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2023.11.24

新作と、新たな出会い・発見…。スペインのものづくりを求めて②【社長 鶴田浩コラム】

前回に引き続き、
リアルスタイルと関係の深いスペインに訪れたお話です。

 

前回の記事では、
バレンシア国際家具見本市や
新たな生産者、クリエイター、ファニチャーメーカーとの出会い
などについてお話しました。
記事はこちら→「新作と、新たな出会い・発見…。スペインのものづくりを求めて①

 

 

<Jarapa(ハラパ)>
リアルスタイルとスペインとの交流が始まった原点とも言えるのが、ラグブランド「JARAPA(ハラパ)」です。

 

スペイン・ムルシア州のロルカ市で生まれた伝統工芸で、約1000年もの歴史があります。
衣料品の端切れなどを利用したリサイクル繊維100%のサスティナブルなものづくりも特徴。
ハンドメイドで織り上げる優しい風合いと、日本にはない発色に惹かれ、約20年前に取り扱いをスタートしました。

 

 

今回訪れたのは、「JARAPA(ハラパ)」の工場があるロルカ市よりもさらに田舎のコイ村です。
ここでは、一番の技術力を持つペドロさんをはじめ職人さんたちの手でラグが作られています。

 

 

こちらに来た目的は、新作の打ち合わせ。
「suzusan(スズサン)」のクリエイティブ・ディレクターである村瀬さんをデザイナーにむかえ、新たなアイテムを試作しているのです。

 

ここで「suzusan(スズサン)」のご紹介をすると…
地元名古屋で400年以上伝わる有松絞りの伝統技術を活かして世界20ヵ国で展開するブランド。
アパレルはもちろん、インテリアも手がけていて、リアルスタイルでもクッションカバーやテーブルマットのデザインをしてくれています。

 

今回は、有松絞りの染めの柄を平織りで表現しようという、スズサンにとっても初めての試み。
どのような新作が完成するか、ぜひ楽しみにしていてください。

 

 

 

 

<GANDIA BLASCO (ガンディアブラスコ)>
リアルスタイルが総代理店を務める「GAN Rugs(ガン ラグ)」の本社への訪問も、今回の目的でした。

 

アウトドアファニチャーの「GANDIA BLASCO(ガンディアブラスコ)」が展開するラグブランドで、隈研吾さんやパトリシアウルキオラさんなど世界のトップデザイナーとコラボレーションしています。

 

 

多彩なラグがずらりと並ぶ様子は圧巻!
先進的なデザインでありながら、自然素材やハンドメイドにこだわった伝統的な製法が特徴です。

 

新作の視察も兼ねて伺ったのですが、目にとまったのは日本の玄関マットのようなコンパクトサイズのラグ。
欧米では玄関で靴を脱ぐ習慣がないため、このサイズのラグは珍しいのです。
スペインらしいデザインとコンパクトなサイズが日本のライフスタイルに合うのでは?と感じました。

 

 

 

さらにガンディアブラスコと、アルミ製のアウトドアファニチャーに特化した「Gaviot(ガビオータ)」がタッグを組んだ新たなブランド「möwee(モーウィ)」も。
こちらは、リアルスタイルで新たに取り扱いをスタートする予定です。

 

 

見学の後は、シェフを招いてランチをご馳走していただきました。
スペインといえば、パエリア。
ですが、こちらのパエリアはひと味違う“王様のパエリア”なのです。
その所以は、ムール貝やエビなどの殻がすでに剥いてあること!

 

スペインではランチが一日の食事のメインで、夜は軽めにタパスをいただくことがほとんど。
時間も遅めで、14時頃からお昼を食べ始めます。
たくさんの料理をいただき、お腹はパンパン。
なんとも贅沢なおもてなしでした。

 

 

今回のスペイン訪問を通して、改めてメイドインスペインの魅力を認識し、そしてヨーロッパを代表するものづくり大国になるであろうという兆しを感じました。

2024年3月に開催するリアルスタイルの展示会では、先にもご紹介した「Jarapa」の新作ラグや、アウトドアファニチャーの「möwee」など、素晴らしいメイドインスペインのアイテムを展示します。
もちろん、リアルスタイルのオリジナル家具の新作も多数展示。
ぜひ、ご期待ください!

●開催期間:2024年3月13日(水)-3月15日(金)
●開催店舗:ライトボックススタジオ青山 (〒107-0062 東京都港区南青山5丁目16-7

スペインはヨーロッパの中でも失業率が高く、不景気が続いているにもかかわらず、それを感じさせない明るさ、自然を活かした豊かな暮らし、自国でのものづくりを復活させようという前向きな姿勢に、感銘を受けました。

 

スペインと深い交流を続けていて、本当によかったと感じた瞬間です。

 

日本も伝統工芸の技術を絶やさず自国でつくり続けている、素晴らしいものづくり大国。
私たちもスペインの人たちの豊かさ・明るさを見習いたいですね。

 

2023.11.14

新作と、新たな出会い・発見…。スペインのものづくりを求めて①【社長 鶴田浩コラム】

1ヶ月程前、スペインに行ってきました。
今回は、

「JARAPA(ハラパ)」での新作の打ち合わせ
「バレンシア国際家具見本市」の訪問
新たなプロダクトとの出会い
を目的としたものです。

 

リアルスタイルは、創業間もない頃にスペイン製のラグ・ハラパの取り扱いを始めてから約20年もの間、スペインとの交易があります。
ハラパとの出会いやその魅力は、ぜひ過去のコラム「リアルスタイルとスペイン?」をご覧ください。

 

 

今回の訪問で、改めてスペインのものづくりの素晴らしさや進化、将来性を感じたので、ご紹介したいと思います。

 

 

 

<バレンシア国際家具見本市>
まず私たちが訪れたのが、こちら。
以前は、イタリアの「ミラノサローネ」、ドイツの「ケルン国際家具見本市」と並ぶ、世界3大家具見本市のひとつでしたが、現在ではフランスの「メゾン・エ・オブジェ」やスウェーデンの「ストックホルム国際家具見本市」の方が注目を浴びていますね。

 

 

私が2014年に訪問した際、リアルスタイルで今人気のハンモック「Komforta(コンフォルタ)」との出会いはあったものの、展示会全体の印象は、正直パッとしませんでした。
衰退の理由は、スペインも他のヨーロッパの国と同様、中国やタイなどの第三国で生産するようになったからだと
私は考えています。

 

そのため今回も期待せずに行ったのですが、良い意味で裏切られました。

 

 

 

もともとスペインは家具の産地で、独自の素晴らしい伝統工芸があります。
そんな、自国でのものづくりが復活しつつあるのです。

会場全体の雰囲気も9年前とは打って変わって活気に満ちていて、スペインの伝統文化とものづくりの進化が感じられる、とても有意義な展示会でした。

 

 

 

そして、今回私が最も注目したのが「iota」です。
スペインではなくイスラエルのライフスタイルブランドですが、編み物のようにしつらえた生地のラグや座椅子に
端正な美しさを感じます。
また、中東情勢が緊迫化する中でも使命感を持って変わらずものづくりをし続けている姿勢に感銘を受けます。

 

 

 

 

翌日からは、新しいプロダクトとの出会いを求め、様々なブランドや工場巡りへ。

 

 

<OISIDE(オイサイド)>
バレンシアの展示会で社長と意気投合したこともあり、週末にもかかわらず招待してくださったオイサイド本社で、展示会にはなかったガーデンチェアを見せていただきました。

オイサイドはアルミ加工技術がとても優れていて、アルミ製のガーデンファニチャーは、なんと5年保証付きです。
自信の表れを感じますね。

 

 

 

 

 

その後、社長の自宅でパエリアをふるまっていただき、さらにオイサイドの製品を納品したというムルシア州のお店へ案内していただきました。
新進気鋭のデザイナーがデザインしたカジノ・クラブ・レストランが一体となった娯楽施設で、屋上の貸切パーティ会場にあるプールの高さは、世界2位だそうです!
ゴージャスな空間に、デザイン性も座り心地も抜群のオイサイドのチェアが馴染んでいました。

 

 

 

 

<Jorge HERRERA(ホルヘ・エレーラ)>
オイサイドのデザインも手掛けるデザイナーの元にも行きました。
照明メーカーのFLOS(フロス)をはじめとする有名ブランドや、後ほど紹介するPOTT PROJECT(ポットプロジェクト)、また日本専門メーカーの宮崎椅子のデザインまで、幅広く手がける注目のデザイナーです。

 

 

 

 

<POTT PROJECT(ポット プロジェクト)>
以前フランスの「メゾン・エ・オブジェ」でこちらの照明を見かけ、面白いと思っていました。
オイサイドと同じく陶器産地のトタナに会社があると知り、今回訪問することに。

 

 

 

 

ポットプロジェクトは、3人のクリエイターが立ち上げたブランド。
特徴的な小さな穴がたくさん空いた照明は、実は発泡スチロールを活用したものなのです。
成形する際に粒状の発泡スチロールを土に練り込むことで、焼いたときにその部分が溶けて燃えるため、光が透過するという仕組みです。

 

 

このように、メイドインスペインに舵を切り、国内で技術を磨いているスペイン。
先進国で、自国で最終製品までつくっている国はあまりありません。
そういった点では、ヨーロッパでは抜きん出た存在となったのではないでしょうか。
今後の展開にも、さらに期待が高まります。

 

もともとスペインは、アントニオ・ガウディやピカソ、ダリなどの巨匠たちをはじめ、最近ではパトリシア・ウルキオラやアイメ・アジョンといった一流デザイナーを排出している素晴らしい国です。
リアルスタイルも、日本のものづくりをベースにしながら、日本では表現しきれない、スペインだからこその発色や面白みなどをスパイスとして取り入れたいという思いがあり、スペインとの交易を続けています。

 

次回は、その原点とも言えるラグブランド「JARAPA(ハラパ)」と、リアルスタイルが総代理店を務める「GAN Rugs(ガン ラグ)」の本社「GANDIA BLASCO (ガンディアブラスコ)」に訪れた際のお話をしたいと思います。

2023.10.16

リアルスタイルの考える収納

 

私たちリアルスタイルは、収納は“建築”の一部だと考えています。

そのため、暮らしのスタイルや要望に合わせて、建築工事やリノベーションの設計と一緒に造作家具のプラン提案をしています。

 

造作家具以外では、見せる収納として、国内外のデザイン性の高いアイテムをセレクト。

オブジェのように見せたり、間仕切りとして使ったり、繊細な照明演出として活用したり。

そうして収納は、ただ収納するだけではない、空間づくりにおいて大切な要素となっています。

 

 

世界を代表する「USM」の収納家具は、デザイン性・機能性を兼ね備え、様々なシチュエーションに対応できるモジュラーシステムを採用。高品質の素材、時代の流行に左右されない普遍的なデザイン、そして環境に配慮した生産技術は、優れたモダンクラシックデザインとして世界的に高く評価されています。壁付けの収納だけでなく間仕切りとして使用することで圧迫感なくお部屋を区切ることもでき、時代の流れと共に変化するニーズにも柔軟に適応し、様々なインテリアデザインに馴染みます。

 

 

 

日本の美意識を備えたモジュールシステム「Tesera」。直線のシャープさに繊細な曲線を組み合わせたメインフレーム、マットな質感、ネジを見せない意匠が特徴で、主要部分にはリサイクル可能なアルミニウムを使用。様々な長さのフレームを組み合わせ、多種多様な形状を作ることができ、無駄のない機能的な美しいデザインです。デスク上の文書の収納や保管、整理整頓などオフィス環境にも適しており、また経年使用で傷んだ際も必要部品だけ交換し、半永久的に使い続けることができます。

 

 

 

細く美しいフレームを使用したドア・収納システム「Raiki」は、極限まで無駄を削りこむことで生まれました。日本人の美意識を纏う洗練されたデザインと、そのクオリティの高さに心惹かれます。ガラスショーケースのような透明感とホテルのワードローブのような高い機能性を備えたキャビネット、巧みな技術で収納されたLED照明が、空間をラグジュアリーに演出。スペースや用途に合わせて、ガラス棚やチェストなどを自由にレイアウトすることができます。

 

 

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[リアルスタイルー級建築士事務所]

要望をカタチにするオーダーメイド家具

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リアルスタイルでつくる造作家具は、細部までこだわりがつまったプロフェッショナルな家具です。

お部屋のサイズや使い方に合わせて、棚やデスク、テレビ、スピーカーなどを収納するためのオーダーメイド家具を製作しています。

 

例えば、お客様の要望をお聞きし、暮らしのスタイルに合わせて見せる収納・見せない収納をご提案。

見せる収納では、間接照明を活用することで見た目の美しさが際立ち、さらに壁面にエタノール暖炉を組み込むと、心地よく過ごせる空間を演出することができます。

スイッチやインターホンなどが見えると、どうしても生活感が出てしまいやすいものですが、造作家具なら、それら壁面の器具を機能的かつスタイリッシュに隠すことが可能です。

 

また、お部屋のインテリアに合わせて、幅広い種類の素材からコーディネートできることも魅力です。

木材・ガラス・鉄・石・タイル・塗装・左官など様々なマテリアルや工法を組み合わせ、シンプルでありながらも、洗練されたデザインを随所に設けることができます。

このように、リアルスタイルの造作家具は、使いやすさと美しさが融合したこだわりの空間を実現いたします。

 

①空間に色味と風合いをプラスする土壁「クレイテックス」を採用。さらに素材感を生かすためにR璧を設けました。

②リビング入り口付近の壁の一角を開くと、スイッチやインターホンが。オーダーメイドの造作家具だからこそできる仕掛けです。

③寝室に設けたテレビとデスクコーナー。間接照明やブラケットライトによりホテルライクな空間を演出しています。

 

 

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インテリアから始めるリノベ

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手に触れるモノから家具、それを包み込む空間から建築、その環境を決定づける景観づくりまで。

リアルスタイルでは、コーディネート、造作家具から住宅の設計、オフィスやクリニックの設計、店舗デザイン、マンション企画まで空間づくりをトータルにプロデュースします。

 

 

大柄な輸入クロスをメインに、照明、建具をはじめ、リゾートライクなインテリアをセレクト。非日常的なリラックス空間をコーディネート。

 

 

築50年のビンテージマンションをスケルトンにしてフルリノベーション。ナチュラルで温かみのある要素をふんだんに取り入れ、高気密・高断熱を実現。

 

 

ー室の床をまるごと撤去することでリビングに大空間の吹抜を実現。バルコニーの掃き出し窓を大開口のFIX窓に取替え、吹抜に面するガラス張りの廊下から景色を楽しめるように演出。

 

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リアルスタイルー級建築士事務所
〒460-0026 愛知県名古屋市中区伊勢山1-1-1 伊勢山ビル3F

TEL 052-265-9539
www.real-style.jp/architecture/

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2023.10.16

ホームパーティーのおすすめアイテム

 

 

細やかで煌びやかな輝きを放つカットを有するクリスタルガクルクス。加工難易度が極めて高く量産が難しい中、職人の技と技術開発により、遂に商品化されました。幾何学的なファセットによる複雑な光の屈折と煌めきで表情豊かな光を灯し、華やかなシーンを演出できるアイテムです。
 
■ Ambientec Xtal Gacrux/アンビエンテック クリスタル ガクルクス
 
φ80×H82mm ¥36,300
・クリスタルガラス
・充電式LEDコードレスランプ
・3段階調光可能
※2023年10月発売予定

https://onlineshop.real-style.jp/items/78701404
 
■ suzusanテーブルマット/スズサン テーブルマット
 
名古屋市に400年以上伝わる有松鳴海絞りの技を生かし、世界20カ国以上で展開する「suzusan」。職人が絞りを施して染め上げたテーブルマットは、凹凸の形状を残した素材感と、1点1点異なる表情が特徴です。モダンなインテリアにもアクセントとして活躍します。
 
350×450mm 2枚1セット¥15,400
・素材:今治産(コットン55%、リネン45%)
・技法:やたら三浦絞り
 
■ fresco kasumi bowl/フレスコ カスミ ボウル
 
大阪のガラスブランド「fresco」による、霞をイメージした柔らかい色合いが特徴のガラスボウル。宙吹きという技法でひとつずつ手仕上げされ、ひとつとして同じ表情はありません。吹きガラスだからこそ生まれる独特のカタチ、色合いの揺らぎをお楽しみいただける器シリーズです。
 
SS φ130×H40mm ¥6,820
S φ180XH50mm ¥7,700
M φ240XH70mm ¥13,750
L φ300XH90mm ¥25,300

 

 

名門朱肉メーカー・日光印により、フレグランスと日本の印章文化との親和性をキーワードに生まれた「ÉDIT(h)」。モダンな香りの中に、どこか懐かしい心地よさを感じます。ヘアライン仕上げのキャップやパッケージの桐箱が美しく、デザイン性の高いインテリアアイテムです。
 
■ ÉDIT(h)Reed Diffuser/エディットリード ディフューザー
 
100ml  ¥7,590 ※香りは全5種類
・アールグレイ
・ローズモヒート
・ジャルダントウキョウ
・マーシュランド
・レスパスユヅキ

https://onlineshop.real-style.jp/Diffuser[ÉDIT(h)]

 

大きく広がった襟が印象的な花器は、一輪挿しから花
束まで、クリップを効果的に使用することで花に合わせた
形状をつくることができます。生花にもドライフラワーにも馴
染みがよく、お部屋をセンスアップ。スタイリッシュに空間
に華を添えられるアイテムです。
 
■ MOBJE Lapel/モブジェ ラペル
 
Sサイズ W215×D190×H235mm/500g ¥6,600~
Lサイズ W275×D240×H300mm/685g ¥8,400~

・真鍮クリップタグ2個付

https://onlineshop.real-style.jp/search?q=Lapel+washable

 

曲木の背部は背当たりが良く、肘掛けを兼ねたアーム部分が手に馴染みやすいチェアです。流れるような脚部のラインは、バックビューの美しさを実現しています。全方位から見ても美しいフォルムは、ホームパーティーのシーンにぴったりです。
 
■ REAL Style KIMEチェア/リアルスタイル キメチェア
 
W610×D523×H720(SH440)mm
アッシュ無垢材ウレタン塗装
¥68,200~
Designer 川上元美

https://onlineshop.real-style.jp/KIME chair

 

 

 

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PICK UP

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見たことがないのに、なぜか心が和み、懐かしさを感じる。そんな日本人の美意識に寄り添う“ふたつのまる”。「双円」は、1つのかたちを異なる日本の伝統産業メーカーでシェアし、タンブラー、ビアカップ、ワインクーラーなどの食器シリーズを、ガラス、陶器、錫などの多彩な素材で展開するブランドです。異なる素材で同じデザインを楽しむことは、印象や特徴が変わる一方で美しい一貫性が備わり、ものが持つ多様な魅力と可能性を感じることができます。リアルスタイルでは、2023年秋から取り扱いがスタート。他には見られないデザインの世界をお楽しみください。
 
■ 双円
 
タンブラー ¥3,300~
ビアカップ ¥3,630~
小皿 ¥4,400~
平皿 ¥7,700~

 

 

 

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新作

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ソファやパーソナルチェアで寛ぐ時間、手の届く範囲に求める高さのテーブルがあったなら。そんな願いに応えるのが、ソファ周りでフレキシブルに使えることを想定して開発された「Harrowサイドテープル」。20mm刻みで高さ調節が可能なため、好みの高さで使うことができます。また天板にはセラミックを採用し、メンテナンス性にも配慮。ソファでPCを使用したい、ダイニングにサーブ用のテーブルが欲しい時など、あらゆるシーンに寄り添います。
 
【新作】REAL Style Harrowサイドテーブル/リアルスタイル ハーローサイドテーブル
 
φ500×H500-700mm
天板:セラミック 脚:スチール黒塗装
¥121,000

https://onlineshop.real-style.jp/items/78750113

 

リアルスタイルが展開するドイツの花器ブランド「GUAXS」。新しく導入したランタンは、美しいスタイリッシュなデザインで、ドイツで手作りされています。ウッドベースがついているため、ガラス花器「GUAXS」とは、また違う表情を楽しむことができるのも特徴。中にキャンドルを灯してガラス越しの陰影が美しいランタンとして使うのはもちろんのこと、花を生けて花器として使用することもできます。2サイズ展開なので、インテリアや使用するシーンに合わせてお選びください。
 
【新作】GUAXS LANTERN/ガクスランタン
 
φ300×H400mm ¥74,800
φ200×H260mm ¥45,100

https://onlineshop.real-style.jp/GUAXS LANTERN

 

 

 

パトリシア・ウルキオラのデザインによる、アウトドアで使用可能なモジュールファニチャー「MANGAS OUTDOOR」が新登場。100%リサイクルペット素材を使用し、自然の風景を想起させるカラーを通して機能性と美学を融合。自然とシームレスにつながる空間を創り出します。さらにスペインのMUT Designが手掛けた「GIRO」は、ハンドタフティング技術を用いてバージンウールにオプアートのような感覚を備えたグラフィックを生み出しました。
※日本国内への入荷は2023年12月を予定
 
【新作】GAN Rugs New Collection 2023/ガンラグ ニューコレクション
 
■ MANGAS OUTDOOR
ラグ 2000×3000mm ¥550,000
モジュール 970×1240×640mm ¥642,400
プーフ 970×970×420mm ¥354,200

 

■ GIRO
ラグ 2640×3630mm ¥1,073,600

 

■CHIMOS
ラグ 1700×2400mm ¥498,300

 

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商品開発STORY
file07_R-BISHU WOOL CUSHION

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世界有数の毛織物産地・尾州(愛知県一宮市)で、昭和初期まで主流として使われていたションヘル織機。現在は全国に数十台しかないシャトル式の低速自動織機です。繊維を傷つけず、緩やかなテンションで織ることができるため、手織りに近い風合いを出すことができます。また、意匠性の高い糸、ファンシーヤーンを織り上げることができるのも魅力。2023年秋から展開がスタートするリアルスタイルのオリジナルクッションカバー「R-BISHU」は、このションヘル織機でアパレル用に織り上げられた生地の残布を使用し、新たにインテリアアイテムとして生まれ変わらせました。元々アパレル用として使われる生地のため、大変肌触りが良いのが特徴。本来は破棄されてしまうはずの生地をアップサイクルした、サスティナブルなアイテムです。
 
■ R-BISHU WOOL CUSHION/アール ビシュウ ウールクッション
 
オリジナルクッションカバー
450×450mm ¥9,240~¥16,500

 

 

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2023.10.15

あらゆるシーンに寄り添う テーブルコレクション

 

ダイニングテーブルは、人々が集まる特別な場所です。

日常生活では家族が食事を共にする場所として、また友人を招いての食事や交流の場として、おもてなしの役割も果たします。

特に多くの人を招く際にはテーブルのサイズは悩みの種となります。

もっと広いテーブルがあればと考えたことがある方もいることでしょう。

 

1/2 table(にぶんのいちテーブル)は、可変性のあるこれまでにありそうでなかったテーブルです。

2つで1つのテーブルを構成し、ベーシックな長方形から細長い長方形、カウンターのような形状まで、多彩な形に変化させることができます。

テーブルの辺はいずれも1/2の長さとなっているため、ずらして組み合わせることもまた美しいデザインとなります。

 

ファッションデザイナーのコシノジュンコ氏がデザインしたこのテーブルコレクションは、インテリアでもコシノ氏独自の世界観を感じることができ、高さはHigh(ダイニングテーブル)とLow(リビングテーブル)の2つのバリエーションがあります。

家族との食事からホームパーティーまで、様々なシーンに対応する、おもてなしのための理想的なテーブルが誕生しました。

 

 

【JUNKO KOSHINO CASA】Designer JUNKO KOSHINO

■ 1/2 table High
W1600XD1050(D700) XH720mm
アッシュ突板ウレタン黒塗装
¥528,000

https://onlineshop.real-style.jp/items/71658345

 

■ 1/2 table Low
W1050XD1050 (D700) XH380mm
ウォールナット突板ウレタン塗装

¥418,000

https://onlineshop.real-style.jp/items/71671587

高さ380mmのリビングテーブル仕様。幅、奥行1050mmの正方形のテーブルとしてはもちろん、幅1575mm、奥行700mmの長方形のテーブル、2台をそれぞれソファの横に配置してサイドテーブルとしてなどロータイプも様々な使い方ができます。

 

 

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1/2tableから広がる

ホームパーティーバリエーション

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1/2 tableでのホームパーティーは、様々な組み合わせが可能で、その組み合わせ方によって用途が変わります。

大人数のゲストから少人数のアットホームな集まりまで、また、着席のフォールな雰囲気から立席のカジュアルな雰囲気まで、1/2 tableを使ったパーティーは多彩なスタイルで楽しむことができます。

 

 

 

 

①W1600mmサイズを長く組み合わせることで最大幅3200mmのカウンターテーブルとして使用が可能。立食パーティー時の料理やドリンクの提供カウンター、時にはシェフの実演カウンターとして活躍します。

 

②標準的な組み合わせにする事でゆとりのある4人掛けのテーブルに。奥行が1050mmと余裕があるので中心に大皿やフラワーベースなどのデコレーションアイテムを置くことができ、多彩なテーブルコーディネートに対応できます。

 

③組み合わせを一段ずらす事で6人掛けテーブルに。幅2400mmの横幅は6人が肘付の椅子に腰掛けてもゆったりと座れます。奥行700mmの距離感は自然に会話が弾み、気の知れた仲間とのパーティーにぴったりです。

 

④2台の中心に植物を配置してガーデンパーティーの様な特別感を出せるのも組み合わせ自由な1/2tableの特徴です。フロアスタンドを組み合わせたり、L字型やT字型のレイアウトなど様々な用途の可能性を持ったテーブルです。

 

 

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商品開発STORY
file06_JUNKO KOSHINO CASA 1/2 table
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1/2 tableは2000年初頭に「LUXUARY LIVING」コレクションの一員としてミラノサロー ネ(ミラノ)やメゾンエオブジェ(パリ)で世界に向けて発表され、イタリアの家具メーカーで生産された後に販売を終了。
その後もデザイナーのコシノジュンコ氏本人がその佇まいの美しさと機能性の高さから自宅兼オフィスで長く愛用されていた事をきっかけに、リアルスタイルより「JUNKO KOSHINO CASA 1/2 table」として復刻しました。
緊張感のある研ぎ澄まされたコシノジュンコ氏のデザインはシンプルさゆえに制作が困難で、満足のいく品質にするには時間がかかりました。

しかし、日本国内での使いやすさを考慮し、サイズや仕上げを調整し、エッジとラインにこだわり、日本の職人の技術を駆使して国産での復刻が実現しました。

 

Designer
JUNKO KOSHINO

大阪府岸和田生まれ。文化服装学院デザイン科在学中、新人デザイナーの登龍門といわれる装苑賞を最年少の19歳で受賞。

東京を拠点として、海外では1978年~2000年までパリ・コレクションに参加。

さらに、世界各地でファッションショーを開催するなど、現在も活躍し続けている世界的ファッションデザイナーです。

インテリアデザインも手掛け、2023年に「JUNKO KOSHINO CASA」 をスタート。

緊張感を持っ たデザインの中に機能性を織り込んだコレクションとなっています。

 

 

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2023.7.21

かけがえのない出会いから生まれた、究極のおもてなしテーブル

 

家族や大切な人々と共に囲むテーブルは、

ゲストをもてなす際もとても重要なファクターです。

 

リアルスタイルでは、

今年2月に“究極のおもてなしテーブル”が

お披露目になりました。

それが、コシノ ジュンコさんと創り上げた、

「JUNKO KOSHINO CASA 1/2 TABLE」。

 

皆さん、ご存知だとは思いますが、

コシノ ジュンコさんはパリコレに22年連続で参加し、

さらに世界各地でファッションショーを開催するなど、

業界の第一線で活躍し続けるファッションデザイナーです。

まず、なぜそんな偉大な方と、

名古屋で約20年前に創業したリアルスタイルが

タッグを組むことになったのか…。

 

私は、デザインを通して社会貢献を行っている

デザインアソシエーション」の理事を

させていただいています。

建築家の隈研吾さんや伊東豊雄さん、

リアルスタイルの家具も手掛ける川上元美さんなど、

そうそうたるメンバーが在籍しているNPO法人です。

 

その活動の一環として、

コシノジュンコさんが校長を務める

福島県の「ふくしまクリエイティブアカデミー」に、

講師・審査員として行きました。

 

そこでコシノさんに初めてお会いして目をかけていただき、

コシノさんのショップにお邪魔したり、

反対にコシノさんが名古屋の弊社本店に来てくださったりと、

交流を深めてきたのです。

 

 

実はコシノさん、服飾のみならず、アートやインテリアなど

幅広い分野のデザインも手掛けています。

最近では、「ハイアット リージェンシー 東京ベイ」の

スイートルームを監修しましたし、

過去にイタリアのミラノサローネや

パリのメゾン・エ・オブジェで、

1/2 TABLEの前身となるプロダクトを発表しています。

 

交流を深める中で、

そのプロダクトを復刻しようと計画が始動しました。

現代のライフスタイルや

日本住宅のサイズに合わせるなど、

ブラッシュアップして完成したのが、

こちらの「JUNKO KOSHINO CASA 1/2 TABLE」!

一見するとありそうで、これまでになかった形だと思いませんか?

 

 

一般的なテーブルは、長方形や円形です。

もしくは、ホームパーティーなどで

人が増えた際に伸ばすことができる

エクステンションテーブルも人気があります。

ところが、エクステンションテーブルって、

実際は活用されないことが多い(笑)。

 

この1/2テーブルは

2つのテーブルの組み合わせ方次第で、

横長にして多くの人が座るようにできるし、

寿司カウンターにもなる。

 

カフェやレストランのように、

真ん中を空けてグリーンを配置することもできます。

まさに、エクステンションテーブルの新しい形なんですね。

 

これは、我々にはできない発想です。

以前、「ミラノサローネ2023 訪問レポート②」でも触れましたが、

アパレルメーカーが手掛けるプロダクトは、

家具業界の凝り固まった概念を

飛び越えた発想が魅力と言えます。

1/2テーブルも、

ファッションデザイナーである

コシノさんだからこそ生まれた商品なのです。

 

 

サイズはハイとローの2展開、

材質はコシノさんカラーのブラック塗装とオーク、

ウォールナットの3展開ご用意しています。

 

 

コシノさんとの出会いを通して改めて感じたのは、

かけがえのない人脈は、

仕事をしているだけでは得られないということ。

仕事上で出会う人は、あくまで顧客で、

そこに対等な関係性は生まれません。

私がコシノさんと出会えたのも、

NPO法人である「デザインアソシエーション」の

活動があったからです。

 

さらに言えば、

「デザインアソシエーション」の理事を務めているのは、

18年前、ナゴヤデザインウィークの活動をしていた時に

声をかけていただいたから。

また、そのあと

「NPO メイド イン ジャパン プロジェクト」を友人と立ち上げ、

「10年後の日本のものづくりのために」と

全国各地でものづくりネットワークを立ち上げる。

 

そういった活動の中で出会う人たちは、

大義を持ち、同じ想いを抱いています。

上下関係もなく、みな対等で、同じ場所を見ています。

だからこそ、

かけがえのない出会い・人脈となるのです。

 

私が商売ばかりしていたら、

こんなに素敵な方々とは出会えなかったでしょう。

リアルスタイルというショップで、

こんなに幅広い展開はできなかったでしょう。

だからこそ、

これからも日本の生活文化の向上のために

社会貢献していきたいと気持ちを新たにしました。

 

コシノジュンコさんのインテリアブランド

「JUNKO KOSHINO CASA」は、

今後も新たなプロダクトを計画していく予定なので、

ぜひ楽しみにしていてください。

2023.6.19

ミラノサローネ2023 訪問レポート③【社長 鶴田浩コラム】

4月にイタリア・ミラノで開催された、

ミラノサローネのレポート3回目です。

 

これまで、ミラノサローネの出展ブランドや

世界の家具マーケットについてお話してきました。

今回の旅では中東も訪問しましたので、

そちらについても触れたいと思います。

 

訪れたのは、アラブ首長国連邦の首都・アブダビ。

まず心を打たれたのは、建築物の素晴らしさです。

こちらは、絶対に行きたかった

「シェイク・ザイード・グランド・モスク」。

 

 

白亜の外観が美しいですよね。

メインホールの床には、

なんと手織りのペルシャ絨毯が

一面に敷かれています。

 

 

さらに、中庭の大理石や渡り廊下の柱などには、

見事な象嵌細工も施されていました。

豪華な装飾は、まさに“贅を尽くした”

という表現がぴったりです。

 

 

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フランスの「ルーヴル美術館」が

初めて海外に展開した別館

「ルーヴル・アブダビ」にも足を運びましたよ。

 

 

設計を担当したのは、ジャン・ヌーヴェルです。

ドーム屋根の幾何学模様や、

水上に浮かぶような設計が美しいですね。

 

 

個人的に驚いたのは、

柳宗理のバタフライスツールが

展示されていたことです(笑)

 

 

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宿泊したホテル

「エミレーツ・パレス」も素敵でした。

 

 

まるで宮殿のような雰囲気で、ゴージャスな空間。

吹き抜けのホールも印象的で、

写真を撮らずにはいられませんでした。

 

 

 

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もちろん、家具のリサーチもしてきました。

アラブで今勢いのある、

ショッピングモール内のインテリアショップ「2XL」。

 

 

中東のインテリアについては、

数年前ドバイに訪れた際、

正直あまり魅力を感じられなかったこともあり、

今回も期待していませんでした。

 

ところが、実際にショップを訪れてみると、

家具・小物・ファブリック・アートの調和が素晴らしく、

コーディネートに隙がないのです!

壁の設えも、テーブルコーディネートも、

すべてそのまま購入したいと思わせるほど。

 

中東の家具マーケットも

ここまできているのかと感心するとともに、

日本ももっと頑張らねばという気持ちも湧いてきました。

 

 

 

 

 

 

今回のミラノ・アブダビの旅を終えて

私が何よりも感じたのは、日本経済の立ち遅れです。

 

ミラノやアブダビの街に繰り出して思ったのは、

マスクをしている人がいないということ。

人の動き、流れが活発で、

活気に満ちあふれていました。

コロナ禍前に訪れた際は、

日本の方が元気だな、と思った記憶があります。

 

また中東と聞くと治安が悪いイメージがあると思いますが、

アブダビは日本よりも安全と言えるほど、

治安の良さを感じました。

それだけ経済が豊かで、安定しているのでしょう。

日本はコロナに関しては、

諸外国に比べると完全に施策が遅れてしまいました。

気づかないうちに、人の動きも

消極的になっているのかもしれません。

 

こういった日本の立ち位置を再認識し、

私たちが豊かな暮らしを

もっともっと推進していかなくてはならないという

使命感に駆られました。

家具の技術についても、

日本は繊細で細かいとされていますが、

本場イタリアのディテールの妙は目を見張るものがあります。

日本は、よりものづくりの技術を磨いていかなければいけませんね。

 

私たちも、これからさらに尽力していきたいと、

決意を新たにするきっかけとなった訪問でした。

2023.6.8

ミラノサローネ2023 訪問レポート②【社長 鶴田浩コラム】

引き続き、4月にイタリア・ミラノで開催された

ミラノサローネについて

レポートしていきたいと思います。

 

前回のコラムでは

日本メーカーの躍進や中国メーカーの台頭、

私が今回最もインスピレーションを受けた

「GUBI」についてご紹介しました。

 

 

今回は、私が現地で感じたコロナ後の

世界の家具マーケットの傾向についてお話します。

 

日本では、いまだに本革や羽毛などを使った

インテリアが高級で、

価値のあるものとされていますが、

世界の価値観はすでに変わっています。

今ほとんどの高級家具メーカーが

重きを置いているのが、

“動物愛護”や“SDGs”なのです。

 

例えば、

「Poltrona Frau(ポルトローナフラウ)」は

最高級の革のソファメーカーでありながら、

新作においては

極力天然皮革の仕様を抑えています。

 

 

ウルトラスウェードという

人工皮革やファブリックを使い、

皮や羽毛を排除しながらも

最高の座り心地を実現していました。

 

 

徹底してリサイクル素材を

使用しているメーカーも多く、

日本の価値観もシフトしていく

必要があると感じました。

 

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もうひとつのトレンドが“アウトドア”。

多くのメーカーがインドアに加えて

アウトドアもラインナップ。

テーブル・チェア・パラソルなど、

デザイン性も豊かで

インドア家具と引けを取らないほど。

日本の一般的なアウトドア家具の

イメージを覆しますよ。

 

 

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スペイン バレンシアの

アウトドアファニチャーブランド

「GANDIABLASCO(ガンディアブラスコ)

が展開するラグブランド

「GAN(ガン)」は、

私ども「リアルスタイル」が

日本輸入総代理店を務めています。

 

こちらで展示されていたのは、

新作のアウトドアソファ。

樹脂系のリサイクル素材を使用したカバーで、

柔らかく座り心地が良いのが魅力です。

 

 

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また、今回はアパレルブランドが

これまでとひと味もふた味も違っていました。

本気でインテリア戦略を仕掛けてきたな、

という感じです。

 

住宅のしつらえ全てに携るインテリア業界は、

アパレルブランドにとっても魅力的で、

進出したい分野。

これまではブランド感を

全面に押し出したものが多かったのですが、

実用シーンを見据えた、

インテリアメーカーに引けを取らない

デザイン性と機能性を兼ね備えていました。

 

こちらは「エルメス」です。

 

 

エルメスと言えば、

皮革製品にこだわりをもつハイブランドですが、

先にお話した“動物愛護とSDGs”もあり、

レザーを使ったアイテムが

少なかったのが印象的でした。

 

ソファもボタンとパイピングにレザーを使用し、

メインとなる生地はファブリックだったのです。

無駄のない洗練されたデザインですよね。

 

 

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「FENDI」は、

これまでFENDIらしいデザインが目立ちましたが、

今回はガラリと変わりました。

 

 

ひと目ではFENDIとわからないくらいですよね。

ルイスポールセンのアーティチョークを

取り入れたコーディネートも展示されていました。

 

 

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他にも、

巨大スクリーンによる映像を使った

インスタレーションが目を引いた

「DIOR」や、

 

 

「ルイヴィトン」「ベルサーチ」など、

多彩なアパレルブランドの展示を見てきました。

やはりインテリアメーカーにはできない、

色や柄の使い方が魅力ですね。

 

 

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陶器メーカー「リチャードジノリ」も、

ティータイムを楽しむ

要素として器だけでなく

家具も提案していて、

陶器と合わせたコーディネートが印象的でした。

 

 

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またミラノサローネでは隔年で、

キッチンor照明をテーマとして

パビリオンが設けられるのですが、

今年は“照明”の年でした。

 

光源の主流となってきた

LED照明器具の成熟がどんどん進み、

ここ15年で多彩なデザインが登場。

その最先端が、

ここミラノで発表され、

新たな可能性に期待が高まりました。

 

 

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「Ambientec(アンビエンテック)」は、

名古屋市天白区出身の久野社長が

立ち上げたポータブル照明ブランド。

 

 

約10年前に第一作目・Bottled (ボトルド) を発表し、

今や世界的ブランドと

いっても過言ではありません。

カメラの電子技術を照明に取り入れていて、

充電してから長時間点灯可能なうえ、

しつらえが精巧でデザインもかっこいいんです。

 

新作には、

日本人デザイナーの大城健作さんを起用し、

鋳造したアルミニウムを

切削加工したポータブルランプが登場。

 

 

もうひとつは

イタリア・シチリア出身のデザイナーによる、

360度光源が稼働するポータブルランプです。

アンビエンテックは

リアルスタイルでも取り扱っていて、

よくベッドサイドに提案しています。

 

 

このように、

日本とはまた異なる世界の家具マーケットの

傾向を感じることができました。

また、日本のインテリアショップでは

展示されていることの多い

テレビモニターがなかったのも印象に残っています。

 

次回は、

併せて立ち寄った中東のインテリアや、

ミラノサローネで感じた

日本の立ち位置について

お話したいと思います。

2023.6.1

ミラノサローネ2023 訪問レポート①【社長 鶴田浩コラム】

 

先月イタリア・ミラノで開催された、ミラノサローネへ行ってきました。

コロナ禍の影響で3年ぶりの訪問です。

 

「ミラノサローネ国際家具見本市」は、

毎年4月にミラノで開催されている世界最大規模のデザインの祭典で、

今年の会期は18日〜23日。

インテリア・家具はもちろんのこと、

自動車メーカーやアパレルブランドの展示も毎年注目を集めています。

 

本会場の「ロー・フィエラミラノ」は

東京ビッグサイトの約3倍もの広さがあり、

会期中に毎日訪れてもまわりきれないほど。

さらにミラノ市内では、

パレスや色々な施設を使って150箇所ほどの個展も開かれています。

そのため、世界中から一流の建築家やインテリアデザイナー、

バイヤーなどが一堂に集まるのです。

 

今年のミラノサローネは、

インテリアにおける日本メーカーの出展数が過去最高でした。

もともと日本は、家の中に押し入れや床の間があり、

家具といえばちゃぶ台とたんすが置いてあるくらい。

つまり、家具をあまり必要としない生活様式だったこともあり、

どうしても家具・インテリアに関しては後進国と言えます。

それが、ここ40年ほどで急速に家具メーカーが発展してきたんですね。

 

 

日本を代表する家具メーカー「カリモク家具」は、

イタリアの地元メーカーが占めることが多い

本会場内にブースがありました。

さらに市内で2箇所の個展も行っていて、

ヨーロッパのメーカーと並ぶくらいの規模感!

日本らしい木工技術に裏付けされた

ミニマル感を提案していました。

 

 

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日本とアムステルダムにショップを持つ

タイムアンドスタイル」。

インテリアブランドBoffi|DePadova(ボッフィ|デパドヴァ)に見染められ、

パートナーシップを組んでミラノ・ブレラ地区に

200坪ほどのショールームを構えていて、

日本のトップブランドとも言える存在です。

徹底的にものづくりにこだわり家具から小物までオリジナルアイテムを揃え、

今回の展示でも素晴らしいシーンを提案していました。

 

 

 

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10年以上前から出展しているのが「マルニ木工」。

プロダクトデザイナーの深澤直人氏がデザインした

HIROSHIMAアームチェアは、

アップルの本社に採用されたことで有名ですよね。

精巧な木工技術とミニマルなデザインは世界でも認められています。

 

 

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同じくミラノサローネの常連である「リッツウェル」は、

木の加工など日本の伝統技術だけに頼らない、

スタイリッシュなデザインが印象的です。

 

 

 

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今回が初出展となる「杉山製作所」は、

岐阜県関市の鉄家具ブランドのメーカーです。

 

 

 

これらのメーカーを筆頭に、

今年は15社ほどの日本メーカーが出展していました。

インテリア後進国とはいえ、世界でのブランディングに尽力する、

このアイデンティティは素晴らしいですよね。

私たちも負けじと頑張らねばと感じました。

 

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また、今回は中国メーカーも台頭。

正直、少し前までは粗悪なコピーものを作っているイメージがありましたが、

かなり技術が上がっていて、

デザイン性も高い!

目を見張るものがありました。

 

 

 

 

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そして、私が最も印象的だったのが「GUBI(グビ)」です。

もともとデンマークの小さな家具屋だったのですが、

ここ数年でかなりの発展を遂げています。

 

世界中で愛される代表作・ビートルチェアをはじめとする

製品のクオリティはもちろんのこと、

今回の展示ではロケーション選びや

シーンの提案力も素晴らしいと感じました。

 

 

 

 

 

このように、世界のマーケットを直に感じることができるミラノサローネは、

私たちインテリア業界に従事する者にとっても、

発見や驚きが多く、とても刺激になります。

インテリアに興味のある方には、

一度は訪れていただきたいですね。

 

まだまだお伝えしたいことはたくさん!

続きは、次回のコラムでご紹介します。

2023.5.1

IMAGINE大学 with Discovery 講義 / 新しい人材の見つけ方

 

NPO法人デザインアソシエーションとディスカバリー・ジャパン合同会社のクリエイター育成の番組『IMAGINEZ大学 with Discovery』へ弊社代表の鶴田浩が講師として出演いたしました。Discovery channelで放送された番組のアーカイブがYouTubeにてご覧いただけます。

 

 

【DESIGN ASSOCIATION NPO】

(デザインアソシエーション)

 

デザインがこの国を変えていく。

 

当団体は上記の理念のもと、デザイン文化の創造やデザインビジネスの活性化、次代のデザイナーの育成を目的に、デザインを通して社会貢献を行なっています。その様々な活動をDiscovery channelで放送中です。そのアーカイブをこのYouTubeで公開しています。

 

◆『IMAGINEZ大学 with Discovery』放送中◆

 

クリエイター育成番組「クリエイターとその愉快な仲間たち」が放送枠が60分に拡大。NPO法人デザインアソシエーション(本社:東京都港区、理事長:越智茂樹)とディスカバリー・ジャパン合同会社 (東京都千代田区、代表取締役社長:デービット・マクドナルド)は4月1日からクリエイター育成の新番組『IMAGINEZ大学with Discovery』をCS放送ディスカバリーチャンネルとデザインアソシエーションYoutubeで放送します。

 

【 放送⽇時 】
・CS放送 ディスカバリーチャンネルにて毎週⾦曜午後8時00分より (翌週日曜午前7時より再放送)
・ディスカバリーチャンネル 公式WEBサイト
( https://www.discoveryjapan.jp/program/creativetv/ )にて、無料配信
・デザインアソシエーションNPO YouTube( https://youtube.com/user/designchannel100 ) にて、
無料配信

 

#ディスカバリーチャンネル #ディスカバる #茂木健一郎 #トラウデン直美

2023.2.9

IMAGINE大学 with Discovery 講義 / 鶴田浩Vol.1

 

NPO法人デザインアソシエーションとディスカバリー・ジャパン合同会社のクリエイター育成の番組『IMAGINEZ大学 with Discovery』へ弊社代表の鶴田浩が講師として出演いたしました。Discovery channelで放送された番組のアーカイブがYouTubeにてご覧いただけます。

 

1回目の放送。

 

 

2回目の放送。

 

 

3回目の放送。

 

【DESIGN ASSOCIATION NPO】

(デザインアソシエーション)

 

デザインがこの国を変えていく。

 

当団体は上記の理念のもと、デザイン文化の創造やデザインビジネスの活性化、次代のデザイナーの育成を目的に、デザインを通して社会貢献を行なっています。その様々な活動をDiscovery channelで放送中です。そのアーカイブをこのYouTubeで公開しています。

 

◆『IMAGINEZ大学 with Discovery』放送中◆

 

クリエイター育成番組「クリエイターとその愉快な仲間たち」が放送枠が60分に拡大。NPO法人デザインアソシエーション(本社:東京都港区、理事長:越智茂樹)とディスカバリー・ジャパン合同会社 (東京都千代田区、代表取締役社長:デービット・マクドナルド)は4月1日からクリエイター育成の新番組『IMAGINEZ大学with Discovery』をCS放送ディスカバリーチャンネルとデザインアソシエーションYoutubeで放送します。

 

【 放送⽇時 】
・CS放送 ディスカバリーチャンネルにて毎週⾦曜午後8時00分より (翌週日曜午前7時より再放送)
・ディスカバリーチャンネル 公式WEBサイト
( https://www.discoveryjapan.jp/program/creativetv/ )にて、無料配信
・デザインアソシエーションNPO YouTube( https://youtube.com/user/designchannel100 ) にて、
無料配信

 

#ディスカバリーチャンネル #ディスカバる #茂木健一郎 #トラウデン直美

2022.12.27

川上元美デザインを代表するCochiに続く、新作「KIMEチェア」。

 

今年7月の開館以来、各誌で取り上げられ話題の石川県立図書館。

館内の棚をはじめ家具全般のインテリアプランを担当したのは、リアルスタイルの家具も手がけるインテリアデザイン界の巨匠、川上元美氏です。

 

 

その中でチェアやベンチをセレクトする際には、椅子の素晴らしさを伝えようと、川上氏が考える世界の名作椅子を取り入れることにしたそうです。

その中の一脚に、リアルスタイルの「Cochi」が採用されました。

 

 

図書館の顔とも言えるメインの空間におさめられています。

それを知った時には、驚きとともに嬉しさが込み上げてきました。

 

 

これまでに数えきれないほどの椅子を各社でデザインされてきた中で、リアルスタイルで一緒に作った椅子をセレクトしてくれたのが、本当に嬉しかったですね。

川上氏の中でもCochiは一番の自信作なのだと言ってくれているようでした。

 

他の展示会でも、川上元美デザインのメインとして置かれていたことからも、一押しのアイテムになっていることがうかがえます。

 

 

Cochiを開発する時、日本の現代の椅子として極めたいという想いがまずありました。

 

日本ならではの繊細なものづくりによる座り心地と、日本人の生活スタイルにあった寸法。

例えば、土足では座らないことや、座った時の背当たりなど、日本人が日本で使うために極めた美しいフォルムの椅子をデザインして欲しいとオーダーしました。

 

 

一般的に木のフレームチェアはクッションが薄くて座り心地がチープになりがちですが、Cochiの吸い付くような座り心地は、座った誰もが驚きます。

いろいろ座ってみればみるほど、この椅子が欲しくなってしまうと言います。

 

これは、日本で巨匠と言われる円熟味ある研ぎ澄まされた川上デザインならでは。

座面や背面の取り外しができて、張り替えが容易にできるメンテナンス性も魅力です。

 

 

図書館の竣工式の後には、リアルスタイル金沢店にて川上デザインの新作チェアを披露するトークイベントを開催しました。

新作KIMEチェアも、Cochiチェアと同様に川上氏が自他ともに認める椅子となりました。

 

 

Cochiのコンセプトイメージを踏襲しながらも、ディテールをさらに削ぎ落として価格を抑え、Cochiよりも多様なシーンで使ってもらえるようにすることで、川上元美氏とリアルスタイルの世界をもっと広く味わってほしいという想いが込められています。

 

座面の取り外しはCochiと同じで、腰にキュッと入る背当たりも同じです。

 

 

何より、KIMEチェアは後ろから見たフォルムがものすごく綺麗です。

脚がすっと伸びている姿が本当に美しい。

背当たりと後ろ脚しか見えない、驚くほどの抜け感がある椅子です。

 

川上氏のこだわりが詰まっていて、ちょっとしたディテールやラインが、家具を知る我々にもたまらないわけです。

これまでのデザイン経験や、美しいものへの表現の極み。

それらが織りなす造形美をぜひご堪能ください。

2022.12.27

リアルスタイルを代表する、究極のパーソナルチェアをめざして。

 

一生もののパーソナルチェアとして不動の人気を誇る、カールハンセン&サンのコロニアルチェア。

軽くて座り心地がよい、その計算し尽くされた絶妙なバランスに惚れ込み、人生の相棒にと選びたくなる気持ちも分かりますが、もう少し使いやすい手すりがいいよね。

 

 

そんな発想から、リアルスタイルの代表作として、パーソナルチェアの極みをつくろう!ということになり、デザイナー藤森泰司氏との開発がスタートしました。

 

 

ヴィスキオラウンジチェアは、ゆったりと腕を支えてくれ、グラスや小物を置ける広さのある手すりを持ちながら、軽快感のあるパーソナルチェアです。

手すりはしっかりしているのに、浮いているような軽快感を持つことにこだわりました。

 

 

もちろん、極上の座り心地は絶対です。中綿・羽毛・ウレタンの構成を吟味し、何度も調整を重ねて最高の座り心地を見事に表現しています。

座った瞬間に包み込まれるような感覚は、見た目からは想像もつかないでしょう。

 

 

少し後ろへ傾斜した座面、背もたれの角度、張りのある座り心地のクッションなど、細部に至るまで丁寧に仕上げられています。

ディテールを駆使して軽快さを表現し、後ろ姿まで意識された美しいチェアです。

 

Viskio(ヴィスキオ)とは、エスペラント語で「ウィスキー」のこと。

ロックグラスを肘掛けに置いて、好きなお酒をゆっくり飲みながらくつろげるようにと名付けられました。

イタリア語では「宿り木」という意味にもなるのだとか。

休息時間にぴったりのラウンジチェアとなりました。

 

 

そして同じディテールで、ハイバック、二人用、オットマンも加わり、すべてのラインナップが整いました。

特にハイバックはお客様からの要望も多く、ホテルなどのラウンジでも使いやすいよう配慮されています。

リアルスタイルの自信作をぜひ店頭でご覧ください。

2022.12.12

スペリオルソファと、エリーデイベッドが仲良く登場。

 

リアルスタイルの家具に付けられる名前の由来を、すでにご存知の方も多いでしょうが、その多くは北米の地名から来ています。

今年デビューしたばかりで人気を集めたスペリオルソファは、五大湖のひとつ、スペリオル湖に由来しています。

有難いことに試作がすぐに売れ、「こんなソファが欲しかった」と、多くの声をいただき嬉しい限りです。

スペリオルソファは、これまでのソファのいいとこ取りをしているとも言えるでしょう。

 

 

リアルスタイルのソファには、デイベッドの考え方がベースにあります。

ソファにフラットシーツをかければ、そこで心地よく寝られるようなしつらえです。

言い換えれば、寝られるほどゆったりと座る余地を持っているということ。

ソファにきちっと座るというよりも、寝転がる人が多いという日本の暮らしにもマッチしています。

きちっと座るスタイルが多い北欧のソファよりも、寝転んで気持ちいいイタリアのソファに似ています。

 

そんなデイベッドの考え方で開発された代表的なものがシアトルソファで、ふかふかの布団そのものが乗っています。

 

 

スペリオルソファは、まず浮遊感があって、木の風合いを持ちながらもシャープで軽やかで、

それでいて座り心地の良いソファをと考案されたものです。

 

リアルスタイルで人気のソファと言えば、キングストンや、

 

 

オンタリオですが、

 

 

キングストンのようにスタイリッシュな印象と、オンタリオのようなどっしりとした座り心地を両立しています。

豊富なサイズバリエーションが、リビングでの過ごし方に応じた自由なレイアウトを可能にしてくれます。

 

このスペリオルソファのディテールを共有したのが、リアルスタイルでは初めてとなる専用デイベッドのエリーです。

大きな特徴はスプリングを使っていないこと。

一般的なベッドマットがスプリングで構成される中、スプリングを使わなくても天然素材で最高の寝心地を表現できたのは、京都の老舗寝具メーカー「IWATA」の協力で製作しているからです。

このスプリングを超えた匠のマットレスにより、寝返りのしやすさからも実感できる最高の寝心地に。

 

 

ウールとヤクの長毛を採用し、メンテナンスしながら一生使えるものになりました。

天然毛は保湿性・吸湿性・放湿性に優れ、夏は蒸れにくく冬は暖かい、四季を通して快適にお使いいただけます。

 

 

エリーデイベッドは円柱形の脚が標準装備ですが、さらにスタイリッシュな重厚感を表現するために、船のイカリを作る伝統の職人術で家具を作っている鉄工所にオーダーする鉄脚での製作も可能です。

浮遊感のあるスペリオルソファとエリーデイベッド、ぜひ店頭でご覧ください。

2022.10.28

秋の夜長に、ワンランク上の香りを。

いつもと変わらない空間や、何気なく過ごしている時間が、香りひとつでこんなにも別世界を感じられるとは。

ここ最近でルームフレグランス、それもハイエンドな香りのニーズが高まっているのは、そうした体験をしている人が多いからではないでしょうか。

 

豊かな香りを長く楽しめるルームフレグランスは、秋の夜長にもぴったりです。

 

 

リアルスタイル本店では、この10月に新たにフレグランスコーナーを立ち上げ、世界の選りすぐりのハイエンドな香りが揃いました。

これだけのブランドが1つのコーナーに揃うとは、かなり珍しいのではないでしょうか。

名だたるハイブランドの中から、ブランドが掲げるコンセプトやデザイン、その香りにじっくり触れることができます。

それらを比べながら楽しみつつ、自分に合う香りを体験して選べるのは、名古屋ではここだけといっても過言ではありません。

 

 

中でも特筆すべきは、国内初登場となる日本のお香ブランド「Awaji Encens」。

 

これは海外ヨーロッパ向けに商品開発されたもので、国内での販売はここリアルスタイル本店から始まったという話題のお香です。

聖徳太子の時代に香りの文化が花開いた、そのスタート地点と言われる淡路の工房で作られるお香は、あえて説明を加えず、それぞれの想像を掻き立てるというもの。

心の記憶を呼び起こす、日本の新しいお香体験を提案しています。

火を付けなくとも、パッケージを開けただけでも上質な香りが漂う14種のお香がセットになり、さらに限定数でリアルスタイルのオリジナルパッケージが登場しています。

 

 

他にも、世界から注目を集める調香師、ジェームズ・ヒーリーのクリエイションを堪能できるイギリスの香り「HEELEY」は、リアルスタイル本店ではフルラインナップを揃えています。

 

 

アポセカリーの原点である、修道院秘伝のハーバル・レシピから生まれるイタリアの香り「Camaldoli」を扱うのは、名古屋では珍しく、ボディケアを中心としたラインナップです。

 

 

高級ルームフレグランスの世界的パイオニアである「LINARI」、

 

 

世界を席巻する伝統と品格のフレグランスメゾン「DR.VRANJES」が共に揃い、

 

 

また、アートのような芸術的な佇まいのフレグランスブランド「MAD et LEN」や、

 

 

捺印のアイデンティティを香りに重ねた新進気鋭の注目ブランド「EDIT(h)」と、

香りのバリエーションが充実しました。

 

この秋、心からリラックスできる大人時間を演出してくれる、特別な香りを見つけませんか。

2022.10.22

秋のインテリア小物、新アイテムを見に行こう。

 

日ごとに秋の空気を感じるようになりました。夜を迎える時間が早まるにつれ、秋の夜長を過ごす空間にもお気に入りのインテリアを差し入れたいところです。リアルスタイルで今月開催中の20周年記念イベントでは、これまでにない限定アイテムが続々と登場し、新たな展開がスタート。すでに多くのお客様にご来店いただき、リアルスタイルの新しい一面をご覧いただいています。

 

 

そこで今回は新しく登場したインテリア小物をご紹介します。

まずは世界的に活躍の場を広げるドイツ・デュッセルドルフで立ち上がった有松絞ブランド「suzusan」とは今回コラボレーションが実現し、オリジナルのデザインハンカチが登場しました。素材には国産木綿と麻を使用、シャリっとした光を通す美しい透け感があり、桔梗麻柄の染め技法でリアルスタイルのロゴマークをデザイン。ユニセックスな明るめネオンカラーも取り入れながら、モダンなカラーリングにしています。地元愛知県の伝統工芸とコラボした絞りハンカチは、有松絞り職人が手がける一点もの。大き目サイズでハンカチとしてだけでなく、お弁当の包みなどにも使用できるサイズ感で、様々な用途でご利用いただけます。

 

 

また、リアルスタイル本店に新設されたフレグランスコーナーでは国内外のメゾンブランドが一堂に揃いました。ヨーロッパを代表するフレグランスブランド、「ドットールヴラニエス」、「リナーリ」をはじめ、HEELEY、マドエレン、カマルドリなどのアポセカリーブランド、また世界に向けた発信で注目の香水ブランド「EDIT」、国内初お目見えとなるインセンス「Awaji Encens」もお目見えしています。また、グリーンアイテムもさらに充実。アースカラーをはじめ素材感や発色の良い色柄が特徴の「ドマーニ」や、フェミニンで優しい雰囲気のガラス花器「ヘンリーディーン」が新たに登場しています。

 

 

テキスタイルコレクションにも、世界のハイブランドが採用するテキスタイルの産地・尾州から、トップメゾンでも使用される生地を生産する工房で、アパレル用テキスタイルの端材からインテリアに合うものをピックアップしてクッションカバーを制作しました。毛織物では名実ともにトップクラスの「尾州ウール」をインテリア分野で再利用し、アップサイクルしたアイテムになっています。

 

様々な新しいインテリアアイテムが揃う秋となりました。是非この機会にリアルスタイルへお立ち寄りください。

2022.10.3

住み良く、長く愛せる古民家に。

 

最近では珍しくもなくなってきた古民家リノベーションですが、実際には宿泊や飲食など商業的に使用されるのがほとんどではないでしょうか。雰囲気を味わうだけならいいのですが、そこで暮らしていくことを考えると住宅としての機能性も重視されます。
住まいとしての古民家リノベーションは、小手先ではできません。古民家の何を残せるかを判断する専門知識と、どう残すべきかを見極める美意識、そして古来の伝統技法を再現できる腕のいい職人が必要です。同時に、現代の快適な暮らしに不可欠な新建材とのバランスが、古民家再生の出来を左右します。

 

 

前回ご紹介したのは繊細な町家のリノベーションでしたが、今回は築120年の力強い商家のリノベーションです。十分な耐震と、毎日生活するところは断熱を、開口部には樹脂サッシを装備し、住空間として不可欠な機能性を補填した上で、そのまま残すところとの調和をもたせました。美しく暮らすことをコンセプトに、古民家リノベーションの醍醐味を存分に盛り込んだプランです。

 

 

まず、木組の天井や、床の間、和室など、日本の伝統的なしつらえをできる限り残しました。そこに、和室では長押の隙間に間接照明を入れ、広縁の床には古民家の風情に馴染むウォールナット材を合わせるなど、現代的なアレンジを加えてスタイリッシュに仕上げています。
天井高が低かったダイニングでは、屋根裏を抜いて5mほどを確保。古材は構造体として見せ、古い窓も残しつつ空間としての調和を図りました。また、スイッチは集約して壁に格納するなど、無機質なものはなるべく見えないよう配慮しています。

 

 

さらに、壁にはクロスを一切使用せず、土壁や漆喰といった呼吸する自然素材にすることで、健康的な心地よさにもこだわりました。土壁には伊勢神宮にも奉納される桑名の川砂や、多治見、豊田、京都など近隣の良質な土を使用しています。古民家の雰囲気に合わせた照明計画では、直接的な照明は一部の廊下のみとし、それ以外は全て間接照明で、柔らかな光による空間の豊かさを演出しました。

 

 

インテリアではリアルスタイルらしく、古民家の伝統建築と現代のモダンインテリアの融合を試みています。アクセントウォールには朱色が映える伊賀森下ベンガラの土壁を、玄関の土間にはUSMのスチール棚を、和室にはデザイン性の高いGAN RUGを合わせ、「トラディショナルな古民家をここまでモダンにできる」ということを体現しました。

 

 

日本の伝統家屋が持つ豊かさを存分に味わいつつ、現代のインテリアも楽しめるモダンな邸宅となりました。この古民家の見学をご希望の方は、お気軽にお問い合わせください。次世代につなげていく建築・インテリアの在り方や、暮らし方の様々なアイデアをご覧いただけます。

 

 

リアル・スタイル株式会社

代表取締役 鶴田 浩

2022.9.9

理想を叶えてくれるのは、新築でなく中古リノベでした。

中古物件のリノベーションも視野にあったものの、他社での新築プランが何となく進んでいたというMご夫妻。そこから一転して中古リノベに踏み切ったのは、ワクワクする家づくりがしたかったからだと言います。

 

「新築の場合、要望のすべてを盛り込んだ最初のプランから予算を削っていくという作業になり、打ち合わせの度に諦めなければならないことが出てきました。気分が下向きになっていく中で、以前から家具やインテリアが好きで見に行っていたリアルスタイルさんに相談したところ、中古リノベの可能性を提示していただきました。同じタイミングで良い中古物件が見つかったのですが、各階に5部屋もある大きな家だったので、空間を持て余してしまいそうで現実的ではない気もしました。それがリアルスタイルさんから提案いただいたプランを見て、俄然、気分が上がりました。新築と同じ予算で自分たちがやりたかったことが全部できる。すべてイメージ通りに、思い描いた住まいができそうだと嬉しくなったのを覚えています。」

 

 

お二人がどうしても実現したかったのは、吹き抜けの大空間。そして、奥様の一番のこだわりはドイツ「GAGGENAU」のオーダーキッチン。セラミック天板のカウンターを主役に、キッチンパネルはマット仕上げで換気扇は黒にするなど、設備や造作家具の色合いや素材感を統一しました。

 

「自分たちの好みはインスタからのイメージでお伝えしましたが、ただただ好きなものを集めただけなのに、それを見てリアルスタイルさんが候補としてセレクトしてくれた設備から建材、インテリアのすべてがどれも素敵で、どれにしても正解だと思えました。それでも自分たちで選び取っているという感じもあって、素材・色・仕様を決めていくのがとにかく楽しかったです」と奥様。

 

ご主人は「予算的に無理だろうと思っていた要望も、次の打ち合わせでは「こんな感じならできます!」と、いつも想像の上をいく提案をいただいて毎回の打ち合わせが楽しみでした。透明な扉は予算オーバーだったのに、「これがある!」と探し当ててくれた時は感動しました。「ここが少し気になる」と、何気なく話したことも、次までに考えてくれていてもっと良くなっていたり。和室の扉には壁紙を貼って趣を演出してくれたり。細かいところの気遣いやセンスの良さは、インテリアショップならではだと感じました」と話してくれました。

 

 

吹き抜けの廊下を通る時に窓から見える景色が大好きだという奥様。お二人は、ほとんどの時間を吹き抜けのリビングで過ごし、リアルスタイルのキングストンソファでくつろぐ時間に豊かさを感じると言います。

 

「もうすぐ3ヶ月が経ちますが、住み始めて分かることもたくさんありました。例えば、吹き抜けの廊下が手すりでも腰壁でもなく、ガラス張りになっていることでリビングから見上げる景色は全く違うし、廊下の壁は飾る空間として活きてきます。壁の向こうにあるトイレの扉をリビングから見えない位置に移動してくれたのも、リビングから見上げた景色を考えてのこと。そうした細やかさを至るところで感じます。要望を叶えてくれるだけでなく、意匠やディテールにこだわり、図面や説明だけではイメージできない、住んでみて改めて美しいと感じられるように考えられていることに驚きました。また、工事の途中には自分たちも足を運んでリノベの経過を共有し、その様子を見ながら変更することもあったし、引き渡し後も洗面台の調整をしていただきました。家が完成して終わりではなく、この先も共に歩んでいただけるという安心感があります。」

 

 

4階に屋上テラスのある建物を二世帯住宅にリノベーションし、各階5部屋と小さく仕切られていた間取りからダイナミックな空間プランを立ち上げ、1階はご両親の居住スペースに、2階はリビングダイニングに、3階は洗面や浴室などの水回りや寝室となりました。

 

「空間の使い方から照明、家具インテリアまで、提案していただいたことすべてが良かったです。自分たちだけではとても持て余してしまう大空間を、本当に綺麗におさめてもらいました。壁に飾るアートやインテリアなど、これから少しずつ揃えていく楽しみがあることも嬉しいです。4階はまだ手付かずなので、暮らしの中で空間をどう使っていくのか見えてきたら手を加えていきたいです。この先も家に時間をかけていきたいと思える、そんな家になりました。」

 

こうしたお話が伺えて、私たちも嬉しい限りです。中古リノベーションだからこそ、予算内で大空間のゆとりと、贅沢なオーダーキッチンが実現しました。Mご夫妻が立地よりも住空間へのこだわりを優先されたように、お客様が何を優先するかで予算配分は異なります。リアルスタイルはお客様に合わせて最適なプランをご提案し、インテリアショップならではの意匠にこだわり、豊かな時間が流れる美しい住まいをお届けします。

2022.7.26

古き良きものを次世代につなげたい。

今年に入って古民家リノベーションを2邸、立て続けに手がけることになりました。

そのうちの一つが、名古屋市東部にある戦後直後に建てられたお屋敷です。敷地内には、僕がまだ現場監督をしていた23歳の時、今から35年前に建てさせていただいた住宅があります。中外コンクリート打ち放しのその建物の隣りには、上質な古民家が当時の面影を残していました。京都町屋のように華奢で繊細な構造体を持ち、思うように資材が調達できない戦後直後の建物であるにも関わらず、良いものを集めて建てられたことが分かります。その家主が、55年ぶりにアメリカでの生活から日本に戻られるということで、これを機に補修再生することになったのです。

 

 

この古民家は華奢な構造体のため、構造計算の数値を上げるために屋根瓦を葺き直す必要がありました。その際には瓦をすべて新品にするのではなく、新しい瓦は後ろ側で使い、表の見えるところには状態の良い古い瓦をもってくることで、昔の佇まいを残しました。十分な耐震や断熱を行いながらも、2階の上質な座敷には当時の照明を磨いて付け直したり、ペアガラスには木製サッシ、雨戸の戸袋には銅板を貼るなど、トラディショナルに仕上げています。

 

一方で、主な生活空間となる1階では住みよくなることを第一に考え、外部に面する壁や床はしっかりと断熱し、開口部まわりにも複層ガラス樹脂サッシを装備。その上で左官職人による漆喰や聚楽土の壁や、断熱効果の高い太鼓障子などを伝統技法で残し、新建材を限りなく排除しながら快適な住空間を再生しました。ウォールナットの家具を合わせると、古民家にしっくりときて、スタイリッシュな空間にもなります。海外の暮らしを経て戻られた時に、改めて日本の素晴らしさを感じながら日々を過ごせる邸宅になったのではないかと思います。この素晴らしい建築を、これからも共に保存させていただく想いです。

 

 

このように、最近では古い建造物を再生させていただく機会が増えてきましたが、もともとリアルスタイルは、本店のリノベーションからスタートしています。廃墟で壊されかけていた大正時代の歴史ある洋館を再生させて残すことから始まりました。創業時から古き良きものを次世代に繋げ、文化的な価値ある街づくりをめざしてきたわけです。

 

歴史の味というのは、新しいものでは絶対に出ないんですね。新築では表せないものが詰まっているのが、古民家のいいところ。無くしてしまったらもう作れないのだから、それを残していきたい。リノベーションとは、いかに古いものをちゃんと残して再生するかだと思います。何でも新しいものに変えるのではなく、古い良いところを残しつつ、現代の住みよさを加えてスタイリッシュにすること。ただ再生して昔のままにするだけではとても住めないわけですから、そこをちゃんと解決するのが僕らの仕事だと思っています。

 

 

ここにきてようやく、コロナ前から古民家を改修して民泊施設やBARなどの飲食店として、商業的に使われることが増えてきましたが、そこにちゃんと住もうとなると、なかなかハードルが高い。それを我々がプロの技でしっかりと作りたいと思っています。長年、建築インテリアの業界でやってきて、腕のいい職人たちとの出会いもあって、建築とインテリアを融合した良いバランスで古民家再生ができるようになってきました。良い仲間との大義ある仕事は、本当に喜ばしいことです。これからも、残していきたい街の姿に貢献していきたいと思っています。

 

リアル・スタイル株式会社

代表取締役 鶴田 浩

2022.6.3

ボタニカルなアートが気分。

 

新緑が清々しいこの季節。公園でも街路樹でも、あちらこちらで爽やかなグリーンが私たちの目を休め、心を軽やかにしてくれます。そんな植物たちをアートで表現したら…。現在、名古屋東店で開催中のアート展は、その名も「Botanical Garden(植物園)」です。

 

 

初めての人にとっては、少し敷居が高いと感じるアート。それをインテリアのように身近なものとして、日常空間にしっくりとおさまるだけでなく、ふと目にした時に自分らしさや、満たされた気分だったり、またちょっとした贅沢を感じられるようなアートをご提案するのが、リアルスタイルのアート展です。これまでギャラリーに足を運んだことがないという方にこそ、ぜひご覧になっていただきたいですね。

 

 

このアート展では、30-40代の女性作家4人が、絵画や写真、いろんな素材を使ったミクストメディアなど、それぞれの作風と感性で、初夏にふさわしい「植物」を表現してくれました。植物はアートでも普段からよく使われるモチーフのひとつですが、今回は名古屋東店のお客様をイメージして、リアルスタイルのために創作していただいた他にないフレッシュな作品がずらりと並んでいます。同じ植物をテーマにしながら、やっていることはこんなにも違うんだ! その捉え方や作り方の違いも楽しんでいただけたらと思っています。

 

 

例えば、写真をレイヤーにして一つの景色を創り上げる花輪さんの作品は、白い壁の前に飾るだけでも十分に映えますが、お気に入りのものや本物の植物と一緒に飾っても素敵です。ギャラリー展示では大きな作品が多いのですが、今回はリアルスタイルのために小ぶりなシリーズも作っていただきました。

芽をモチーフに、ガラスと金属を組み合わせた作品を手がける天野さんは、水回りでイメージしやすいのか、浴室や洗面などに飾る人が多いようです。重そうに見えますが実際は軽いので、気軽に壁掛けできるのも嬉しいところ。

 

 

他にも、部屋に飾った時の見え方も意識して側面まで描き込んでいたり、白い壁に反射するようになっていたり、平面なのに奥行きを感じるものだったり、差し込む光で表情が変わるものだったり。作家それぞれが捉える「植物」がそのまま作品の幅となって、見る側を楽しませてくれます。

 

どれも、インテリアに溶け込むような作品ですが、気に入ったものを家のどこに飾るのか、またどのように飾るのか、そもそもどのように選んだらよいのか。特にアートは初めてという人たちが、自分の生活空間でイメージしやすいよう、1階のリビングコーナーでは家でアートを楽しむ体験をしていただけるような展示となっています。一方、2階はギャラリーのようなアート空間を楽しみながら作品と向き合えるようになっています。アートを飾る空間は家の中の意外なところにあったり、自分が求めている漠然とした何かがはっきりしたり、スタッフと話をするだけでも嬉しい発見があるかもしれません。ぜひぜひ、気軽にお声掛けください。

 

 

「Botanical Garden -植物園」

www.real-style.jp/news/nagoyahigashi/11520/

開催期間:5月19日[木]-6月12日[日]

【作家一覧】

天野入華

榮菜未子

柴田祐希

花輪奈穂

 

開催店舗:名古屋東店

※本展は予約制となっております。お越しの際は、メールまたはお電話にてご予約頂きますようお願いいたします。

 

お問い合わせ:

リアルスタイル名古屋東店
名古屋市天白区鴻の巣1-215
TEL:052-705-8136

ご来店予約はこちらから

coubic.com/real-style/748368#pageContent

 

2022.5.25

キングストンソファが、ベッドになりました

 

新緑が美しい5月となりました。春から新生活を始めた方も、少しずつ慣れてきた頃でしょうか。
リアルスタイルでは毎年この時期に、カタログがリニューアルします!
総合カタログとなる「STYLE BOOK」は、リアルスタイルのオリジナル家具を中心に、ラグやリノベーション事例などもラインナップされており、今年もまた新しい一年がスタートするという高揚感と、新しい家具が掲載されたカタログをようやく皆さんにお届けできるようになったという安堵感とで、新年度のはじまりを改めて実感します。
STYLE BOOKでは新作家具を特別にピックアップすることはないため、「新作」であることが一見すると分かりづらいのですが、これまでになかった新しいアイテムはもちろんのこと、人気シリーズのサイズバリエーションなどが増えたりもします。

 

 

そして今回は、人気シリーズからの新作家具として「キングストンベッド」が登場しました。お馴染みのロングセラーモデル「キングストンソファ」は、体に心地よくフィットする柔らかな背当たりが人気ですが、その傾斜のついた背もたれをそのままヘッドボードに採用したのが「キングストンベッド」です。ベッドの上で、ソファのようにゆったりとくつろぐことができるよう、ファブリックのカバーリング仕様としています。お選びいただくファブリックによって、空間イメージを変えられるのも嬉しいところです。

 

これまでリアルスタイルで主流としていた木製ベッドでは、一般的なベッドと同様にマットをフレームの上に乗せていましたが、今回はマットをフレームにはめ込むという新しいスタイルです。ファブリックで覆われたフレームにマットが沈み込むようにセットされ、スタイリッシュでシャープなフォルムとなりました。これまでのようにフラットシーツを巻き込んでホテルのようなデュべスタイルにするのではなく、ボックスシーツごとフレームにはめ込むため、すっきりとしたベッドシーンをお楽しみいただけます。
ベッドに座る時、枕やクッションをたくさん入れて背当てにする必要もありません。ヘッドボードがそのままソファのような寛ぎを与えてくれる、リアルスタイルがこの春からご提案する、新しいベッドタイムの過ごし方です。新生活が始まって、少しだけ疲れが出てきやすいこの時期、眠りにつく前にヘッドボードに体をあずけるリラックスしたひと時が、より良質な睡眠につながったり、また休日の朝にはベッドの上でのんびりと過ごす時間が、心の休息にもなったり。皆さんの暮らしに寄り添うベッドになることを願っています。

2022.3.30

ひとつのテーブルが引き寄せた豊かな日々

 

15年ほど前、妻との入籍前、同棲を始めるにあたり、
初めてリアルスタイルの家具と出会い、
ロックビル リビングテーブルを購入した。

 

購入の決め手はデザイン。

至ってシンプルなコの字で
重厚感のある無垢ウォールナットのリビングテーブル。
小さなアパートだったので、
すべてをリビングで済ましてしまおうと、
ダイニング兼リビングテーブルをチョイス。

 

高さが異なるテーブルを2台購入した。
通常は2台を重ねて1台分で使用している。

 

 

人が集まる際には重なった2台のテーブルを横並びにして、
たくさんの料理とお皿が広々のせられるのも
このロックビルリビングテーブルの良いところ。

 

 

遊び心を持ったレイアウトもできる。

 

 

美しい木目と天然木ならではの質感が
たまらなく好きで気に入っております。

 

 

そして5年後、この家具との始まりが
さらなる発展につながりました。

 

ひょんなキッカケで、
マンションの購入を考え出した時期があり、
最終的にマンション購入ではなく、
両親が所有する土地に一軒家をたてることに。
ロックビルリビングテーブルを購入以来、
いつかウォールナット基調の家に住みたいと考えておりました。

 

何度も住宅展示場へ足を運び、
どのハウスメーカーに
私たちの夢を叶えてもらおうかと
心踊らせながら巡っていたその時、
とあるモデルハウスに設置してある家具が目に入った。
ウォールナット基調のソファやテーブル、その他諸々。
リアルスタイルがコーディネートしたモデルハウスでした。
ハウスメーカーが決まらぬまま、
その流れでインテリアを見にリアルスタイル本店へ。
そーいえば、リアルスタイルも建築設計を行っていた。
軽く店員さんに聞いてみたら、
ちょうどリアルスタイルの社長さんが居合わせたので
詳しく話を伺うことに。

 

「インテリアに合わせた家づくり」
一般的な日本の住宅は箱を作って終わり。
豊かな生活をするには
その箱の中身が重要である。
まさに私達が求めていた価値観がそこにはありました。

 

そして、いつのまにか
我が家をお願いするハウスメーカー第1候補に。

 

あれから10年、
今もリアルスタイル基調の家具と共に
リアルスタイルの家で
豊かな日々を送っております。

 

 

最初に買ったロックビルリビングテーブルは
いろいろな場面で出来た傷も、味わいとなって、
15年経った今も、人が集まる際には大活躍。

 

経年変化で少しずつ色が変わりつつも、
たまにオイルを塗ってあげると若返る。

 

塗り重ねるたびに思いも重ねられていくようです。

 

 

私たちと共に歳を重ねることのできる
インテリア・家で生活できることに
日々喜びを感じております。

 

2022.3.17

全国の家具産地を訪ねて

 

今回は、リアルスタイルのモノづくりを支えている全国の家具産地をご紹介します。リアルスタイルは先日、おかげさまで20周年を迎えましたが、その歴史はモノづくりを共にする産地の方たちと歩んできたものです。

 

創業前の15年間、僕は建築業に従事していましたが、建築とインテリアが切り離されていることに違和感を感じていました。また、インテリアやプロダクトそのものも、機能性ばかりを追い求めて素材や形がなおざりになっていて、かつての日本の伝統的な豊かさが排除されているように見えました。そうした中で、日本に息づくモノづくりの素晴らしさをしっかりと伝え、現代の建築やインテリアの中で広めていきたいと、リアルスタイルがスタートしたのです。

 

 

リアルスタイルの家具は、広島・岡山から始まりました。以前にもご紹介したように、桐箪笥の一流産地である「府中」とは一線が引かれたことで、新進の家具産地へと成長したのが「笠岡・福山」です。リアルスタイルのラグジュアリーチェア“ヴィスキオラウンジチェア”はここで作られています。

他にも、それぞれに特徴ある産地と家具づくりをしています。例えば、木材に恵まれたことで発展した北海道の「旭川」や岐阜県の「飛騨」、分業が進んだことで国内生産の5割ほどを占める日本最大の木工産地である福岡県の「大川」。江戸指物による細かい技術が卓越している「静岡」では、リアルスタイルのオリジナルドレッサー“ベガ”を作っています。

 

また、リアルスタイル仙台店がオープンしたことでご縁ができた「山形」には、国内外のハイブランド家具を手がける日本一のOEMメーカーがあります。木製家具では世界一を誇るデンマークで、フィンユールの復刻を一手に引き受けるなど、世界の木工椅子で最も評価されるうちの一社です。リアルスタイルのソファシリーズ“コチ”はここで作られています。

 

 

ここまでご紹介した「府中家具」「旭川家具」「飛騨家具」「大川家具」「静岡家具」に「徳島家具」を加えた6つの産地は、日本の6大家具産地と言われ、日本の家具づくりを支えています。

ステイホームで住空間が見直され、上質な家具やインテリアのニーズが高まっていますが、そのプロダクトがどの産地で作られているのかを知ることで、さらに愛着が増すようにも思います。日本には、まだまだ豊かなモノづくりが息づいています。一度、工房にもぜひ訪れてみてはいかがでしょう。

 

リアル・スタイル株式会社

代表取締役 鶴田 浩

 

当記事はDrive!NIPPONに連載されております。

https://www.drivenippon.com/column/54143/

過去の連載記事はこちらをクリックください。

https://www.drivenippon.com/column9/

2022.3.5

アートと、対話する。

先日、東海テレビの「ニュースOne」にて、リアルスタイル本店で現在開催中の「山田雅哉個展 talk」が紹介されました。スタジオセットにも採用されている番組をご覧になれば一目瞭然。ニュースを伝えるという場面で、山田雅哉さんの作品が柔らかな雰囲気を放っています。
今回のアート展では、予約制にもかかわらず開始から多くの方々にご覧いただいています。リアルスタイルのソファに座り、じっくりとアートに向き合う時間を過ごされるお客様や、中には「人生初めてのアート」を手にされたというお客様もいらっしゃいました。もちろん、気に入った作品があれば、自宅のインテリアとどのように合わせられるか、サイズ感や雰囲気づくりがどうなるかなどを気軽にお話しさせていただいています。暮らしの中にアートを取り入れて楽しむ感覚を、ここで得てもらえたらと思っています。

 

 

山田さんの作品は抽象画ということもあり、その解釈は見る人に委ねられます。見る人によって、また見る時の心模様によって、作品の中の目に留まるものが変わり、全く別ものに見えてくるのが面白いところ。そのために、色も形も様々な要素や仕掛けが一つの作品の中に盛り込まれていると言います。だから、何度でも見に来てほしい。そして、家に飾った時には日々会話をしながら鑑賞してほしい。作品と「たくさん語り合ってほしい」との想いで、展示会は「talk」と名づけられました。
そんな山田さんの作品には、墨流しという技法が用いられています。芸大時代、音楽学部の練習風景をスケッチしたことから、彼らが奏でている音楽を自分が感じたように表現できないかと模索。専門である日本画の歴史を紐解くと、平安時代の文献で琵琶を弾いている人の背景に墨流しの技法が用いられていました。つまり、音楽を表現するために墨流しが用いられていたということ。山田さんはこれを論文にまとめ、「墨流しは音楽を表現する」として、作品に取り入れています。墨流しとは、顔料を水に垂らした時にできる偶然の模様。それは決して手では描くことのできない、意図しきれない水の動きや滲み、揺らぎを生み出します。さらに山田さんの作品では、表面だけでなく裏面からも描かれているため、その重なり方はメロディのようにとても複雑です。顔料の染み具合で裏からほんのりと表れるものもあれば、表面で色を重ねて力を帯びているものもあったり。毎日のように対話しても尽きないほどの表情を持っている。確かにそう思います。

 

 

インテリアショップでの個展は初めてという山田さんは、このためにたくさんの新作を描き下ろしてくださいました。色合いもサイズもかなりのバリエーションです。
例えば、空間を印象づけインテリアの主役にもなるこちらの作品は、他の作品よりも厚みがあって存在感があり、その分たくさんの要素が盛り込まれているため、日々の対話も弾む作品。リビング、玄関、寝室と場所を選ばないだけでなく、和室、モダン、北欧、打ちっ放しの壁とスタイルも選ばず、インテリアに取り入れやすいのも山田さんの作品の特徴です。

 

(作品:Angel 2021-W1 サイズ655×530mm ¥330,000)

 

今回は特殊サイズも多く、小さいものはワンポイントになります。家に持ち帰ってみて、いろんな壁に当ててみて場所を決めるのも楽しいものです。またケースを付けて置くこともできるので、本棚のちょっとしたスペースや、お気に入りのコーナ作りにも最適です。

 

(作品:Angel 2022-7 サイズ273×82mm ¥44,000)

 

中間サイズとなるこちらは、初めてアートを取り入れる人にもおすすめです。家の中でいつも何かしら自分が目を向けるような場所に飾ると対話も増えそうです。有機的でエレガントな雰囲気を持つ山田さんの作品は植物との相性もよく、チェストの上でガラスやオブジェと合わせても素敵です。

 


(作品:piece of music2022-8 サイズ273×220 mm ¥66,000)

 

もちろん、山田さんの在廊日にお越しいただいて直接お話を聞かれると、また違う印象が生まれるかもしれません。一度ご来店いただいた方も、またぜひお越しいただいて、前回にはなかった感覚を得てもらえると嬉しいです。また、来店できないエリアのお客様で作品に興味を持たれた方には、問い合わせ対応をしています。お気軽にご連絡いただければと思います。そして今後も、アートイベントは各店で続いていきます。お楽しみに。

 

「山田雅哉個展 talk」
開催期間:2月17日[木]-3月13日[日]
※作家在廊日 3/5[土]・13[日]
開催店舗:本店
※本展は予約制となっております。お越しの際は、メールまたはお電話にてご予約頂きますようお願いいたします。

 

お問い合わせ:

リアルスタイル本店
名古屋市中区大井町1-41
TEL:052-323-6262

info@real-style.jp

 

[企画]ジルダールギャラリー

052-211-9987 info@jilldart.com

www.jilldart.com

2022.2.23

日々に“贅沢”を感じる、自分なりのアートを

 

アートって、何だか難しくて敷居が高そうだ。それに価値も価格も分からない。
ひと昔前と違って、そんな印象を持たれる人も少なくなってきたような気がします。リアルスタイルのインテリア提案の中でも、アートは住空間をより豊かに、そして完成度の高いものに仕上げてくれる重要なパーツのひとつです。お客様が好む雰囲気のアートを空間に合わせてご提案できるのも、インテリア性の高いコンテンポラリーアートを扱うギャラリーと連携する私たちならでは強みでもあります。

 

ある特集記事で、有名なクリエイターさんがこんな話をされていました。「生活にアートを取り入れる際に心がけているのは、自分の手の届く範囲で正当に評価された作品を買うこと。そして、日々に贅沢を感じられる自分なりのアートを取り入れること」だと。「30万円のバッグを買っても贅沢を感じられない時代に、3万円でも心にすごく豊かさを感じられるのがアートなのかもしれない」とも。アートのある暮らしは、自分の生活の満足度をより上げてくれるものだと、私たちも考えます。

 

 

そんなアートを身近なインテリアとしてご提案できるよう定期的に開催しているリアルスタイルのアート展ですが、今年はジルダールギャラリーさんの協力を得てシリーズ化。現代アートから工芸まで幅広いフィールドで活躍する新進気鋭の才能をご紹介し、各テーマに合わせてアートをじっくりご提案できる年間を通した計4回のイベントとなっています。
その第1回目となる「山田雅哉個展 talk」が、名古屋本店で3月13日まで開催中です。東海テレビ「ニュースOne」のスタジオセットでも知られる山田雅哉氏が、このために描き下ろした新大作を含め、サイズも様々な多数の作品が展示されています。ギャラリーで見るのとは一味違う、お家に飾られている雰囲気をイメージできるのもリアルスタイルならでは。このイベントが、たった1枚のアートに出会う機会となって、いつもの空間に豊かな時間を運んでくれるものとなりますように。ご来店をお待ちしています。

 

 

「山田雅哉個展 talk」
開催期間:2月17日[木]-3月13日[日]
※作家在廊日 3/5[土]・13[日]
開催店舗:本店
※本展は予約制となっております。お越しの際は、メールまたはお電話にてご予約頂きますようお願いいたします。

 

お問い合わせ:

リアルスタイル本店
名古屋市中区大井町1-41
TEL:052-323-6262

info@real-style.jp

 

[企画]ジルダールギャラリー

052-211-9987 info@jilldart.com

www.jilldart.com

2022.2.21

創業20周年を迎えて

2002年2月 REAL Style 本店

20年前の2002年2月22日に、リアルスタイルは誕生しました。
理想としたのは、建築とインテリアの融合です。

 

それまでの15年間は建築業に従事していましたが、建築とインテリアが切り離されていることに違和感を感じていました。また、一時休職して1年半に渡って海外を放浪してみると、その想いはいっそう強くなりました。
欧米と比べて日本の街や建築、インテリアやプロダクトは、それぞれが勝手に作っていて、それも機能性ばかりを追い求め、素材や形がなおざりになっていました。つまり、成熟していないんですね。国家としては豊かだけれど、それは表層的なもので、かつての日本の伝統的な豊かさが排除されているように見えました。明らかに、街並みを含めた住文化が未成熟でした。
海外でそれを目の当たりにしたからこそ、日本の良さを残しながら欧米のような街の美しさを具現化していきたいと思いました。そのための理想の業態が、建築とインテリアの融合であり、学生時代からの友人で家具メーカーだった赤瀬さんの支援を受けてスタートさせることができました。街やモノを俯瞰して見ることの具現化が事業として始まったのです。

 

自社ブランドを持つインテリアショップとして、また一級建築士事務所として、昨年からは「インテリアから建てる家」をコンセプトにした注文住宅にも力を入れるようになりました。ここでもリアルスタイルが建物だけでなく街づくりまで見据え、普遍的な美しさや日本の風土・伝統にある豊かさにこだわっていることを感じていただけると思います。そうして20年間、地域の住文化を向上させたいという変わらぬ想いで愚直にやり続けてきたつもりです。

 

お客様そしてものづくりを共にする事業者の皆さまに支えていただき、リアル・スタイル株式会社の20回目の誕生日を迎えることができました。心より感謝申し上げます。ありがとうございます。これからも、豊かな暮らしと街に寄与する建築・インテリアをお届けできるよう、スタッフ一同、力を合わせてまいります。どうぞよろしくお願い致します。

 

リアル・スタイル株式会社

代表取締役 鶴田 浩

 

 

左上から 2005年11月 REAL Style 仙台店/2008年3月 REAL Style 名古屋東店/2013年10月 REAL Style 金沢店/2019年2月 REAL Style 青山店/2021年2月 REAL Style ジェイアール名古屋タカシマヤ店/2022年2月 REAL Style AWAI(帝国ホテルプラザ東京 2階)

2022.2.15

石川・九谷焼の産地を訪ねて

 

今回は、「九谷焼」の産地をご紹介します。石川県南部の加賀市・金沢市・小松市・能美市で生産される九谷焼の歴史は古く、360年以上の伝統を今に伝えています。1655年の開窯から、わずか100年で一度は途切れた焼き物づくりが息を吹き返したのは江戸時代後期のこと。開窯にも復窯にも、加賀百万石と称される加賀藩の尽力があったことは言うまでもありません。

 

九谷焼の最大の魅力は「上絵付け」でしょう。上絵付けとは、本焼きした陶磁器の釉薬の上に、顔料で絵柄を描いて再度焼く技法のことで、九谷焼や有田焼などに広くその技法が使われています。特に九谷焼では、五彩という「緑・黄・紫・紺青・赤」を使った鮮やかで優美な色彩が特徴で、その繊細さはまさに圧巻です。赤以外の4色は焼成するとガラス質の透明感のある色彩となり、触ると盛り上がった感じになっています。日用品から美術品まで幅広く、時代ごとに、また窯や作家ごとに独自の画風があるため、掘り出し物を探すような楽しさがあります。シンプルモダンがもてはやされた時期には人気が低迷したものの、最近はまた注目されるようになりました。伝統的なカタチと鮮やかな色彩が若い世代にとっては新鮮なようですね。

 

 

そんな九谷焼の伝統を受け継ぐ2つの工房で、ミュージアムショップの立ち上げのお手伝いさせていただきました。2014年にリアルスタイル金沢店がオープンして以来、地域の伝統工芸の発信拠点として、産地のリノベーション工事にも積極的に関わらせていただいています。そうした中で、2020年には宮創製陶所さん、2021年には宮吉製陶さんのミュージアムショップをお手伝いさせていただきました。これまで個人の工房が開放されることは少なかったので、最近ではこれらミュージアムショップを巡る楽しい産地ツアーが組まれるなど、産地観光の一躍を担っているようです。

 

 

代表的な観光スポットで知られる九谷陶芸村に記念館のある陶芸家で文化勲章を受賞した浅蔵五十吉氏は、実はリアルスタイルのスタッフのお祖父様というご縁。九谷焼は、深い繋がりをもつ産地の一つです。近隣には小松温泉や山中漆器の産地などもあり、産業観光としては楽しいエリアです。金沢の古い街並みと合わせて、ぜひお立ち寄りください。

 

リアル・スタイル株式会社

代表取締役 鶴田 浩

 

当記事はDrive!NIPPONに連載されております。

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2022.2.8

“おもてなし”の心を表す、金沢の玄関口

 

圧倒的な存在感で、巨大なアートオブジェのようでもある金沢駅。「世界で最も美しい駅14選」の6位にも選出されるなど、世界でも有数の美しい駅として知られています。金沢駅は「おもてなしの心」をコンセプトに、基礎計画から12年の歳月を経て2015年に完成しました。

 

 

3000枚を超える強化ガラスとアルミ合金からなる幾何学模様の天井ドームは国内最大のアルミ建築で、世界的にも最大級です。意匠設計は数々の受賞経歴を持つ著名な建築家・白江龍三氏によるもの。バリアフリーや駅機能を完備するだけでなく、「金沢らしさ」をどう表現するかも議論されました。400年前の加賀藩主・前田家から受け継がれてきた金沢の独自文化を次世代につなぐ象徴として、次の「400年も残る建築」となるよう、腐食してしまう鉄でなくアルミを使い、最先端技術を駆使した構造システムがこの巨大なドームを支えています。ここは通称「もてなしドーム」と言われ、大きな傘をイメージしています。雨や雪の多い金沢で、駅を降りた人にそっと傘を差し出す、そんな粋な心づかいを表現しているのだとか。そのドームの先端で厳かに佇むのが「鼓門(つづみもん)」。2本の大きな柱に支えられた門は、能楽で使われる日本の伝統和楽器「鼓」をイメージしています。

 

 

ではなぜ、能楽の「鼓」が金沢の玄関口に選ばれたのでしょう。

能楽は江戸幕府の式楽と定められ、大名家の儀式・おもてなし行事には必ず能楽が演じられました。そもそも能には5つの流派がありますが、中でも金沢では前田家によって宝生流が手厚く保護されたことから、武家だけでなく庶民にも広がっていき、人々に愛されながら暮らしに能楽が溶け込んでいました。城下町である金沢には、伝統芸能でおもてなしをする文化が受け継がれ、今も息づいています。加賀藩以来、伝統芸能や地域文化とともに育まれてきた「おもてなしの心」は、訪れる人々を最初に迎え入れる駅で感じることができるのです。とても金沢らしいですよね。

 

 

リアルスタイル金沢店も、金沢にふさわしいショップとなるよう、「おもてなしの心」を大切にしています。お客様と丁寧な対話を重ねる中で、お客様が理想としているイメージを引き出し、建築・インテリアから小物まで、コーディネート提案できたらと思っています。もちろん、地元金沢に息づく伝統・文化を現代に取り入れた工芸品やプロダクトもご紹介しています。そうした日本の繊細なプロダクトと、感度の高い海外プロダクトを絶妙に掛け合わせられるのも、リアルスタイルならではだと思います。ぜひ、お気軽にお立ち寄りください。

2022.1.10

東海プロダクトデザインアワードにて【社長 鶴田浩ブログ】

皆さん、あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。さて今回は、2022年の年初めにふさわしいモノづくりの取り組みをご紹介させていただきます。

 

昨年の4月にスタートした「TOKAI PRODUCT DESIGN  AWARD」は、地元の中日新聞社さんの主催によるもので、東海エリアのメーカーさんの商品開発に、東海エリアの学生さんが参加するというもの。愛知・三重・岐阜からモノづくり企業3社が参加し、新商品の開発と販売を目的としたプロダクトデザインを学生から募集しました。最優秀賞作品はさらにブラッシュアップして製品化し、クラウドファンディング「マクアケ」での発売を予定しています。

 

 

参加したモノづくり企業3社からはそれぞれ新商品のテーマが掲げられ、学生はそれをもとにデザインすることになります。一つ目は金属の切削加工技術を持つ愛知の企業が開発したいと考える「火の周りで使うキャンプギア」。二つ目は陶器の高度な精密加工技術持つ三重の企業が開発したいと考える「家庭で簡単に調理できるキッチングッズ」。三つ目は関の伝統的な刃物技術を持つ岐阜の企業が開発したいと考える「料理が楽しくなるデザイン刃物」。このアワードには約60の応募があり、2名の大学教授とマクアケのキュレーター、そして僕の4名で11月下旬に審査させてもらい、12月26日には表彰式が行われました。

 

今回は初回ということで、各企業の意欲と若い力に大いに期待していました。その期待に応えるようにして、可能性あふれる作品が数多く出てきました。若者らしいフレッシュなアイデアは、我々では思いもしない自由な発想で、とても興味深いモノでした。驚いたのは、皆さんとてもプレゼンテーションが上手いことです。商品の見せ方をよく勉強しているなと感心しました。審査では、どうしたらその作品を商品としてカタチにできるかが議論されました。そうした意味で、最優秀賞作品は実際に使用される場面が最もイメージできる、リアリティを感じるものが選ばれたように思います。ただそれを市場に出すという観点からすると十分ではありません。これからさらに良い製品になるように改善しながら製品化をしていく予定です。お楽しみに。

 

このアワードに参加された企業もまた若い世代が多く、前向きな取り組みが見られました。東海エリアには様々なモノづくりを展開する企業がまだまだあり、その技術はどれも世界に誇れるものばかり。今回のようにエリアを限定したデザインコンペはとても珍しく、モノづくりの東海エリアだからできる取り組みだと改めて感じました。また、行政ではなく民間で開催されたことが喜ばしく、大きな意味があると思っています。行政では単年度事業で終わることも、民間であれば続けていくことができるからです。ここから未来のモノづくりが発信され、デザイナー発掘にもつながるアワードになっていくことを願っています。

2022年、新たなモノづくりを東海エリアから世界へ発信する幕開けとなりました。弊社のリアルスタイルもまた、今年は20周年を迎える節目の年です。記念イヤーとして様々なイベントを企画し、日本のライフスタイル向上と日本のモノづくりを応援していきたいと思っています。

 

リアル・スタイル株式会社

代表取締役 鶴田 浩

 

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2021.12.24

リアルスタイル一級建築士事務所が手掛ける住まい


 
 
case24:戸建て住宅リノベーション事例
 
 
敷地は名古屋の中心部に程近く、モダンでお洒落な雰囲気が漂う街、覚王山。
 
施主様は数年賃貸にだして、その後に自邸として移り住む計画をしており、今回の改修工事はそのための内装のリニューアルと、庭を削り、車二台を格納するガレージの新設です。内装は、設計当時の雰囲気を残しつつ、古くなった箇所は新たな視点でリノベーションし、空間の再構築をしていきました。
 
新築したガレージには電動シャッター、電気自動車の充電スタンドを完備した厳重な設備で愛車を守ります。格子窓からは庭の緑と柔らかな光を取り込み、ガレージでありながら重すぎない空間を演出します。
 
 
●リアルスタイル担当:企画/設計/監理/インセットファニチャー(造作家具)/インテリア
●設計担当:加藤
●面積:124.04㎡
●竣工:2021年12月
●構造:木造2階建て、ガレージ鉄骨造
 
 

 

 

 

 

 

 

 

 

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