。
どれも、インテリアに溶け込むような作品ですが、気に入ったものを家のどこに飾るのか、またどのように飾るのか、そもそもどのように選んだらよいのか。特にアートは初めてという人たちが、自分の生活空間でイメージしやすいよう、1階のリビングコーナーでは家でアートを楽しむ体験をしていただけるような展示となっています。一方、2階はギャラリーのようなアート空間を楽しみながら作品と向き合えるようになっています。アートを飾る空間は家の中の意外なところにあったり、自分が求めている漠然とした何かがはっきりしたり、スタッフと話をするだけでも嬉しい発見があるかもしれません。ぜひぜひ、気軽にお声掛けください。
「Botanical Garden -植物園」
www.real-style.jp/news/nagoyahigashi/11520/
開催期間:5月19日[木]-6月12日[日]
【作家一覧】
天野入華
榮菜未子
柴田祐希
花輪奈穂
開催店舗:名古屋東店
※本展は予約制となっております。お越しの際は、メールまたはお電話にてご予約頂きますようお願いいたします。
お問い合わせ:
リアルスタイル名古屋東店
名古屋市天白区鴻の巣1-215
TEL:052-705-8136
ご来店予約はこちらから
coubic.com/real-style/748368#pageContent
キングストンソファが、ベッドになりました
新緑が美しい5月となりました。春から新生活を始めた方も、少しずつ慣れてきた頃でしょうか。
リアルスタイルでは毎年この時期に、カタログがリニューアルします!
総合カタログとなる「STYLE BOOK」は、リアルスタイルのオリジナル家具を中心に、ラグやリノベーション事例などもラインナップされており、今年もまた新しい一年がスタートするという高揚感と、新しい家具が掲載されたカタログをようやく皆さんにお届けできるようになったという安堵感とで、新年度のはじまりを改めて実感します。
STYLE BOOKでは新作家具を特別にピックアップすることはないため、「新作」であることが一見すると分かりづらいのですが、これまでになかった新しいアイテムはもちろんのこと、人気シリーズのサイズバリエーションなどが増えたりもします。
そして今回は、人気シリーズからの新作家具として「キングストンベッド」が登場しました。お馴染みのロングセラーモデル「キングストンソファ」は、体に心地よくフィットする柔らかな背当たりが人気ですが、その傾斜のついた背もたれをそのままヘッドボードに採用したのが「キングストンベッド」です。ベッドの上で、ソファのようにゆったりとくつろぐことができるよう、ファブリックのカバーリング仕様としています。お選びいただくファブリックによって、空間イメージを変えられるのも嬉しいところです。
これまでリアルスタイルで主流としていた木製ベッドでは、一般的なベッドと同様にマットをフレームの上に乗せていましたが、今回はマットをフレームにはめ込むという新しいスタイルです。ファブリックで覆われたフレームにマットが沈み込むようにセットされ、スタイリッシュでシャープなフォルムとなりました。これまでのようにフラットシーツを巻き込んでホテルのようなデュべスタイルにするのではなく、ボックスシーツごとフレームにはめ込むため、すっきりとしたベッドシーンをお楽しみいただけます。
ベッドに座る時、枕やクッションをたくさん入れて背当てにする必要もありません。ヘッドボードがそのままソファのような寛ぎを与えてくれる、リアルスタイルがこの春からご提案する、新しいベッドタイムの過ごし方です。新生活が始まって、少しだけ疲れが出てきやすいこの時期、眠りにつく前にヘッドボードに体をあずけるリラックスしたひと時が、より良質な睡眠につながったり、また休日の朝にはベッドの上でのんびりと過ごす時間が、心の休息にもなったり。皆さんの暮らしに寄り添うベッドになることを願っています。
ひとつのテーブルが引き寄せた豊かな日々
15年ほど前、妻との入籍前、同棲を始めるにあたり、
初めてリアルスタイルの家具と出会い、
ロックビル リビングテーブルを購入した。
購入の決め手はデザイン。
至ってシンプルなコの字で
重厚感のある無垢ウォールナットのリビングテーブル。
小さなアパートだったので、
すべてをリビングで済ましてしまおうと、
ダイニング兼リビングテーブルをチョイス。
高さが異なるテーブルを2台購入した。
通常は2台を重ねて1台分で使用している。
人が集まる際には重なった2台のテーブルを横並びにして、
たくさんの料理とお皿が広々のせられるのも
このロックビルリビングテーブルの良いところ。
遊び心を持ったレイアウトもできる。
美しい木目と天然木ならではの質感が
たまらなく好きで気に入っております。
そして5年後、この家具との始まりが
さらなる発展につながりました。
ひょんなキッカケで、
マンションの購入を考え出した時期があり、
最終的にマンション購入ではなく、
両親が所有する土地に一軒家をたてることに。
ロックビルリビングテーブルを購入以来、
いつかウォールナット基調の家に住みたいと考えておりました。
何度も住宅展示場へ足を運び、
どのハウスメーカーに
私たちの夢を叶えてもらおうかと
心踊らせながら巡っていたその時、
とあるモデルハウスに設置してある家具が目に入った。
ウォールナット基調のソファやテーブル、その他諸々。
リアルスタイルがコーディネートしたモデルハウスでした。
ハウスメーカーが決まらぬまま、
その流れでインテリアを見にリアルスタイル本店へ。
そーいえば、リアルスタイルも建築設計を行っていた。
軽く店員さんに聞いてみたら、
ちょうどリアルスタイルの社長さんが居合わせたので
詳しく話を伺うことに。
「インテリアに合わせた家づくり」
一般的な日本の住宅は箱を作って終わり。
豊かな生活をするには
その箱の中身が重要である。
まさに私達が求めていた価値観がそこにはありました。
そして、いつのまにか
我が家をお願いするハウスメーカー第1候補に。
あれから10年、
今もリアルスタイル基調の家具と共に
リアルスタイルの家で
豊かな日々を送っております。
最初に買ったロックビルリビングテーブルは
いろいろな場面で出来た傷も、味わいとなって、
15年経った今も、人が集まる際には大活躍。
経年変化で少しずつ色が変わりつつも、
たまにオイルを塗ってあげると若返る。
塗り重ねるたびに思いも重ねられていくようです。
私たちと共に歳を重ねることのできる
インテリア・家で生活できることに
日々喜びを感じております。
全国の家具産地を訪ねて
今回は、リアルスタイルのモノづくりを支えている全国の家具産地をご紹介します。リアルスタイルは先日、おかげさまで20周年を迎えましたが、その歴史はモノづくりを共にする産地の方たちと歩んできたものです。
創業前の15年間、僕は建築業に従事していましたが、建築とインテリアが切り離されていることに違和感を感じていました。また、インテリアやプロダクトそのものも、機能性ばかりを追い求めて素材や形がなおざりになっていて、かつての日本の伝統的な豊かさが排除されているように見えました。そうした中で、日本に息づくモノづくりの素晴らしさをしっかりと伝え、現代の建築やインテリアの中で広めていきたいと、リアルスタイルがスタートしたのです。
リアルスタイルの家具は、広島・岡山から始まりました。以前にもご紹介したように、桐箪笥の一流産地である「府中」とは一線が引かれたことで、新進の家具産地へと成長したのが「笠岡・福山」です。リアルスタイルのラグジュアリーチェア“ヴィスキオラウンジチェア”はここで作られています。
他にも、それぞれに特徴ある産地と家具づくりをしています。例えば、木材に恵まれたことで発展した北海道の「旭川」や岐阜県の「飛騨」、分業が進んだことで国内生産の5割ほどを占める日本最大の木工産地である福岡県の「大川」。江戸指物による細かい技術が卓越している「静岡」では、リアルスタイルのオリジナルドレッサー“ベガ”を作っています。
また、リアルスタイル仙台店がオープンしたことでご縁ができた「山形」には、国内外のハイブランド家具を手がける日本一のOEMメーカーがあります。木製家具では世界一を誇るデンマークで、フィンユールの復刻を一手に引き受けるなど、世界の木工椅子で最も評価されるうちの一社です。リアルスタイルのソファシリーズ“コチ”はここで作られています。
ここまでご紹介した「府中家具」「旭川家具」「飛騨家具」「大川家具」「静岡家具」に「徳島家具」を加えた6つの産地は、日本の6大家具産地と言われ、日本の家具づくりを支えています。
ステイホームで住空間が見直され、上質な家具やインテリアのニーズが高まっていますが、そのプロダクトがどの産地で作られているのかを知ることで、さらに愛着が増すようにも思います。日本には、まだまだ豊かなモノづくりが息づいています。一度、工房にもぜひ訪れてみてはいかがでしょう。
リアル・スタイル株式会社
代表取締役 鶴田 浩
当記事はDrive!NIPPONに連載されております。
https://www.drivenippon.com/column/54143/
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アートと、対話する。
先日、東海テレビの「ニュースOne」にて、リアルスタイル本店で現在開催中の「山田雅哉個展 talk」が紹介されました。スタジオセットにも採用されている番組をご覧になれば一目瞭然。ニュースを伝えるという場面で、山田雅哉さんの作品が柔らかな雰囲気を放っています。
今回のアート展では、予約制にもかかわらず開始から多くの方々にご覧いただいています。リアルスタイルのソファに座り、じっくりとアートに向き合う時間を過ごされるお客様や、中には「人生初めてのアート」を手にされたというお客様もいらっしゃいました。もちろん、気に入った作品があれば、自宅のインテリアとどのように合わせられるか、サイズ感や雰囲気づくりがどうなるかなどを気軽にお話しさせていただいています。暮らしの中にアートを取り入れて楽しむ感覚を、ここで得てもらえたらと思っています。
山田さんの作品は抽象画ということもあり、その解釈は見る人に委ねられます。見る人によって、また見る時の心模様によって、作品の中の目に留まるものが変わり、全く別ものに見えてくるのが面白いところ。そのために、色も形も様々な要素や仕掛けが一つの作品の中に盛り込まれていると言います。だから、何度でも見に来てほしい。そして、家に飾った時には日々会話をしながら鑑賞してほしい。作品と「たくさん語り合ってほしい」との想いで、展示会は「talk」と名づけられました。
そんな山田さんの作品には、墨流しという技法が用いられています。芸大時代、音楽学部の練習風景をスケッチしたことから、彼らが奏でている音楽を自分が感じたように表現できないかと模索。専門である日本画の歴史を紐解くと、平安時代の文献で琵琶を弾いている人の背景に墨流しの技法が用いられていました。つまり、音楽を表現するために墨流しが用いられていたということ。山田さんはこれを論文にまとめ、「墨流しは音楽を表現する」として、作品に取り入れています。墨流しとは、顔料を水に垂らした時にできる偶然の模様。それは決して手では描くことのできない、意図しきれない水の動きや滲み、揺らぎを生み出します。さらに山田さんの作品では、表面だけでなく裏面からも描かれているため、その重なり方はメロディのようにとても複雑です。顔料の染み具合で裏からほんのりと表れるものもあれば、表面で色を重ねて力を帯びているものもあったり。毎日のように対話しても尽きないほどの表情を持っている。確かにそう思います。
インテリアショップでの個展は初めてという山田さんは、このためにたくさんの新作を描き下ろしてくださいました。色合いもサイズもかなりのバリエーションです。
例えば、空間を印象づけインテリアの主役にもなるこちらの作品は、他の作品よりも厚みがあって存在感があり、その分たくさんの要素が盛り込まれているため、日々の対話も弾む作品。リビング、玄関、寝室と場所を選ばないだけでなく、和室、モダン、北欧、打ちっ放しの壁とスタイルも選ばず、インテリアに取り入れやすいのも山田さんの作品の特徴です。
(作品:Angel 2021-W1 サイズ655×530mm ¥330,000)
今回は特殊サイズも多く、小さいものはワンポイントになります。家に持ち帰ってみて、いろんな壁に当ててみて場所を決めるのも楽しいものです。またケースを付けて置くこともできるので、本棚のちょっとしたスペースや、お気に入りのコーナ作りにも最適です。
(作品:Angel 2022-7 サイズ273×82mm ¥44,000)
中間サイズとなるこちらは、初めてアートを取り入れる人にもおすすめです。家の中でいつも何かしら自分が目を向けるような場所に飾ると対話も増えそうです。有機的でエレガントな雰囲気を持つ山田さんの作品は植物との相性もよく、チェストの上でガラスやオブジェと合わせても素敵です。
(作品:piece of music2022-8 サイズ273×220 mm ¥66,000)
もちろん、山田さんの在廊日にお越しいただいて直接お話を聞かれると、また違う印象が生まれるかもしれません。一度ご来店いただいた方も、またぜひお越しいただいて、前回にはなかった感覚を得てもらえると嬉しいです。また、来店できないエリアのお客様で作品に興味を持たれた方には、問い合わせ対応をしています。お気軽にご連絡いただければと思います。そして今後も、アートイベントは各店で続いていきます。お楽しみに。
「山田雅哉個展 talk」
開催期間:2月17日[木]-3月13日[日]
※作家在廊日 3/5[土]・13[日]
開催店舗:本店
※本展は予約制となっております。お越しの際は、メールまたはお電話にてご予約頂きますようお願いいたします。
お問い合わせ:
リアルスタイル本店
名古屋市中区大井町1-41
TEL:052-323-6262
info@real-style.jp
[企画]ジルダールギャラリー
052-211-9987 info@jilldart.com
日々に“贅沢”を感じる、自分なりのアートを
アートって、何だか難しくて敷居が高そうだ。それに価値も価格も分からない。
ひと昔前と違って、そんな印象を持たれる人も少なくなってきたような気がします。リアルスタイルのインテリア提案の中でも、アートは住空間をより豊かに、そして完成度の高いものに仕上げてくれる重要なパーツのひとつです。お客様が好む雰囲気のアートを空間に合わせてご提案できるのも、インテリア性の高いコンテンポラリーアートを扱うギャラリーと連携する私たちならでは強みでもあります。
ある特集記事で、有名なクリエイターさんがこんな話をされていました。「生活にアートを取り入れる際に心がけているのは、自分の手の届く範囲で正当に評価された作品を買うこと。そして、日々に贅沢を感じられる自分なりのアートを取り入れること」だと。「30万円のバッグを買っても贅沢を感じられない時代に、3万円でも心にすごく豊かさを感じられるのがアートなのかもしれない」とも。アートのある暮らしは、自分の生活の満足度をより上げてくれるものだと、私たちも考えます。
そんなアートを身近なインテリアとしてご提案できるよう定期的に開催しているリアルスタイルのアート展ですが、今年はジルダールギャラリーさんの協力を得てシリーズ化。現代アートから工芸まで幅広いフィールドで活躍する新進気鋭の才能をご紹介し、各テーマに合わせてアートをじっくりご提案できる年間を通した計4回のイベントとなっています。
その第1回目となる「山田雅哉個展 talk」が、名古屋本店で3月13日まで開催中です。東海テレビ「ニュースOne」のスタジオセットでも知られる山田雅哉氏が、このために描き下ろした新大作を含め、サイズも様々な多数の作品が展示されています。ギャラリーで見るのとは一味違う、お家に飾られている雰囲気をイメージできるのもリアルスタイルならでは。このイベントが、たった1枚のアートに出会う機会となって、いつもの空間に豊かな時間を運んでくれるものとなりますように。ご来店をお待ちしています。
「山田雅哉個展 talk」
開催期間:2月17日[木]-3月13日[日]
※作家在廊日 3/5[土]・13[日]
開催店舗:本店
※本展は予約制となっております。お越しの際は、メールまたはお電話にてご予約頂きますようお願いいたします。
お問い合わせ:
リアルスタイル本店
名古屋市中区大井町1-41
TEL:052-323-6262
info@real-style.jp
[企画]ジルダールギャラリー
052-211-9987 info@jilldart.com
創業20周年を迎えて
2002年2月 REAL Style 本店
20年前の2002年2月22日に、リアルスタイルは誕生しました。
理想としたのは、建築とインテリアの融合です。
それまでの15年間は建築業に従事していましたが、建築とインテリアが切り離されていることに違和感を感じていました。また、一時休職して1年半に渡って海外を放浪してみると、その想いはいっそう強くなりました。
欧米と比べて日本の街や建築、インテリアやプロダクトは、それぞれが勝手に作っていて、それも機能性ばかりを追い求め、素材や形がなおざりになっていました。つまり、成熟していないんですね。国家としては豊かだけれど、それは表層的なもので、かつての日本の伝統的な豊かさが排除されているように見えました。明らかに、街並みを含めた住文化が未成熟でした。
海外でそれを目の当たりにしたからこそ、日本の良さを残しながら欧米のような街の美しさを具現化していきたいと思いました。そのための理想の業態が、建築とインテリアの融合であり、学生時代からの友人で家具メーカーだった赤瀬さんの支援を受けてスタートさせることができました。街やモノを俯瞰して見ることの具現化が事業として始まったのです。
自社ブランドを持つインテリアショップとして、また一級建築士事務所として、昨年からは「インテリアから建てる家」をコンセプトにした注文住宅にも力を入れるようになりました。ここでもリアルスタイルが建物だけでなく街づくりまで見据え、普遍的な美しさや日本の風土・伝統にある豊かさにこだわっていることを感じていただけると思います。そうして20年間、地域の住文化を向上させたいという変わらぬ想いで愚直にやり続けてきたつもりです。
お客様そしてものづくりを共にする事業者の皆さまに支えていただき、リアル・スタイル株式会社の20回目の誕生日を迎えることができました。心より感謝申し上げます。ありがとうございます。これからも、豊かな暮らしと街に寄与する建築・インテリアをお届けできるよう、スタッフ一同、力を合わせてまいります。どうぞよろしくお願い致します。
リアル・スタイル株式会社
代表取締役 鶴田 浩
左上から 2005年11月 REAL Style 仙台店/2008年3月 REAL Style 名古屋東店/2013年10月 REAL Style 金沢店/2019年2月 REAL Style 青山店/2021年2月 REAL Style ジェイアール名古屋タカシマヤ店/2022年2月 REAL Style AWAI(帝国ホテルプラザ東京 2階)
石川・九谷焼の産地を訪ねて
今回は、「九谷焼」の産地をご紹介します。石川県南部の加賀市・金沢市・小松市・能美市で生産される九谷焼の歴史は古く、360年以上の伝統を今に伝えています。1655年の開窯から、わずか100年で一度は途切れた焼き物づくりが息を吹き返したのは江戸時代後期のこと。開窯にも復窯にも、加賀百万石と称される加賀藩の尽力があったことは言うまでもありません。
九谷焼の最大の魅力は「上絵付け」でしょう。上絵付けとは、本焼きした陶磁器の釉薬の上に、顔料で絵柄を描いて再度焼く技法のことで、九谷焼や有田焼などに広くその技法が使われています。特に九谷焼では、五彩という「緑・黄・紫・紺青・赤」を使った鮮やかで優美な色彩が特徴で、その繊細さはまさに圧巻です。赤以外の4色は焼成するとガラス質の透明感のある色彩となり、触ると盛り上がった感じになっています。日用品から美術品まで幅広く、時代ごとに、また窯や作家ごとに独自の画風があるため、掘り出し物を探すような楽しさがあります。シンプルモダンがもてはやされた時期には人気が低迷したものの、最近はまた注目されるようになりました。伝統的なカタチと鮮やかな色彩が若い世代にとっては新鮮なようですね。
そんな九谷焼の伝統を受け継ぐ2つの工房で、ミュージアムショップの立ち上げのお手伝いさせていただきました。2014年にリアルスタイル金沢店がオープンして以来、地域の伝統工芸の発信拠点として、産地のリノベーション工事にも積極的に関わらせていただいています。そうした中で、2020年には宮創製陶所さん、2021年には宮吉製陶さんのミュージアムショップをお手伝いさせていただきました。これまで個人の工房が開放されることは少なかったので、最近ではこれらミュージアムショップを巡る楽しい産地ツアーが組まれるなど、産地観光の一躍を担っているようです。
代表的な観光スポットで知られる九谷陶芸村に記念館のある陶芸家で文化勲章を受賞した浅蔵五十吉氏は、実はリアルスタイルのスタッフのお祖父様というご縁。九谷焼は、深い繋がりをもつ産地の一つです。近隣には小松温泉や山中漆器の産地などもあり、産業観光としては楽しいエリアです。金沢の古い街並みと合わせて、ぜひお立ち寄りください。
リアル・スタイル株式会社
代表取締役 鶴田 浩
当記事はDrive!NIPPONに連載されております。
https://www.drivenippon.com/column/53825/
過去の連載記事はこちらをクリックください。
“おもてなし”の心を表す、金沢の玄関口
圧倒的な存在感で、巨大なアートオブジェのようでもある金沢駅。「世界で最も美しい駅14選」の6位にも選出されるなど、世界でも有数の美しい駅として知られています。金沢駅は「おもてなしの心」をコンセプトに、基礎計画から12年の歳月を経て2015年に完成しました。
3000枚を超える強化ガラスとアルミ合金からなる幾何学模様の天井ドームは国内最大のアルミ建築で、世界的にも最大級です。意匠設計は数々の受賞経歴を持つ著名な建築家・白江龍三氏によるもの。バリアフリーや駅機能を完備するだけでなく、「金沢らしさ」をどう表現するかも議論されました。400年前の加賀藩主・前田家から受け継がれてきた金沢の独自文化を次世代につなぐ象徴として、次の「400年も残る建築」となるよう、腐食してしまう鉄でなくアルミを使い、最先端技術を駆使した構造システムがこの巨大なドームを支えています。ここは通称「もてなしドーム」と言われ、大きな傘をイメージしています。雨や雪の多い金沢で、駅を降りた人にそっと傘を差し出す、そんな粋な心づかいを表現しているのだとか。そのドームの先端で厳かに佇むのが「鼓門(つづみもん)」。2本の大きな柱に支えられた門は、能楽で使われる日本の伝統和楽器「鼓」をイメージしています。
ではなぜ、能楽の「鼓」が金沢の玄関口に選ばれたのでしょう。
能楽は江戸幕府の式楽と定められ、大名家の儀式・おもてなし行事には必ず能楽が演じられました。そもそも能には5つの流派がありますが、中でも金沢では前田家によって宝生流が手厚く保護されたことから、武家だけでなく庶民にも広がっていき、人々に愛されながら暮らしに能楽が溶け込んでいました。城下町である金沢には、伝統芸能でおもてなしをする文化が受け継がれ、今も息づいています。加賀藩以来、伝統芸能や地域文化とともに育まれてきた「おもてなしの心」は、訪れる人々を最初に迎え入れる駅で感じることができるのです。とても金沢らしいですよね。
リアルスタイル金沢店も、金沢にふさわしいショップとなるよう、「おもてなしの心」を大切にしています。お客様と丁寧な対話を重ねる中で、お客様が理想としているイメージを引き出し、建築・インテリアから小物まで、コーディネート提案できたらと思っています。もちろん、地元金沢に息づく伝統・文化を現代に取り入れた工芸品やプロダクトもご紹介しています。そうした日本の繊細なプロダクトと、感度の高い海外プロダクトを絶妙に掛け合わせられるのも、リアルスタイルならではだと思います。ぜひ、お気軽にお立ち寄りください。
東海プロダクトデザインアワードにて【社長 鶴田浩ブログ】
皆さん、あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。さて今回は、2022年の年初めにふさわしいモノづくりの取り組みをご紹介させていただきます。
昨年の4月にスタートした「TOKAI PRODUCT DESIGN AWARD」は、地元の中日新聞社さんの主催によるもので、東海エリアのメーカーさんの商品開発に、東海エリアの学生さんが参加するというもの。愛知・三重・岐阜からモノづくり企業3社が参加し、新商品の開発と販売を目的としたプロダクトデザインを学生から募集しました。最優秀賞作品はさらにブラッシュアップして製品化し、クラウドファンディング「マクアケ」での発売を予定しています。
参加したモノづくり企業3社からはそれぞれ新商品のテーマが掲げられ、学生はそれをもとにデザインすることになります。一つ目は金属の切削加工技術を持つ愛知の企業が開発したいと考える「火の周りで使うキャンプギア」。二つ目は陶器の高度な精密加工技術持つ三重の企業が開発したいと考える「家庭で簡単に調理できるキッチングッズ」。三つ目は関の伝統的な刃物技術を持つ岐阜の企業が開発したいと考える「料理が楽しくなるデザイン刃物」。このアワードには約60の応募があり、2名の大学教授とマクアケのキュレーター、そして僕の4名で11月下旬に審査させてもらい、12月26日には表彰式が行われました。
今回は初回ということで、各企業の意欲と若い力に大いに期待していました。その期待に応えるようにして、可能性あふれる作品が数多く出てきました。若者らしいフレッシュなアイデアは、我々では思いもしない自由な発想で、とても興味深いモノでした。驚いたのは、皆さんとてもプレゼンテーションが上手いことです。商品の見せ方をよく勉強しているなと感心しました。審査では、どうしたらその作品を商品としてカタチにできるかが議論されました。そうした意味で、最優秀賞作品は実際に使用される場面が最もイメージできる、リアリティを感じるものが選ばれたように思います。ただそれを市場に出すという観点からすると十分ではありません。これからさらに良い製品になるように改善しながら製品化をしていく予定です。お楽しみに。
このアワードに参加された企業もまた若い世代が多く、前向きな取り組みが見られました。東海エリアには様々なモノづくりを展開する企業がまだまだあり、その技術はどれも世界に誇れるものばかり。今回のようにエリアを限定したデザインコンペはとても珍しく、モノづくりの東海エリアだからできる取り組みだと改めて感じました。また、行政ではなく民間で開催されたことが喜ばしく、大きな意味があると思っています。行政では単年度事業で終わることも、民間であれば続けていくことができるからです。ここから未来のモノづくりが発信され、デザイナー発掘にもつながるアワードになっていくことを願っています。
2022年、新たなモノづくりを東海エリアから世界へ発信する幕開けとなりました。弊社のリアルスタイルもまた、今年は20周年を迎える節目の年です。記念イヤーとして様々なイベントを企画し、日本のライフスタイル向上と日本のモノづくりを応援していきたいと思っています。
リアル・スタイル株式会社
代表取締役 鶴田 浩
過去の連載記事はこちらをクリックください。https://www.drivenippon.com/column9/
リアルスタイル一級建築士事務所が手掛ける住まい
case24:戸建て住宅リノベーション事例
敷地は名古屋の中心部に程近く、モダンでお洒落な雰囲気が漂う街、覚王山。
施主様は数年賃貸にだして、その後に自邸として移り住む計画をしており、今回の改修工事はそのための内装のリニューアルと、庭を削り、車二台を格納するガレージの新設です。内装は、設計当時の雰囲気を残しつつ、古くなった箇所は新たな視点でリノベーションし、空間の再構築をしていきました。
新築したガレージには電動シャッター、電気自動車の充電スタンドを完備した厳重な設備で愛車を守ります。格子窓からは庭の緑と柔らかな光を取り込み、ガレージでありながら重すぎない空間を演出します。
●リアルスタイル担当:企画/設計/監理/インセットファニチャー(造作家具)/インテリア
●設計担当:加藤
●面積:124.04㎡
●竣工:2021年12月
●構造:木造2階建て、ガレージ鉄骨造
岐阜・美濃焼の産地を訪ねて【社長 鶴田浩ブログ】
今回もまた、モノづくりの宝庫である岐阜県から「美濃焼」をご紹介します。岐阜県には多様な伝統産業が今も息づいており、その素晴らしさは2014年から6年間ほど運営させていただいた岐阜県産品で彩るライフスタイルショップでさらに実感しました。このご縁から、リアルスタイルでは今も美濃焼でオリジナルの陶器を作らせていただいています。
ステイホームにより近年の「器」ブームがさらに加速していますが、陶芸作家の名前は知っていても、陶磁器の産地まで意識されることはありません。多治見市・土岐市・瑞浪市と3つのエリアで生産される美濃焼は、日本最大の陶磁器の産地として、全国の生産量のおよそ50%を誇ります。1300年の歴史がある中で、3つのエリアで製品が細分化されながら専門性を高めていったことで技術が向上し、良質な陶磁器を生み出し続けていることが、日本最大の産地となり得た理由とされています。
また、中部地区という地の利があったことも大きかったように思います。陶器はもともと神事を中心に使用され、身分の高い人が使うものだったそうです。そして権力を持つ人の周りに産地ができていったとされ、戦国武将を多く輩出しした中部地区は、流通の便も良かったことから全国の技法を取り入れながら一大産地となりました。さらに古田織部による茶の湯とともに不動の地位を確立しました。
美濃焼の魅力は、高度な技術を要する型の美しさと、特殊な釉薬による多彩な表現ではないでしょうか。それを比較的求めやすい価格で作ることができる。デザイン・クオリティ・コストと、すべてにおいて強い産地となりました。リアルスタイルでは、それをオリジナルアイテムとして形にしようと、2016年に「Yohen」という美濃焼の器シリーズをスタートしました。産地を回って作山窯と出会い、型のフォルムの美しさと釉薬の面白さに感銘を受けたのを覚えています。その陶器ならではの繊細な発色と、土の優しい雰囲気や柔らかな曲線など、日本の焼き物が本来持っている「美しさ」にこだわりました。丈夫で使いやすく、日常づかいできる美しい器は、有名ホテルウエディングの引き出物としても採用され、好評いただいています。
3つのエリアからなる美濃焼の産地で、最も商業的な賑わいを見せるのが多治見です。器のギャラリーも数多くあるため、ギャラリーめぐりをする器好きが集まる町でもあります。お正月を晴れやかにしてくれる、とっておきの器を探しに出かけてみてはいかがでしょうか。
今年はコロナによるステイホームが続き、おうち暮らしがさらに見直された年でもありました。その中で、伝統工芸も含めた豊かなインテリアに囲まれた暮らしの気持ち良さを実感された人も多いのではないでしょうか。来年以降も、おうち暮らしをさらに豊かにする一年になればと思います。
良いお年をお迎えください。
リアル・スタイル株式会社
代表取締役 鶴田 浩
当記事はDrive!NIPPONに連載されております。https://www.drivenippon.com/column/53339/
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冬を感じる香り―リベルタパフュームの『NIVALIS(ニヴァリス)』
皆さまこんにちは。
12月に入り、冬晴れが心地良い季節になりました。
年末ということもあり、仕事に大掃除にと、
忙しい日々を送る人も多いのではないでしょうか。
そんな慌ただしい毎日のなかで、
ほっとリラックスできる香りを身に纏ってみるのはいかがですか?
今回はリベルタパフュームの新作で、
冬がモチーフの香り『NIVALIS (ニヴァリス)』を紹介します。
『ニヴァリス』は、冬の温かさと冷たさの両方を表現した香りです。
冬といえば、
「風が冷たい」「雪が降って寒い」というイメージが先行するかもしれませんが、
外が寒いからこそ、人肌のぬくもりを感じたり、
クリスマスやお正月に大切な人と会い、心安らぐ季節でもあります。
寒いからこそ、誰かと一緒に過ごすことで、心も身体も温かくなる。
そんな「冬の温もり」まで表現した香りです。
TOP:フェンネル、アルモアーズ、ユーカリプタス、ユズ
MID:ミモザ、アンブレットシード、シクラメン、ライスアコード
LAST:ムスク、バニラ、フランキンセンス、イリス
トップノートは、清涼感のある3種類のハーブの香り。
冬の朝、家のドアを開けた瞬間、
空気が冷たくて鼻がツンとする様子を表現しています。
ミドルノートは、炊く前の「お米」を表現した香り。
「小米雪」(=小米の粒のように細かく、さらさらと降る雪)という言葉から着想を得ており、
粉雪がさらさらと降るような、パウダリーな香りです。
ラストノートでは、ぬくもりを感じるムスクやバニラの香りが広がります。
はじめはひんやりと冷たい香りですが、
時間が経つにつれて、柔らかく温かな香りに変化していきます。
私は東北の雪深い地域出身なので、
ニヴァリスを初めてお試ししたとき、
コロナ禍でなかなか帰ることのできない故郷を思い出して、なんとも懐かしい気持ちになりました。
お店に来て下さった北陸ご出身のお客様と、
「ニヴァリスを嗅ぐと、なぜか雪が積もった地元を思い出す!」と盛り上がったことも(笑)
肌に乗せていただくと、雪が解けるように、より柔らかく優しい香りになりますよ。
ぜひ一度、店頭にてお試しください。
『LIBERTA PERFUME NIVALIS』
開催期間:2021年12月2日(木)~1月10日(日)
場所:リアルスタイル青山店
担当:櫻田
REAL Style 青山店
〒150-0002
東京都渋谷区渋谷2-1-13 2F
tel 03-6450-6972 fax 03-6450-6973
open 11:00~19:00
closed on Wednesdays
SHOP INFORMATION
世界一の絨毯と言われる理由【名古屋東店】
皆様、こんにちは。
早いもので今年もあとわずかとなりました。
ブログでは皆様の暮らしがより良く、快適な空間になりますよう、
たくさんの商品をご紹介してきましたが、
今回は、インテリアの必需品でもあるラグについてご紹介します。
下の写真のようなラグを一度は目にされた事があるのではないでしょうか。
こちらはトライバルラグといい、「部族の絨毯」という意味です。
遊牧民族が代々受け継がれる伝統的な模様を織り込んでいるのが特徴です。
トライバルラグにもいくつか種類があり、その中でもペルシャ絨毯についてお話しします。
ペルシャ絨毯は床の上の芸術品といわれており、踏めば踏むほど艶が出て、
味わい深い色合いになっていきます。
またとても細かく織られており、玄関サイズの幅で1日に高さにして3㎝しか織れず、
製作に1年程かかります。
夏は涼しく、冬は暖かいので年間通して使うことができ、
敷くだけではなく、アートとして壁に掛けるのもおすすめです。
来年1月27日(木)~2月1日(火)に「RUG展」を行います。
本日ご紹介したペルシャ絨毯だけでなく、ベニワレンやギャッベもご覧いただけます。
またRUG展の来店予約をいただけますと、通常1万円相当のミニギャッベを4,400円でお買い求めいただけます。
ご興味ございましたら、是非見に来てください。
担当:山口
REAL Style 名古屋東店
〒468-0003
愛知県名古屋市天白区鴻の巣1-215
tel 052-705-8136 fax 052-705-8139
open 11:00~18:00
closed on Wednesdays
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LEE BROOM の照明で空間を彩る【青山店】
皆様こんにちは。
秋も深まり、コートが手放せない季節になってまいりました。
そんな時期にもなると、街の並木道がライトアップされ、煌びやかな灯りで包まれます。
外で楽しむイルミネーションも素敵ですが、 家の中も綺麗な灯りで彩ってみてはいかがでしょうか。
今回は、青山店で展開しているLEE BROOM(リーブルーム)の照明を紹介いたします。
LEE BROOMは、英国を代表するプロダクトデザイナーの一人・Lee Broom (リー・ブルーム)により、
2009年に設立されたインテリアブランド。
設立以来、累計100種類を超える家具や照明を製作し、世界中で高い評価を得ています。
そんなLEE BROOMの照明は、天体をモチーフにしたものが多く、 ストーリー性がありとてもロマンチック。
その代表作が、本国イギリスで一番人気の「CRESCENT(クレセント)」。
半円と半円が重なった斬新なデザインです。
CRESCENT(=三日月)という名前の通り、よく見ると真鍮製の断面が三日月のように見えます。
球体の照明と異なり、見る角度によって表情が大きく変わるのも面白いポイント。
シェードはアクリル製でほんのりとした優しい灯り。
窓に映った姿も綺麗で、見ているだけで疲れが癒されそうです。
リビングに大小2灯吊ると、ソファに腰掛けながら、家でお月見気分が味わえるかもしれません。
こちらは、英語で「月食」を意味する「ECLIPSE (エクリプス)」という照明。
ミラー部分とアクリルの発光部分が反射し合い、見る角度によって表情が変わります。
1灯だけでも幻想的な雰囲気を演出してくれます。
こちらは、「ORION(オライオン)」という照明。
天体とその軌道を表現したデザインです。
複数個重なるように吊ると、天体図に載っている星座のようにも見えるなと思います。
ガラス製の球体の中に最新のLED技術を駆使した発光体が入っており、柔らかな光を放ちます。
ダイニングやリビングの主役になれるペンダントライトです。
日本ではシーリングライトやダウンライトが主流ですが、
ご自宅にペンダントライトを取り入れていただくと、 空間に陰影ができ、立体的な空間を演出することができます。
灯りが恋しい秋冬の季節。
是非、家の中をお気に入りの灯りで満たしてみてはいかがでしょうか。
担当:櫻田
REAL Style 青山店
〒150-0002
東京都渋谷区渋谷2-1-13 2F
tel 03-6450-6972 fax 03-6450-6973
open 11:00~18:00(営業時間を短縮しております。)
closed on Wednesdays
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MUNI CARPETSの文様について【本店】
皆さまこんにちは
MUNI CARPETS第二弾です!
今回は文様について
お話ししたいと思います。
MUNI CARPETSの文様は中国の吉祥文様を用いています。
その中には海を渡り日本の古典文様になったものも少なくありません!
ひとつひとつ意味をもち生活の中で大切に扱われてきた文様となります。
こちらは見た人の心に響く蓮の文様となっております。
MUNI CARPETSの代表的なデザインです。
生命力ある蓮は、泥の中から華麗に花を咲かせ、見る人に神秘的な気持ちを
もたらす繁栄を表現した美しい花です。
古くからお守りとして蓮の花の美術品を身の回りにしつらえ、気持ちを浄化してくれる
不思議な力を持っています。
また、沢山の種を実らせる生態や、「蓮」、「連」が中国語「Lian」と同じ発音であることから、
幸福な結婚と子孫繁栄への願いが込められています。
優雅な気持ちにしてくれる魅力的な一枚です。
こちらのラグはブルーがとても綺麗なラグです。
ブルーは人の心を癒す効果があります。
植物染料を使って染めた天然藍のブルーはひときわ美しく、気持ちにそっと安らぎを届けてくれます。
そしてこちらの真ん中にある細かいお花の文様は梅となります。
梅は、厳寒を耐え忍び、春一番に花を咲かせるため、強い忍耐力と美、知恵を意味します。
こちらは松の木または火焔をシルエットで表現した意匠で、松塔文と呼ばれます。
松は古来東洋では生命力の強い植物であり、長寿や健やかな成長を願う文様として用いられました。
また火焔は仏教では悪魔を滅ぼし、世の中を照らすと言い伝えられています。
色合いなどとてもかわいいので、成長を願ってこども部屋にお勧めです!
いかがでしたでしょうか。
たくさんの現物を実際に見て頂ける貴重なPOPUPイベントとなりますので
是非12/5(日)までにお越しくださいませ。
皆さまのご来店心よりお待ちしております。
担当:堀木
REAL Style 本店
〒460-0015
愛知県名古屋市中区大井町1-41
tel 052-323-6262 fax 052-323-6264
open 11:00~18:00
closed on Wednesdays
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