COLUMN

社長 鶴田浩のCOLUMN

2022.3.17

全国の家具産地を訪ねて

 

今回は、リアルスタイルのモノづくりを支えている全国の家具産地をご紹介します。リアルスタイルは先日、おかげさまで20周年を迎えましたが、その歴史はモノづくりを共にする産地の方たちと歩んできたものです。

 

創業前の15年間、僕は建築業に従事していましたが、建築とインテリアが切り離されていることに違和感を感じていました。また、インテリアやプロダクトそのものも、機能性ばかりを追い求めて素材や形がなおざりになっていて、かつての日本の伝統的な豊かさが排除されているように見えました。そうした中で、日本に息づくモノづくりの素晴らしさをしっかりと伝え、現代の建築やインテリアの中で広めていきたいと、リアルスタイルがスタートしたのです。

 

 

リアルスタイルの家具は、広島・岡山から始まりました。以前にもご紹介したように、桐箪笥の一流産地である「府中」とは一線が引かれたことで、新進の家具産地へと成長したのが「笠岡・福山」です。リアルスタイルのラグジュアリーチェア“ヴィスキオラウンジチェア”はここで作られています。

他にも、それぞれに特徴ある産地と家具づくりをしています。例えば、木材に恵まれたことで発展した北海道の「旭川」や岐阜県の「飛騨」、分業が進んだことで国内生産の5割ほどを占める日本最大の木工産地である福岡県の「大川」。江戸指物による細かい技術が卓越している「静岡」では、リアルスタイルのオリジナルドレッサー“ベガ”を作っています。

 

また、リアルスタイル仙台店がオープンしたことでご縁ができた「山形」には、国内外のハイブランド家具を手がける日本一のOEMメーカーがあります。木製家具では世界一を誇るデンマークで、フィンユールの復刻を一手に引き受けるなど、世界の木工椅子で最も評価されるうちの一社です。リアルスタイルのソファシリーズ“コチ”はここで作られています。

 

 

ここまでご紹介した「府中家具」「旭川家具」「飛騨家具」「大川家具」「静岡家具」に「徳島家具」を加えた6つの産地は、日本の6大家具産地と言われ、日本の家具づくりを支えています。

ステイホームで住空間が見直され、上質な家具やインテリアのニーズが高まっていますが、そのプロダクトがどの産地で作られているのかを知ることで、さらに愛着が増すようにも思います。日本には、まだまだ豊かなモノづくりが息づいています。一度、工房にもぜひ訪れてみてはいかがでしょう。

 

リアル・スタイル株式会社

代表取締役 鶴田 浩

 

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2022.2.21

創業20周年を迎えて

2002年2月 REAL Style 本店

20年前の2002年2月22日に、リアルスタイルは誕生しました。
理想としたのは、建築とインテリアの融合です。

 

それまでの15年間は建築業に従事していましたが、建築とインテリアが切り離されていることに違和感を感じていました。また、一時休職して1年半に渡って海外を放浪してみると、その想いはいっそう強くなりました。
欧米と比べて日本の街や建築、インテリアやプロダクトは、それぞれが勝手に作っていて、それも機能性ばかりを追い求め、素材や形がなおざりになっていました。つまり、成熟していないんですね。国家としては豊かだけれど、それは表層的なもので、かつての日本の伝統的な豊かさが排除されているように見えました。明らかに、街並みを含めた住文化が未成熟でした。
海外でそれを目の当たりにしたからこそ、日本の良さを残しながら欧米のような街の美しさを具現化していきたいと思いました。そのための理想の業態が、建築とインテリアの融合であり、学生時代からの友人で家具メーカーだった赤瀬さんの支援を受けてスタートさせることができました。街やモノを俯瞰して見ることの具現化が事業として始まったのです。

 

自社ブランドを持つインテリアショップとして、また一級建築士事務所として、昨年からは「インテリアから建てる家」をコンセプトにした注文住宅にも力を入れるようになりました。ここでもリアルスタイルが建物だけでなく街づくりまで見据え、普遍的な美しさや日本の風土・伝統にある豊かさにこだわっていることを感じていただけると思います。そうして20年間、地域の住文化を向上させたいという変わらぬ想いで愚直にやり続けてきたつもりです。

 

お客様そしてものづくりを共にする事業者の皆さまに支えていただき、リアル・スタイル株式会社の20回目の誕生日を迎えることができました。心より感謝申し上げます。ありがとうございます。これからも、豊かな暮らしと街に寄与する建築・インテリアをお届けできるよう、スタッフ一同、力を合わせてまいります。どうぞよろしくお願い致します。

 

リアル・スタイル株式会社

代表取締役 鶴田 浩

 

 

左上から 2005年11月 REAL Style 仙台店/2008年3月 REAL Style 名古屋東店/2013年10月 REAL Style 金沢店/2019年2月 REAL Style 青山店/2021年2月 REAL Style ジェイアール名古屋タカシマヤ店/2022年2月 REAL Style AWAI(帝国ホテルプラザ東京 2階)

2022.2.15

石川・九谷焼の産地を訪ねて

 

今回は、「九谷焼」の産地をご紹介します。石川県南部の加賀市・金沢市・小松市・能美市で生産される九谷焼の歴史は古く、360年以上の伝統を今に伝えています。1655年の開窯から、わずか100年で一度は途切れた焼き物づくりが息を吹き返したのは江戸時代後期のこと。開窯にも復窯にも、加賀百万石と称される加賀藩の尽力があったことは言うまでもありません。

 

九谷焼の最大の魅力は「上絵付け」でしょう。上絵付けとは、本焼きした陶磁器の釉薬の上に、顔料で絵柄を描いて再度焼く技法のことで、九谷焼や有田焼などに広くその技法が使われています。特に九谷焼では、五彩という「緑・黄・紫・紺青・赤」を使った鮮やかで優美な色彩が特徴で、その繊細さはまさに圧巻です。赤以外の4色は焼成するとガラス質の透明感のある色彩となり、触ると盛り上がった感じになっています。日用品から美術品まで幅広く、時代ごとに、また窯や作家ごとに独自の画風があるため、掘り出し物を探すような楽しさがあります。シンプルモダンがもてはやされた時期には人気が低迷したものの、最近はまた注目されるようになりました。伝統的なカタチと鮮やかな色彩が若い世代にとっては新鮮なようですね。

 

 

そんな九谷焼の伝統を受け継ぐ2つの工房で、ミュージアムショップの立ち上げのお手伝いさせていただきました。2014年にリアルスタイル金沢店がオープンして以来、地域の伝統工芸の発信拠点として、産地のリノベーション工事にも積極的に関わらせていただいています。そうした中で、2020年には宮創製陶所さん、2021年には宮吉製陶さんのミュージアムショップをお手伝いさせていただきました。これまで個人の工房が開放されることは少なかったので、最近ではこれらミュージアムショップを巡る楽しい産地ツアーが組まれるなど、産地観光の一躍を担っているようです。

 

 

代表的な観光スポットで知られる九谷陶芸村に記念館のある陶芸家で文化勲章を受賞した浅蔵五十吉氏は、実はリアルスタイルのスタッフのお祖父様というご縁。九谷焼は、深い繋がりをもつ産地の一つです。近隣には小松温泉や山中漆器の産地などもあり、産業観光としては楽しいエリアです。金沢の古い街並みと合わせて、ぜひお立ち寄りください。

 

リアル・スタイル株式会社

代表取締役 鶴田 浩

 

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2022.1.10

東海プロダクトデザインアワードにて【社長 鶴田浩ブログ】

皆さん、あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。さて今回は、2022年の年初めにふさわしいモノづくりの取り組みをご紹介させていただきます。

 

昨年の4月にスタートした「TOKAI PRODUCT DESIGN  AWARD」は、地元の中日新聞社さんの主催によるもので、東海エリアのメーカーさんの商品開発に、東海エリアの学生さんが参加するというもの。愛知・三重・岐阜からモノづくり企業3社が参加し、新商品の開発と販売を目的としたプロダクトデザインを学生から募集しました。最優秀賞作品はさらにブラッシュアップして製品化し、クラウドファンディング「マクアケ」での発売を予定しています。

 

 

参加したモノづくり企業3社からはそれぞれ新商品のテーマが掲げられ、学生はそれをもとにデザインすることになります。一つ目は金属の切削加工技術を持つ愛知の企業が開発したいと考える「火の周りで使うキャンプギア」。二つ目は陶器の高度な精密加工技術持つ三重の企業が開発したいと考える「家庭で簡単に調理できるキッチングッズ」。三つ目は関の伝統的な刃物技術を持つ岐阜の企業が開発したいと考える「料理が楽しくなるデザイン刃物」。このアワードには約60の応募があり、2名の大学教授とマクアケのキュレーター、そして僕の4名で11月下旬に審査させてもらい、12月26日には表彰式が行われました。

 

今回は初回ということで、各企業の意欲と若い力に大いに期待していました。その期待に応えるようにして、可能性あふれる作品が数多く出てきました。若者らしいフレッシュなアイデアは、我々では思いもしない自由な発想で、とても興味深いモノでした。驚いたのは、皆さんとてもプレゼンテーションが上手いことです。商品の見せ方をよく勉強しているなと感心しました。審査では、どうしたらその作品を商品としてカタチにできるかが議論されました。そうした意味で、最優秀賞作品は実際に使用される場面が最もイメージできる、リアリティを感じるものが選ばれたように思います。ただそれを市場に出すという観点からすると十分ではありません。これからさらに良い製品になるように改善しながら製品化をしていく予定です。お楽しみに。

 

このアワードに参加された企業もまた若い世代が多く、前向きな取り組みが見られました。東海エリアには様々なモノづくりを展開する企業がまだまだあり、その技術はどれも世界に誇れるものばかり。今回のようにエリアを限定したデザインコンペはとても珍しく、モノづくりの東海エリアだからできる取り組みだと改めて感じました。また、行政ではなく民間で開催されたことが喜ばしく、大きな意味があると思っています。行政では単年度事業で終わることも、民間であれば続けていくことができるからです。ここから未来のモノづくりが発信され、デザイナー発掘にもつながるアワードになっていくことを願っています。

2022年、新たなモノづくりを東海エリアから世界へ発信する幕開けとなりました。弊社のリアルスタイルもまた、今年は20周年を迎える節目の年です。記念イヤーとして様々なイベントを企画し、日本のライフスタイル向上と日本のモノづくりを応援していきたいと思っています。

 

リアル・スタイル株式会社

代表取締役 鶴田 浩

 

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2021.12.20

岐阜・美濃焼の産地を訪ねて【社長 鶴田浩ブログ】

 

今回もまた、モノづくりの宝庫である岐阜県から「美濃焼」をご紹介します。岐阜県には多様な伝統産業が今も息づいており、その素晴らしさは2014年から6年間ほど運営させていただいた岐阜県産品で彩るライフスタイルショップでさらに実感しました。このご縁から、リアルスタイルでは今も美濃焼でオリジナルの陶器を作らせていただいています。

 

ステイホームにより近年の「器」ブームがさらに加速していますが、陶芸作家の名前は知っていても、陶磁器の産地まで意識されることはありません。多治見市・土岐市・瑞浪市と3つのエリアで生産される美濃焼は、日本最大の陶磁器の産地として、全国の生産量のおよそ50%を誇ります。1300年の歴史がある中で、3つのエリアで製品が細分化されながら専門性を高めていったことで技術が向上し、良質な陶磁器を生み出し続けていることが、日本最大の産地となり得た理由とされています。

 

また、中部地区という地の利があったことも大きかったように思います。陶器はもともと神事を中心に使用され、身分の高い人が使うものだったそうです。そして権力を持つ人の周りに産地ができていったとされ、戦国武将を多く輩出しした中部地区は、流通の便も良かったことから全国の技法を取り入れながら一大産地となりました。さらに古田織部による茶の湯とともに不動の地位を確立しました。

 

 

美濃焼の魅力は、高度な技術を要する型の美しさと、特殊な釉薬による多彩な表現ではないでしょうか。それを比較的求めやすい価格で作ることができる。デザイン・クオリティ・コストと、すべてにおいて強い産地となりました。リアルスタイルでは、それをオリジナルアイテムとして形にしようと、2016年に「Yohen」という美濃焼の器シリーズをスタートしました。産地を回って作山窯と出会い、型のフォルムの美しさと釉薬の面白さに感銘を受けたのを覚えています。その陶器ならではの繊細な発色と、土の優しい雰囲気や柔らかな曲線など、日本の焼き物が本来持っている「美しさ」にこだわりました。丈夫で使いやすく、日常づかいできる美しい器は、有名ホテルウエディングの引き出物としても採用され、好評いただいています。

 

 

3つのエリアからなる美濃焼の産地で、最も商業的な賑わいを見せるのが多治見です。器のギャラリーも数多くあるため、ギャラリーめぐりをする器好きが集まる町でもあります。お正月を晴れやかにしてくれる、とっておきの器を探しに出かけてみてはいかがでしょうか。

今年はコロナによるステイホームが続き、おうち暮らしがさらに見直された年でもありました。その中で、伝統工芸も含めた豊かなインテリアに囲まれた暮らしの気持ち良さを実感された人も多いのではないでしょうか。来年以降も、おうち暮らしをさらに豊かにする一年になればと思います。

良いお年をお迎えください。

 

リアル・スタイル株式会社

代表取締役 鶴田 浩

 

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2021.11.13

岐阜・刃物の産地を訪ねて【社長 鶴田浩ブログ】

 

今回は「刃物」の産地、岐阜県・関市をご紹介します。10月には、コロナにより中止が続いていた「刃物まつり」が3年ぶりに開催され、万全なコロナ対策の中、関の刃物を求める人たちで賑わっていました。

2013年に和食が世界遺産に登録され、日本の伝統的な食文化が世界的にも認められましたが、その美しく繊細な日本食を支えるようにして、古くから日本各地で魅力的な包丁が製造されてきました。中でも日本三大刃物の産地として「大阪・堺」「新潟・三条」「岐阜・関」が有名です。それぞれに歴史も特徴も異なり、例えば古墳を作る道具から始まった堺では鋼を使用したプロ仕様を得意とし、鎌などの農工具から始まった三条は金属を叩いて形状を整える技術に優れています。

 

関市で刃物づくりが始まったのは鎌倉時代のこと。刀作りに必要な良質の土と、炉に使用する松炭、そして長良川の良質な水がある関市は、刀鍛治にとって理想的な風土条件が整っており、多くの刀匠がこの地に移り住んだと言います。室町時代には刀匠が300人を超え、戦国時代には武将たちの間で「関物」と好まれた関の刀は「折れず、曲がらず、よく切れる」と評判を高め、その名を全国に広めていきました。今もなお、「芯が強く、とにかく切れやすい」と評される関の包丁は、切れ味がよく刃こぼれがしにくいことで知られていますが、これは刀鍛冶の伝統の中で磨かれてきた技とノウハウの賜物です。総合的に質の高い包丁に仕上がっているのは、他の追従を許さない材料の質の良さも理由の一つと言えます。

 

 

関市は「日本三大刃物」の産地であると同時に、ドイツのゾーリンゲンとイギリスのジェリンガムに並ぶ「世界三大刃物」の産地として、世界的にも注目されています。中でも三星刃物さんは早い時期から世界の展示会に出ていって発信をし、その高い技術がゾーリンゲンにも認められてOEM生産を行っています。一方で、自社の技術と独自性を生かしたブランディングにも成功しています。日本生まれの包丁ブランド「和 NAGOMI」はデザイン性と機能性を兼ね備え、ご家庭で愛用されることを目指して作られました。握りやすくて見た目もおしゃれな上に、手軽にメンテナンスできて、切れ味が長く続くことが支持されています。

 

また、刀鍛冶の技は現代の包丁だけでなく、ナイフやカミソリ、ツメキリなどの日用品としても進化していきました。フェザーや貝印、そしてトーヨーキッチンも関市から生まれたブランドです。金属加工の技術をとことん磨いて、いろんなものづくりに昇華させてきたわけです。最近ではアイアンを組み合わせた家具が人気ですが、そうしたアイアンの家具を手がける杉山製作所さんも関市にあり、リアルスタイルとも長いお付き合いをさせていただいています。打ち合わせなどで関市に出かける時に僕が必ず立ち寄るのが、うなぎの辻屋さんです。他にもこのエリアにはうなぎの名店が数多くあります。美味しいうな丼も楽しみの一つに、ぜひ関市へお出かけください。来週の11月18,19,20日は、関のものづくりの現場を体感できるイベント「関の工場参観日」が開催されます。工場見学からワークショップ、展示販売や飲食店マーケット、トークイベントなど盛りだくさんです。周辺観光と合わせてお楽しみください。

 

 

リアル・スタイル株式会社

代表取締役 鶴田 浩
 
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2021.11.3

秋田・樺細工の産地を訪ねて【社長 鶴田浩ブログ】

 

今回は「樺細工」の産地、秋田県・角館をご紹介します。初めて僕が訪れたのは2015年ですが、江戸時代の面影を残す町並みの美しさに圧倒されたのを覚えています。ここに伝わる樺細工という伝統工芸は日本固有のもので、全国でも秋田県・角館だけが唯一の産地として、今もその技術を守り続けています。私たちの最も身近にある樺細工と言えば茶筒ですが、この樺細工が茶筒でお馴染みとなったのには理由があります。それは、世界でも類を見ないほどの高い密閉性。湿気の多い日本で、特に湿気を嫌う茶葉の保存には、樺細工が最適だったのです。

 

 

樺細工は山桜の樹皮でできており、日々手に触れることで艶やかさを増していきます。独特の光沢感は樺だけのもの。それも、厳しい冬の風雪に耐えた樹皮だからこそと言います。8月頃から原材料となる山桜の木肌を採取しますが、樹皮を剥いでも一部であれば樹木が枯れることはありません。「かばはぎ」と呼ばれる専門家が採取することで、樹皮は再生しその木は生き続けるのだそうです。その後、手作業で削りと磨きが繰り返され、一つずつ丁寧に仕上げられていきます。

 

 

民藝の父・柳宗悦は、角館を訪れた際、日本固有の素材と技法を持つ樺細工に魅せられ、その後3年間も技術改良に関わり、樺細工の礎を築いたと言われています。その感動は現在の海外展示会でも同じで、蓋を開けた瞬間に茶葉や珈琲豆の香りが放たれると、その一瞬で海外の方たちは樺細工の密閉性に驚きをもって大きく頷くのだそうです。強い香りは、高い密閉性の証。調湿効果のある保存容器としては世界最高峰です。そんな、日本を代表する工芸の一つである樺細工を受け継ぐ角館は、その街並みの美しさでも有名です。現在も江戸時代からの町割をそのまま残し、樹齢400年の大木並木や武家屋敷が連なる風情は「みちのくの小京都」と呼ばれるほど。もちろん、桜の名所としても知られています。

 

リアルスタイルでは、日本の優れた伝統工芸品を伝えるイベント「JTCW(ジャパン・トラディショナル・クラフツ・ウィーク)」の2015年開催時に樺細工の産地を巡り、その素晴らしさを広くご紹介させていただきました。以来、海外進出にも積極的な藤木伝四郎商店さんのプロダクトをはじめ、樺細工の取り扱いをしています。そして今年のJTCW2021では、リアルスタイル青山店で輪島塗をご紹介させていただきます。日本のモノづくりを体感しに、ぜひお出かけください。東京都内38店舗が参加し、10月29日〜11月11日で開催されます。

 

リアル・スタイル株式会社

代表取締役 鶴田 浩

 

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2021.9.30

千葉/九十九里・ガラス工房を訪ねて【社長 鶴田浩ブログ】

 

今回は、千葉県の九十九里に工房を構えるガラスメーカー「Sghr(スガハラ)」です。日本のガラス工芸は大きく二つの技術が知られており、びーどろに代表される「吹きガラス」と、切子に代表される「カットガラス」があります。これらは世界でも注目されるほど高い技術を誇るもので、日本人の感性を表現するにもふさわしいものです。グラスや花瓶など、多彩な色や形を自在に生み出し、その柔らかな肌合いを魅力とするのが吹きガラスで、数年前にスガハラさんの工房に伺った時には、僕もガラスの器づくりを体験させていただきました。

 

 

スガハラ(菅原工芸硝子)は、1932年の創業から一貫して手仕事によるガラス製造にこだわってきたメーカーです。手仕事と一口で言ってもその製法は様々で、職人たちが築き上げてきた独自の技術が、4000種類以上の製品ラインナップを可能にしています。スガハラの多くの製品は、職人自らの開発・デザインによるものだと言います。ガラスの特性を最も良く知る人が、その美しさや魅力をカタチにしているというわけです。完全にはコントロールできないからこそ、驚くほどの美しさを見せてくれることがある。そんな“生きているガラス”の奥深い魅力を存分に堪能できる高品質なプロダクトは国内外で高く評価され、コンランショップやリナシャンテといった世界に名だたるセレクトショップや百貨店でも広く展開されています。

そんな日本有数のハンドメイドガラスをリアルスタイルでも扱いたいと、創業時からラインナップしています。職人の粋を感じる新たなプロダクトへのチャレンジも毎年楽しみにしており、定期的なポップアップでいろんなアイテムをお披露目させていただいています。以前にメイドインジャパンプロジェクトで関わることになった「Tokyo Midtown Award 2008」では、スガハラの「富士山グラス」が見事アワードを受賞し、とても嬉しかったですね。またニューヨークでも展示会をご一緒させていただくなど、社長とのご縁も強く感じます。何より、日常使いのアイテムが手作りで量産されていることが本当に素晴らしい。

 

 

雄大な太平洋に面し、心地よい海風が吹き抜ける九十九里の工房の敷地内には、カフェやショップが併設されています。4000種以上のラインナップを誇る商品を一同に見ることができ、ガラス制作体験もできます。職人のガラスを操る技を、間近で見られる工房見学もおすすめです。全国各地から多くの作家さんが出店されるクラフトマーケットも毎年開催されているようです。
リアルスタイルでも商品の取り扱いがありますので、ぜひお立ち寄りください。

 

リアル・スタイル株式会社
代表取締役 鶴田 浩

2021.8.27

愛知・鋳物の工房を訪ねて【社長 鶴田浩ブログ】

 

 

今回は、愛知県名古屋市にある鋳物の工房です。愛知ドビーという会社名よりも、「バーミキュラ」というブランドでご存知の方が多いかと思います。
伝統工芸品から工業製品まで鋳物の産地は全国にありますが、自動車産業とともにある愛知には、小さな部品や大きな機械などを作る鋳物工場が多いと言います。これが日本の高度成長の原動力となりましたが、時代とともに鋳物産業が衰退していく中で、愛知ドビーの三代目となった兄弟が家業を立て直すべく、職人たちと共に開発したのがバーミキュラでした。すでに鋳鉄ホーローの調理器具として、海外製のル・クルーゼやストウブが日本でも爆発的に支持されていた時です。

 

 

そうした海外製品をはじめとする鋳物ホーロー鍋というのは、本来は粗削りなものでした。それを日本ならではの繊細な技を磨いて、0.01ミリ単位の精巧なものとして作り込まれたのがバーミキュラの鍋です。鋳物へのホーロー加工に加え密閉性を高めることは困難極まりなく、約3年で1万個を超える失敗を経て完成したのだそうです。蓋と本体の接合部分の削り出し技術は、他にない緻密さです。当然ながら密閉性は高く、「世界一、素材本来の味を引き出す鍋」として人気を集めているのは、皆さんも知るところです。
弊社では、愛知ドビーさんの工場の改修をお手伝いしたのをきっかけに、8年ほど前からバーミキュラ鍋の取り扱いが始まりました。当時、百貨店でしか扱えなかったものを、リアルスタイルの各ショップで販売できるようにしていただき、それから深いお付き合いをさせていただいています。

 

 

現在、バーミキュラは鍋だけでなく、炊飯器やフライパンとバリエーションを増やし、調理器具の世界を席巻しています。そして2019年12月には、バーミキュラの世界観を体験できるブランド体験型施設「バーミキュラ ビレッジ」が、愛知ドビー創業の地である中川運河沿いに誕生しました。「最高のバーミキュラ体験」をテーマに、レストランやベーカリーカフェ、フラッグシップショップ、キッチンスタジオ、ラボラトリーなどが集約されています。
この中川運河というのはかつて「東洋一の大運河」とも呼ばれ、水上輸送で地域経済を支えてきた素晴らしい水辺エリアであるにもかかわらず、これまでなかなか活かされてこなかった場所です。この水辺空間の活性化を目指して、2012年からは中川運河キャナルアートという市民プロジェクトも始動しています。こうした中川運河再生計画に賛同し、この地にバーミキュラ ビレッジができた意味は、とても大きいように思います。これを核にさらに活性化し、様々な人が遠方からも訪れる街のシンボルにもなっていくのではないでしょうか。ぜひ足を運んでみてください。

 

 

リアル・スタイル株式会社

代表取締役 鶴田 浩

2021.7.20

金沢・輪島塗の産地を訪ねて【社長 鶴田浩ブログ】

 

今回は、先日訪れたばかりの「輪島塗」の産地をご紹介します。日本には各地に様々な漆器がありますが、「伝統的工芸品」に指定されているものだけでも全国に23カ所もあるほど多彩です。英語では漆・漆器が【Japan】と記されるように、漆工芸は日本を代表する伝統工芸と言えます。その中で日本最高峰とされる輪島塗をリアルスタイルでもぜひ扱ってみたいと、以前から興味がありました。

 

 

今回、輪島塗の産地を訪れるきっかけとなったのが、毎年10月下旬から開催される「ジャパン・トラディショナル・クラフツ・ウィーク(JTCW)」というイベントです。これは企画運営するメイド・イン・ジャパン・プロジェクト(MIJP)で僕が代表をしていた2014年に立ち上がったもので、若い世代に馴染みのない伝統工芸品を、いつものライフスタイルショップやアパレルショップの店頭で手に取ってもらおうという取り組みです。8年目を迎える今年のJTCW2021で、リアルスタイル青山店が輪島塗を扱うことが決まったので、早速、輪島市へと向かいました。能登半島の海沿いを走る「千里浜なぎさドライブウェイ」では砂浜に出ることができ、波打ち際を車で走ることができるんですね。とても気持ちよかったです。

 

 

訪れた塗師屋の蔦屋漆器店さんは、観光で人気の輪島朝市の裏手にありました。現在はフードコーディネーターや著名人とコラボしながら、家庭画報や和楽などの雑誌でも積極的に発信しているお店です。説明を聞けば、輪島塗にはおよそ20工程に及ぶ作業があり、「布着せ」で木地を補強したり、「地の粉」と呼ばれる珪藻土系の粉を下地塗に使用することで、他の漆器にはない堅牢さが生まれると言います。塗りの工程だけでも6〜8ヶ月。独特の深みと光沢は、他にない黒色として「漆黒」という言葉もあるほどです。塗り上がった肌の美しさから美術工芸にまで発展し、海外には多くの漆器収集家がいるのだとか。

 

 

そもそも漆は溶剤ですが、乾燥して固まる他の溶剤とは真逆で、漆は空気中の水分を取り込んで固まるという特徴があり、湿度の高い日本の気候が好まれるのはそのためです。漆は素材の腐朽を防ぎ、酸やアルカリ、塩分やアルコールにも強く、耐水性・断熱性・殺菌性もあることから、優れた生活資材として親しまれてきました。コロナ禍では、特に高い殺菌性が評価されているようです。
漆塗りというと扱いにくい、剥がれるんじゃないかといったイメージがありますが、お手入れは水で洗って水気を拭き取るだけ。使うほどに艶が増していくのも漆の不思議な魅力です。口にあたる感触は他の素材の器にはない、曖昧で柔らかくて優しいもの。名古屋名物ひつまぶしで有名な老舗のうなぎ店では、輪島塗の御重を100年以上も使っていると言います。欠けや傷も簡単に直せるわけです。一見して高額だけれど、代々受け継ぐものであれば決して高くはない、むしろお値打ちなものだと思います。ぜひ本物の漆塗りをご体感ください。

JTCW2021は、10月29日〜11月11日に東京で開催されます。

 

リアル・スタイル株式会社

代表取締役 鶴田 浩

2021.6.18

木工家具の産地を訪ねて ~広島・岡山~【社長 鶴田浩ブログ】

 

今回は、リアルスタイルの家具づくりの原点でもある岡山から広島にかけて、木工家具の産地をご紹介します。約300年の歴史を誇る日本有数の家具産地、広島県府中市は桐ダンスの一流産地として、婚礼家具から一つの時代を築きました。この辺りはまた木材の乾燥に適した気候であることから、歪みや狂いのない良質な木製品を作ることができたと言います。
欧米のような椅子座でなく、床座の文化を持つ日本で家具といえばタンスやちゃぶ台でした。中でも釘を使わずに木を組む木工は指物と呼ばれ、指物の代表的な家具が和ダンスです。高品質なタンスの引き出しを閉めると、他の引き出しが出っ張るという現象を目にしたことがあるかと思いますが、これは気密性が高い証拠で、引き出しが隙間なく収まるように緻密に仕上げられた熟練の職人技によるもの。日本の繊細で正確な技術を結集した指物は日本古来の木工で、この卓越した指物技術を駆使して作られた精巧な桐ダンスは、世界有数の収納家具でもあります。

 

 

リアルスタイルの家具づくりは、この有名な府中ではなく、その隣町の福山と笠岡でスタートしました。情緒ある街として知られる広島県尾道市と岡山県倉敷市の、ちょうど間に位置するエリアです。この辺りは、府中といういわゆる桐ダンスの一流産地とは一線が引かれたことから、苦労した産地でもあります。その中で、僕の学生時代の友人の実家でもあるAKASE、そして塚本木工所、心石工芸と、この3つのメーカーさんと共に家具づくりが始まりました。この3社は一流ではない産地だったことで、桐ダンスの製造から早くに脱却し、現代のライフスタイルに合う家具を試行錯誤しながら、30年ほど前から業態変化に挑んでいたメーカーです。そして今や日本を代表し、世界にも発信するようなファニチャーメーカーとして、ソファやベッド、チェアの製造で大成しています。そうして国内外の高度な要求に応えながら、笠岡・福山は新進の家具産地となっていきました。

 

 

リアルスタイルで昨年の秋に発表した新作パーソナルチェア「ヴィスキオラウンジチェア」は、この産地で製作しています。今年の5月には2Pソファも発売が開始しました。しっかりとした木製のフレームに、羽毛クッションが贅沢に設置されたチェアです。深めの座面と背の角度によって、見た目以上にリラックスした座り心地を実現する一方で、サイズ感もちょうど良く都会暮らしでも快適な空間づくりをしていただけます。手すりには読みかけの本やグラスを置いて、くつろぎの休息時間にぴったりのラウンジチェアとなりました。
新型コロナウイルスによる緊急事態宣言が延長され、まだまだ先の見えない状況が続きますが、こんな時だからこそ家で過ごす時間を豊かなものにしていくお手伝いをしていけたらと思っています。

 

リアル・スタイル株式会社

代表取締役 鶴田 浩

2021.5.14

モノづくりの産地を訪ねて ~岐阜・美濃和紙~【社長 鶴田浩ブログ】

 

今回は、2014年にユネスコ無形文化遺産にも登録された「本美濃紙」の産地、岐阜県は美濃市です。埼玉の細川紙・島根の石州半紙とともに「和紙:日本の手漉和紙技術」として世界の文化遺産となった本美濃紙に代表される美濃和紙とは、美濃市で製造される和紙のこと。昔から紙の原料である良質な楮(こうぞ)が多く採れたこの地域には、高い技術による美しくて頑丈な和紙作りが1300年も前から伝承されてきました。日本の楮は光沢があって白く美しい和紙になるそうで、流し漉きと呼ばれる日本独自の伝統技法により紙の強度も上がると高く評価され、世界遺産に登録されたのです。

 

 

ちょうどその頃です。2014年から6年半にわたり、和紙や刃物といった伝統産業が集積する岐阜県産品から選りすぐりのプロダクトを集めたライフスタイルショップの企画運営に携わらせてもらいました。そして美濃和紙活性化協議会のアドバイザーも務めさせてもらいました。原材料である楮の栽培に力を入れ、継承する職人を育て、海外へも発信できる美濃和紙の商品化などに関わる中で、美濃和紙の美しさはもちろんのこと、丈夫さや調湿性能といった素材としての可能性を深く知りました。東京オリンピックの賞状や、国宝級の古文書や絵画の修繕にも使用されているのは周知のことです。

 

 

和紙がインテリアプロダクトとして世界の注目を集めたのは、誰もが一度は目にしたことのあるイサム・ノグチが手がけた照明「AKARI」シリーズです。彫刻家だった彼は岐阜提灯から発想を得て、自由に変化する「光の彫刻」として作品を発表しました。それは部屋全体をぼんやりと灯すだけでなく、下の穴から落ちる光の繊細さまでを表現したものでした。こうした日本的で曖昧な光と形は他にないとして、1950年代のミッドセンチュリー時代を先導したハーマンミラー社やヴィトラ社が採用。現在もヴィトラ社のミラノサローネにおけるメインビジュアルを飾る照明は「AKARI」です。海外にない日本の文化として評価されているのではないでしょうか。
最近では、2008年に深澤直人さんが和紙をブランディングしたことから再び注目され、いろんな素材としても起用されるようになりました。まだまだいろんなプロダクトに変化していく素材なんだと思います。プラスチックに代わる容器など、SDGsでも期待されていますよね。皮でもなく塩ビ系でもない、土に帰る和紙は優秀で品格ある素材として、みんなに重用される日が来ることを願います。

 

 

岐阜県の中心部に位置し、清流長良川と自然豊かな山々に囲まれた美濃市。江戸時代からの商家が軒を連ねる「うだつの上がる町並み」の美しさには、僕も感銘を受けました。ここで25年前から続く「美濃和紙あかりアート展」では幻想的な世界が広がります。ぜひ足を運んでみてはいかがでしょう。

 

弊社各店でも美濃和紙を応援しております。

 

 

リアル・スタイル株式会社

代表取締役 鶴田 浩

2021.4.10

モノづくりの産地を訪ねて 〜愛知・有松絞り〜【社長 鶴田浩ブログ】

 

僕は名古屋を中心に全国で7店舗展開する「REAL Style」というインテリアショップをやっていますが、日本に息づく匠技によるオリジナル家具を製作する一方で、日本のモノづくりを継承する人や産地を全国規模でつなぐ「メイド・イン・ジャパン・プロジェクト」というコミュニティを立ち上げ、15年に渡って活動してきました。そうした僕の仕事やライフワークの中で出会った日本各地にある素晴らしい「モノづくり」の“今”をお伝えしていきたいと思います。

 

 

今回は、子どもの頃から僕の一番身近にある伝統工芸のご紹介です。

令和元年には日本遺産にも認定された、名古屋の「有松」。ここで400年以上も続く伝統工芸が、皆さんご存知の「有松絞り」です。正式には有松・鳴海絞りだそうですね。

絞り染めの技法は多種多様で世界中にありますが、そのほとんどは手の込んでいないラフな感じのもので、日本ほど細やかなものはありません。実際に、世界で認められている100種ほどの技法のうちの90%は日本で発達した技術だそうで、絞り染めの精緻な柄こそ日本人の感性が作り出したものだと言えます。ところが、高度成長期に中国で生産されるようになると、国内での技術継承がされないまま一時は壊滅しかけてしまいました。着物離れも大きかったと思います。

 

 

 

絞り染めと言えば今も多くの人が、浴衣や着物をイメージするのではないでしょうか。確かに絞り染めは着物という文化のもとで培われた技法ですが、実際にはどんな生地にも応用できることから、今は若い世代があらゆる素材にチャレンジしながら、現代の暮らしに合うものへと変化させています。その一つ、「suzusan」は有松出身の村瀬さんらによって2008年にドイツのデュッセルドルフで立ち上がったブランドですが、有松絞りならではの多彩な技法を駆使した唯一無二の表現が、エルメス、シャネル、ディオールなどから高く評価され、今では世界のトップメゾンに生地を提供するまでになりました。着物から見事に脱却した有松絞りが、その特長を存分に生かした「suzusan」のブランディングによって世界を席巻する技術になったというのは、本当に素晴らしいことです。もちろん最初は売り込みに苦労したようですが、その確かな技術と表現はISSEY MIYAKEが1988年に発表したプリーツプリーツと同じくらいの衝撃を世界のアパレル業界に与えたのではないでしょうか。現在も企画はドイツで行われ、有松には工房とショップがあります。ストールやニットといったファッションだけでなくインテリアアイテムも揃っており、リアルスタイルでは照明やクッションカバーなどの取り扱いをさせていただいています。

 

 

有松から世界的なブランドが生まれたことも嬉しいですが、ブランドだけが一人歩きしているのではなく、同時に有松という町を生かした産地復興がなされていることも、子供の頃からこの地域を知っている僕としては大変嬉しいです。有松は、東海道の中でも開発されずに残っている数少ない町のひとつで、江戸時代の浮世絵にあるような景観が今も大切に保存されています。街道沿いには格子の商家やなまこ壁の蔵が建ち並び、中には徳川14代将軍・家茂が来訪したという茶室が、200年以上の時を経て現存しているというから驚きです。産業観光としても見逃せない地域だと思います。毎年6月に開催される有松絞りまつりでは、職人さんの実演や、絞り染め体験、この地区に伝わる山車やからくり人形を見物しながら、江戸の頃の賑わいに思いを馳せて楽しんでみてはいかがでしょう。ぜひ、足を運んでみてください。

 

現在、弊社では名古屋東店で5/9まで「suzusan POPUP」を開催中です。

また、9月から12月にかけて弊社各店で巡回展を開催予定です。

こちらもぜひお立ち寄りください。

 

 

リアル・スタイル株式会社

代表取締役 鶴田 浩

 

2021.3.16

ジェイアール名古屋タカシマヤ店で新たなスタート【社長 鶴田浩ブログ】

 

新型コロナのパンデミック宣言から1年が経ちました。この1年で、世界中の企業がそれぞれの働き方を模索しながら、業態の転換を余儀なくされたり、新たな需要への対応にも追われました。弊社でもいろんな仕事が止まるだけでなく、店の休業が相次ぎ、吉祥寺店では2ヶ月間も閉めることになりました。
それでもありがたいことに、6月頃には「ステイホーム」や「お家時間を豊かにしたい」という流れから、仕事も少しずつ動き始めたわけですが、“岐阜の土産もの”というイメージが強いザ ギフツショップでは、かなり難しい状況が続きました。

 

そんな中で、弊社はこれからどこへ向かうべきか、その方向性を見直した結果、「強みであるインテリアを生かした“建築”に力を入れていこう」と舵を切る決心をしました。ザ ギフツショップにおいてはお役目途中ではありましたが、1月末をもって次の業者さんへ引き継ぎでいただくこととなりました。皆様にはいろいろとご心配をおかけし、関係者の方々には大変なご迷惑をおかけしたこと、本当に申し訳ありませんでした。

 

 

1月末での撤退を決めたのは8月末だったのですが、その2ヶ月後の10月に、ジェイアール名古屋タカシマヤさんから出店の依頼がありました。高島屋さんとは、3年前からポップアップ企画でお世話になっていましたが、今回は常設ショップでお店を出して欲しいというものでした。突然のことで驚きましたが、コロナでインテリア需要が広がる中、家具やインテリアファブリックに力を入れていきたいということでした。ジェイアール名古屋タカシマヤのオープン以来20年間、一度も家具の売り場がなかった中での大きな決断は、コロナによるインテリア需要にいち早く手を打ったというわけです。

 

 

「Enjoy your home time」をテーマに9階リビングフロアを大幅リニューアルし、これまで常設売場のなかった家具を新たに展開するにあたって、弊社が選ばれた理由を聞いてみると、次の3つを挙げていただきました。一つは、リアルスタイルが日本発のインテリアブランドであること。まだまだ知名度は低いけれど、オリジナルを国内でしっかりと作っていることが評価されました。二つ目は、北欧を中心にいくつものヨーロッパ家具で日本の正規代理店になっていること。自社ブランドだけでなく、世界の有名ブランドのプロダクトを正規で扱っていることに、信頼感やあらゆるお客様ニーズへの対応力を感じていただきました。三つ目は、そうした商品をただ売るだけのショップではなく、インテリアコーディネートからリノベーション、新築住宅までを手がける建築会社でもあることが、他のショップにはないものだと評価いただきました。高島屋の顧客の方々は、ものの品質が分かり、良いものをたくさん知っている方たちです。リアルスタイルは、そうした高島屋の顧客の方にも自信を持って上質な商品やサービスを提供できる会社だと認めてもらえたことが、何より嬉しかったですね。

 

 

 

空間コーディネートから改装、新築住宅のすべてをワンストップで提供できること、それこそが弊社の強みであり、コロナで見直した新たな方向性「インテリアを生かした“建築”に力を入れていこう」にも合致するものでした。これは総力を結集して取り組むべきだと判断したわけです。

 

 

ジェイアール名古屋タカシマヤ店は、ハイエンドな素材と技とデザインで、国内外の優れた世界観を体験していただけるショップ&ショールームとして、2月24日に無事オープンすることができました。すでにたくさんのお客様にご来店いただき、家具だけでなく、造作家具や内装のしつらえ、またリアルスタイルの新しい提案をご覧いただいています。ここ名古屋の一等地、日本一の売り場で、暮らしを上質に豊かにするお手伝いをさせていただけることに、改めて喜びを感じています。限られたスペースではありますが、ぜひお越しいただき、楽しんでもらえればと思います。

 

 

今週末の3月20(土)・21日(日)は、9階の特設会場にて「上質で豊かな家づくり」のトークイベントを、全国で角界著名人の住宅を手がけるGA設計の玉木さんと私で2日にわたって開催します。お時間ある方はぜひお越しください。14時から9階ローズパティオにてお待ちしております。

 

リアル・スタイル株式会社
代表取締役 鶴田 浩

 

リアルスタイル ジェイアール名古屋タカシマヤ店
〒450-6001
愛知県名古屋市中村区名駅1-1-4 ジェイアール名古屋タカシマヤ9F
TEL:052-566-1101(代)
営業時間:10:00~20:00
定休日:ジェイアール名古屋タカシマヤ定休日に準じる
www.real-style.jp/shop/jr-nagoya-takashimaya/

2021.2.24

お布団の上でくつろぐ贅沢【社長 鶴田浩ブログ】

 

先日、東京ビッグサイトで開催されたギフト・ショーに行ってきました。コロナ渦でどのようなモノづくりが行われているのかを自分の目で見て、その雰囲気を肌で感じたかったからです。当然ながら海外からの出展はなく、国内で開発された商品がほとんどで、その多くは日本らしさや日本の繊細なモノづくりが際立つものでした。そんな出展者さんたちの頑張る姿と重なったのが、僕が友人の赤瀬さんと15年前に立ち上げたメイドインジャパンプロジェクト(M I J P)のことです。

 

2006年当時、中国やアジア製品が大量に流入する時代の中で、家具産地の会社も次々と倒産廃業していました。リアルスタイルのオリジナル家具を一緒に作ってくれていた会社もその一つ。このままでは日本のモノづくりが継承されずに廃れてしまうのではないかという危機感から、「10年後の日本のモノづくりのために」、人や産地を全国規模でつなぐコミュニティを作ろうと、友人の赤瀬さんと立ち上げました。僕がちょうど40歳のときです。

 

作る人、売る人、使う人、みんなが繋がることで新しい何かが生まれ、地域が活性化し、各地の産業が再興することをめざすMIJPが主に行うのは事業者支援ですが、その立ち上がりの前年となる2005年に開催された名古屋初の「デザイナーズウィーク」で知り合った仲間たち、デザイナーやショップ、産地の事業者さんなどに声をかけてスタートしました。その活動の一環として、まずはお互いをよく知ろうということで、デザイナーやショップを連れて事業者さんの工場をよく回っていました。そんな中で知り合ったのが、丹羽ふとん店さんと、まくらのキタムラさんです。

 

 

丹羽ふとん店は親子2代で布団の技能グランプリと総理大臣賞を受賞している、名実ともに日本一の布団職人。木綿を真綿で包み込み、端までピンと立った返しができる匠の美しい布団は、3年予約待ちの逸品です。「この一級品の布団をソファにしたい。」そう思いました。

 

子供の頃は、布団の上に乗ったりすると親に怒られたものです。そのくらい、日本の布団は繊細で心地よいもの。その上に、あえて座って過ごすという贅沢をカタチにしたいと思いました。それまで日本の文化を継承するソファというものがありませんでしたので、この「布団ソファ」がそうなってほしいなと。まだまだ日本には、ソファを買ってもしばらくすると床に座ってソファを背もたれにする人が少なくありません。日本の生活文化に合うソファを日本の技で創り上げるというこの協働は、MIJPの活動見本にもなると思いました。こうして2008年に完成したのが、リアルスタイルのロングセラーとなった「シアトルソファ」です。

 

 

最近のソファでは、ベースにウレタンを使うことが主流になっていますが、ウレタンという素材は世の中に出てまだ60年ほどしか経っていません。安価で加工しやすく、座り心地の良いソファにはなりますが、湿度に弱く、すぐにへたってしまう。ウレタンの経年劣化による寿命は10-15年とされ、20年も使うと粉が出はじめ、50年で粉になってしまいます。座り心地の良いソファと、長持ちするソファは別なので、へたらないソファは座って見分けることが難しく、ソファの構造を見なければなりません。

 

その点シアトルソファでは、へたらないコイルスプリングをベースに使用しています。これはベッドマットレスにも使われるもので、耐久性が高く弾力に富んでいます。その座面に横たわるのは、あの「丹羽ふとん店」の木綿布団です。通常の敷布団の2倍の綿を詰め、柔らかさと耐久性に配慮された特別仕様で、忙しい作業の合間に特別に作っていただいています。お布団なので、晴れた日に天日干しすればふかふかに元どおりですし、打ち直しても使えるサスティナブルなものです。吸湿性に優れ、日本の気候に合った木綿布団の柔らかさにスプリングの弾力が加わることで、他にない贅沢な心地よさを生み出しました。これはデイベッドにもなるべきだと、ゆったりとした奥行きのある座面にしています。座面であぐらをかくもよし。日常はソファやデイベッドとして、またフラットシーツをかければゲスト用のベッドにもお使いいただけます。

 

 

この布団に合わせて背クッションを手がけるのは、枕を作り続けて95年の老舗「まくらのキタムラ」さんで、枕と同じ製法でハンドメイドしていただいています。2種類の羽毛を組み合わせ、枕の3倍の羽毛と綿を詰め込んだ枕クッションは、身体がうずまるほどのボリューム感で身体を背面から包み込んでくれます。枕カバーと同様にファスナーを使わず合わせ仕様になっていたり、肘置き用クッションの中材には蕎麦殻を使用するなどのこだわりも職人さんらしいところです。

 

ソファの本体、布団、クッションはすべてカバーを取り外してクリーニングできるため、セレクトするカバー生地によって様々なスタイルを演出できるシアトルソファですが、これまではカジュアルなイメージが強かったことから、2020年に大幅リニューアルしています。3人掛けサイズのみの展開からサイズバリエーションが加わり、L型配置や向かい合わせにすることでラグジュアリーにもお使いいただけるようになりました。最近では一般住宅だけでなく、施設の共用部などでもご使用いただいています。

 

 

ふかふかの布団に座り、羽毛たっぷりの枕に背面から包まれる感覚。日本一の布団屋が打った布団のソファは、もちろん、2月24日オープンの「ジェイアール名古屋タカシマヤ店」でもご覧いただけます。

 

リアル・スタイル株式会社

代表取締役 鶴田 浩

 

リアルスタイル ジェイアール名古屋タカシマヤ店 オープン | REAL Style

2021.1.7

リアルスタイルとスペイン?【社長 鶴田浩ブログ】

 

明けまして御目出度うございます。
まだまだ収束すら見えないコロナ禍で、2021年がスタートしました。今までに経験したことのない社会現象が起こり、新たな生活様式や価値観が求められる中で、「本当に価値を感じるモノ」や「心を満たすお金の使い方」に関するこんなデータを目にしました。
「安くてコスパがいいもの」より「高くても上質なもの」を、「今使えるもの」より「長く使えるもの」を、「流行のもの」より「自分らしいもの」を、「見た目がいいもの」より「心地よいもの」を選ぶ人たちが圧倒的に増えており、価値の見極めがより大事になっているというものでした。

 

 

 

こうした消費マインドの変化は、リアルスタイルの店頭でも感じています。ステイホームが定着してきた6月頃から、弊社が輸入代理店となっているスペイン製の高級ハンモック「Komforta(コンフォルタ)」の売れ行きが好調です。一脚10〜30万円もするパーソナルハンモックに、多くの人たちが価値を見出してくれています。また寒い季節を迎えてラグを買い替えようという時にも、これまで以上に予算をかけて、自分たちらしくて上質なものを選ばれる人たちが増えているように思います。

 

 

 

 

リアルスタイルでは、創業間もない頃からスペイン製のラグを取り扱っています。当時、国内には自分たちが良しとするラグがなくて、海外の展示会に出向いて探していたところ、スペインで衝撃的な出会いをしたのが「Jarapa(ハラパ)」でした。このラグは、約1000年前から脈々と受け継がれてきたスペインの伝統工芸品であり、100%リサイクル繊維で織り上げる環境にも優しいものです。お客様にはスターターラグとして、最近ではウッドデッキやアウトドアでも使用する人が多いと聞いています。その優しい肌触りと、洗って畳んでリバーシブルにもなる使いやすさ、またサスティナブルであることも、今だ支持される理由なのでしょう。

 

 

 

18年前のハラパとの出会いによって、スペインを拠点にヨーロッパの素材にも精通するようになり、日本ではまだ珍しいタイルや石、ファブリックなどを集めることができるようにもなりました。スペインとのパイプが太くなる中で、コンフォルタと出会い、最近ではガーデンファニチャーの世界トップブランドが手がける「GAN RUG(ガンラグ)」に出会いました。

 

 

ガンラグは、パトリシアウルキオラをはじめとする著名なデザイナーを起用した独創的なクリエイティビティが特徴で、ELLE DECOなど様々なインテリア雑誌で目にした方も多いかと思います。海外における多数の受賞歴からも注目度が分かりますが、デザインをカタチにする手法がとてもユニークなのです。これに欠かせない高度なクラフトマンシップは、インドの伝統的な技術によるもの。その流れからインド農村部の女性プロジェクト支援にも力を入れており、地域の経済発展や、女性が自立できる社会に貢献していることも素晴らしいと思います。

 

 

このガンラグの国内初となるショウルームが、昨年7月にリアルスタイル青山店でオープンしました。そして今年1月1日より、リアルスタイルがガンラグの日本総代理店となりました。名古屋では、来月24日にオープンする名古屋高島屋にて、コーナーを設けて展示させていただきます。どうぞお楽しみに。

 

リアルスタイル代表取締役 鶴田 浩

 

【名古屋タカシマヤ】リビングフロア リニューアルについて
“Enjoy your home time”をテーマに、全8店新規オープン【グランドオープン 2/24(水)】

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000050.000047031.html

2020.12.25

大学の講義にて【社長 鶴田浩ブログ】

先日、椙山女学院大学で今年最後の講義をさせていただきました。他にも愛知工業大学で5月に、名古屋工業大学では10月に、いずれも建築デザインや住宅デザインに関わる学生たちに向けて、今年も3つの大学で行いました。ナゴヤデザインウィークやメイドインジャパンプロジェクトなどで出会った大学教授からの依頼を受けて、2014年から始まった大学での講義も来年で7年目を迎えます。

 

 

講義を初めて引き受けたのは、僕がちょうど50歳になる年でした。少しずつ、次の世代への橋渡しを意識し始めた頃です。この業界を支える次世代の学生たちに、僕の話を通していろんな気づきがあって、建築ビジネスにも興味を持ってもらえたらと思っています。とは言え、建築論は普段から勉強していると思うので、いつもとは違う視点から建築や生き方に触れられるよう、僕自身の経験から話をすることにしています。

 

 

その一つが、現場監督だった20代、一時休職して1年半にわたって世界中を旅した時のこと。著名な建築家たちのいろんな作品を見て回りました。それらはもちろん素晴らしい建築物でしたが、最も印象に残ったのはアフリカで目にした土色の町並みでした。スペインからモロッコに渡り、カサブランカからマラケシュに向かう間の、アトラス山脈の山中の町ワルザザードは、日干し煉瓦で建てられたパレスや住居によって土色一色。アトラスの山並みに沿うようにして大自然と一体になっている町を見て、これが本当の建築かと、町の本物を見た気がしました。その土地の素材や気候・風土、文化・宗教によって建築は作られるものだと思い知らされました。リアルスタイルが建物だけでなく町づくりまで見据え、普遍的な美しさや自然素材にこだわるのは、この時の体験が少なからず影響しているように思います。

 

 

そうした北アフリカの様々な土地で、日本の存在は驚くほど大きなものでした。彼らは日本製の文具や車を愛用し、黄色民族でありながら当時からG5の一員だった日本は、彼らにとってアメリカと双璧をなす大国だったのです。世界地図を広げて、「日本はどこにあるか知ってる?」と聞けば、みんな揃って中国を指差しました。その隣にある小さな島国であることを伝えた時の、彼らの驚きは今も忘れられません。アフリカに限らず、世界のあちらこちらで、僕は日本がどれほどリスペクトされているか目の当たりにしたのです。日本を出て初めて、メイド・イン・ジャパンの本当の凄さを知った気がしました。

 

 

また、僕が尊敬してやまない故岩倉榮利氏から聞いた話も、そのまま学生たちに伝えています。それはコペンハーゲンにあるデザインミュージアム デンマークで2015年から3年にわたって開催された日本展「Learning from Japan(日本に学ぶ)」について。国立の博物館が1つの国を取り上げて3年間も展示を続けることはまずありません。なぜそんなに長く続いたのか、岩倉氏はそのミュージアム関係者に尋ねたそうです。今でこそ、世界をリードするデザイン大国と言われるデンマークですが、200年前には酪農と農業の国でした。そこから文化国家となるべく世界中に送られた使節団の一つが辿り着いたのが極東の島国、日本だったそうです。そこで目にした日本の手工芸品、例えば繊細な飾り金物、大胆な着物柄の伊勢型紙、緻密な木工細工、浮世絵などを大量に持ち帰り、それらを参考にしてデンマーク文化の礎が築かれたといいます。

 

 

この展示会はそれを裏付けるもので、「日本は我々の先生だから、デンマークの人々も関心を寄せている」のだと。日本の作品とそれを元に生まれたデンマークの手工芸品を並べて展示し、いま世界中で評価されているデンマークデザインの源流が日本にあったことを示すものでした。ロイヤルコペンハーゲンの手書きによるコバルトブルーの唐草模様が、有田・波佐見焼の影響を強く受けていることや、ゴッホなど多くの芸術家たちが日本の芸術・文化に憧れインスパイアされたというのはもはや周知のこと。イタリアは戦後、こうして生まれたデンマークデザインの流れを受けてクラシックからモダンデザインへとシフトし、確立されたイタリアンモダンは世界を風靡しました。学生たちにもこうした歴史から知ってもらい、自信を持って日本のものづくりをさらに高めていってほしいと思っています。

 

 

講義ではもちろん実践的な話も多く盛り込んでいますが、最後に必ずさせてもらう話があります。これが一番大事なことで、人生を成功させる話だと言うと、学生たちはより真剣な眼差しになるのですが、それは「人生で成功する人は、徳のある人」だということ。「徳」という漢字は「素直な心を行する」と書き、徳をいっぱい持っている人ほど成功するものです。若い学生たちこそ、素直な心でたくさん吸収しながら行動を起こしていってほしい。そう思います。

 

 

日本人は、こうして心の在り方を文字にも残してきました。他にも「情けは人のためならず」という言葉があります。情けをかけたらその人のためにならないと解釈されがちですが、情けは巡り巡って自分に良いこととして返ってくるものだから、自分のためにも「人に情けをかけなさい」という教えです。同じように、人のためと書いてなぜか「偽」になってしまう言葉がありますが、これは「人のために尽くしなさい」という教え。人のため社会のために尽くせば情け同様、自分に返ってきますので、結局は人のためでなく自分のためなんですね。だから人のためと書いて「偽り」なのだと。とても深い言葉だと思います。これから自分の道を選び歩んでいく学生たちには、これらを心において頑張っていってほしいという思いを込めて、こうした話で毎回の講義を締めくくらせていただいています。

 

 

2020年も皆様には大変お世話になりました。どうぞ良いお年をお迎えください。

 

また2021年は、吉祥寺店、仙台店、THE GIFTS SHOPが1月2日から営業。

本店、青山店、名古屋東店、金沢店、本部は1月4日から営業します。

来年もどうぞ宜しくお願い致します。

 

 

リアルスタイル代表取締役 鶴田 浩

2020.12.14

建築とインテリアデザインのカンケイ【社長 鶴田浩ブログ】

 

 

先日、岐阜市での打ち合わせを終えた後、久しぶりに「みんなの森 ぎふメディアコスモス」に立ち寄ってきました。ここは岐阜市立中央図書館のある複合施設で、2015年にオープンした時には雑誌「新建築」の表紙を飾り話題となりました。設計者は世界的に有名な建築家・伊東豊雄さんです。建物には岐阜の県産材である「東濃ひのき」がふんだんに使われており、グローブと呼ばれる大きなシェードが「美濃和紙」の照明を連想させ、とても印象的です。5年が経った今も図書館には人々が集い、思い思いの時間を快適に過ごしている姿が見られました。

 

 

目線に合わせた本棚や、空間ごとに趣向を凝らした椅子やソファ、これらが絶妙に空間とマッチして、人々がゆったりと過ごせる居心地の良さを実現しています。建築家は建物のコンセプトから空間のすべてを手がけますが、空間に置かれる家具や照明といったインテリアデザインを専門とする人たちと組むのが一般的です。

つまり、建築の空間デザインと、家具などのインテリアデザインは専門性が異なるということです。「みんなの森 ぎふメディアコスモス」では、リアルスタイルの家具を手がけるデザイナー・藤森氏も参加しており、彼は国内の様々なビルや施設でインテリアデザインを担当しています。名古屋では愛知淑徳中学・高等学校の机や椅子のデザインをはじめとするインテリア全般に関わったそうです。

 

 

(コルビュジエの傑作の一つ、パリ郊外のポワシーにある近代建築サヴォア邸)

 

そうした建築とインテリアの専門家がコラボする空間構築の手法は、モダニズム建築の巨匠と呼ばれるコルビジェであっても同じでした。シャルロット・ペリアンや、ピエール・ジャンヌレはコルビジェの重要なパートナーであり、コルビジェ建築の中で数々の名作家具を生み出しました。カッシーナが復刻したLCシリーズもその一つです。建築に共鳴するようにデザインされた家具たちは、今の時代にも愛され続けています。

 

(左:シャルロット・ペリアン、右:ピエール・ジャンヌレ)

 

 

一方で、北欧モダニズムの巨匠であるアアルトやヤコブセンは、建築空間を構成するすべてのインテリアも自らの手でデザインしました。建築は家具と補完し合うものと考え、建築と併せて家具や照明などのインテリアも一貫してデザインする「トータルデザイン」の姿勢に基づき、優れた作品を多く生み出しています。

 

(北欧の巨匠、アルヴァ・アアルト)

 

( 丁寧にデザインされた名作住宅「アルヴァ・アアルト自邸」)

 

SASロイヤルホテルの空間シーンに合わせてデザインされたエッグチェアをはじめとする数々の椅子や照明、時計などは誰もが知るところです。いずれにしても、建築デザインとインテリアデザインは共にありました。それが日本では高度経済成長期の中で効率を求めて分業・分断されるようになり、本来は一緒にやるべきものを別々で考えることが主流になってしまいました。

 

(ヤコブセンが、建物から家具、カトラリーに至るまでを手がけた〈SASロイヤルホテル〉)

 

(《スワン》や《エッグ》という名作椅子が、このホテルのためにデザインされた)

 

最近になってようやく見直されつつありますが、リアルスタイルは20年前の創業時から一級建築士事務所とインテリアショップの両輪でスタートし、建築とインテリアは一緒にやるべきだというコンセプトのもとで空間づくりを行ってきました。建築の中でも特に住宅においては、家具やインテリアの重要性は高まります。毎日手に触れるもの、日々身体をあずけるものから発想し、トータルデザインするリアルスタイルの住宅に興味がある方は、店頭スタッフまで気軽にお声がけください。

 

リアルスタイル代表取締役 鶴田 浩

 

2020.12.8

東別院のまちなみ【社長 鶴田浩ブログ】

 

昨年の秋に「スターバックス東別院店」ができて、早1年が過ぎました。オープンすると聞いた時には、東別院エリアにも人が集うようになったのだと、感慨を覚えたものです。

 

リアルスタイル本店が東別院にオープンしたのは2002年。当時は地下鉄の乗降客も少なく、おばあちゃんたちがお寺の参拝に行くだけの町だったように思います。

大須と金山の間で、ただ通過するだけなので、本店の店舗となった歴史ある建物の存在も知られていませんでした。そんな人通りのない町にお店を出してもうまくいかないだろうと、反対もされました。

 

(スターバックス東別院店と名古屋テレビ本社ビル)

 

けれど僕はたまたまこの建物を知っていて、お店を開くならここでやりたいと思っていました。

 

当時は室外機が建物の正面に置かれていたりして、廃墟も同然。でもこの古い洋館をきれいにしてかつての姿を取り戻せば、それが味わい深さとなってリアルスタイルの世界観にもつながるはず。その思惑通り、オープンしたとたんに脚光を浴びました。

建物自体が持っている独特な雰囲気に現代のエッセンスが取り入れられた名古屋初のライフスタイルショップは、おかげさまで様々な媒体に取り上げられ、多くのお客様が来てくれるようになりました。

 

それから間もなくして、観光バスから続々と人が降りてきてお店に入ってきました。

聞けば大学教授や建築家のご一行。名古屋市景観賞にノミネートされたから審査に来たとのことでした。そうしたアワードのほとんどが自薦である中、お客様からの他薦であったことが本当に嬉しかったですね。前年に受賞した妹島和世さん設計のオペークに続いて、2002年にはリアルスタイルが受賞することとなりました。そして受賞時の新聞記事をたまたま目にしたご子孫の方が喜ばれて来店され、古い写真を見せてくれながら建物の歴史を話してくださったんです。

 

この建物は大正13年に建てられた名古屋初の盲学校で、心光会館と呼ばれていたそうです。盲目のお医者さんが社会福祉のために建てたもので、来店されたのはそのご子孫でした。

その後、戦中には戦火で焼け出された人たちが避難する疎開場所となることも。コンクリート構造の建物は戦火に耐え、近年では1990年代まで印刷所になっていたそうです。

そして2002年に、リアルスタイルとしてのスタートを切ったわけです。この地から、名古屋の生活文化向上をめざして様々な発信を続けてきました。3年ほど前から始まって今も多くの人を集めている東別院マルシェ「暮らしの朝市」では、その立ち上げにも関わらせていただきました。

 

(織田信秀が築城した面影残る、下茶屋公園)

 

毎月28日に開催されるこの朝市の始まりは江戸時代にさかのぼります。

親鸞聖人の命日である28日に、人々は周辺の芝居小屋で芝居を見てからここに立ち寄り、買い物をするのが月に一度の楽しみでした。骨董市で賑わう大須の縁日が28日なのは、この東別院に倣ったものです。
もともと東別院は、織田信長の父・信秀が居城した古渡城の跡地に1690年に開かれ、尾張地方では「御坊(ごぼう)さん」と親しまれてきました。戦前までは京都の本願寺よりも大きかったそうです。

リアルスタイルの土地は、現在も東別院のお寺から借りているんですよ。東別院の北側を東西に抜ける道が参道としてとても栄えていたと聞いています。

 

(暑い日は行列の絶えない氷屋甘味処「柴ふく」)

 

この通りにある、行列ができるかき氷屋で有名な甘味処「柴ふく」さんは、リアルスタイルのコンクリート建物が防火壁となって残った戦前の建物だそうです。

当時の賑わいにはかないませんが、東別院エリアにもやがて高層マンションが建つようになり、「名古屋テレビ」さんも来られて、その向かいには人気フレンチレストラン「Reconnaissance(ルコネッサンス)」が店を構え、日本を代表する建築家・隈研吾さん設計の「MIRAIE」では、ブライダルだけでなく芸術的な空間で食事やアフタヌーンティー、エステといった非日常の時間を楽しめるなど、ますます美しく賑わいのある町になってきました。

 

(建築家 隈研吾さん設計のブライダル・レストラン「MIRAIE」)

 

来年で築97年を迎える建物で、リアルスタイルも20年目を迎えます。

名古屋市の歴史保存建物として、認定地域建造物資産にも登録されているこの古い洋館を、これからも大切に守っていきたいと思っています。近くにお越しの際には、東別院の歴史に思いを馳せながら、時代を経てこそ醸し出される雰囲気あるリアルスタイル本店にもぜひお立ち寄りください。

 

・ミライエ:https://www.miraie-nagoya.jp/
・ルコネッサンス:http://www.reconnaissance-nagoya.com/

 

リアルスタイル代表取締役 鶴田 浩

2020.11.20

リアルスタイルの、「眠り」のカタチ【社長 鶴田浩ブログ】

ステイホームで「家時間」が見直されるとともに、これまで家の中で後回しにされがちだった「寝室づくり」にも目を向ける人が増えています。睡眠の大切さを再認識し、コロナ禍のこれまでにないストレスを軽減するためにも、「質の高い眠り」が求められているのだろうと思います。

 

 

そもそも我々日本人は、「畳に布団」の眠りしか知りませんでした。「ベッド」で眠るようになったのは、ここ100年ほどのこと。

そのベッドの歴史は、欧米のホテルの歴史とともにあり、ホテルでの居心地の良さを象徴する寝心地の良いベッドの開発は、ホテルにとって最重要課題でした。やがて、広い空間と大きなベッドで快適に眠るアメリカ型のホテルが世界のスタンダードとなり、それに伴って、アメリカのビッグスリー(3S)と呼ばれるシモンズ、シーリー、サータのマットレスが世界を席巻します。中でも80年前にシモンズが開発したポケットコイルはマットレスの主流となり、現在も様々なメーカーが数えきれないほどの多様なポケットコイルを作っています。

 

多くの一流ブランドがポケットコイルを採用しているのは、最高の寝心地を追求しているからでしょう。

テンピュール、エアウィーブ、ラテックス、ウレタンと、いろんなマットレスがあって、それぞれに一長一短はあるけれど、本当の寝心地を追求するなら体圧分散が優れたポケットコイルだろうという流れがあります。そして世界中で使われているポケットコイルのほとんどが中国製。ニトリさんのマットレスも、一流ブランドのマットレスであっても同じです。確かにニトリさんのマットレスは研究し尽くされていて、優れたものだと思います。

どこに違いがあるのかはそれぞれですが、僕たちリアルスタイルと決定的に異なるのは、日本の顔が見える職人が仕上げているかということに尽きます。

 

 

ソファやベッドマットなど周りが張り込まれているアイテムは、中がどうなっているのか見えないですよね。

だからこそ、顔が見える日本の職人たちが、丁寧に、繊細に、クオリティを持って作っているものを、自信を持ってお届けしたいと思っています。
「お客様の日々の眠りを預かるマットレスは、国産のオリジナルでやりたい」これは18年前の創業時からの想いです。

国内外のマットレスを勉強する中で出会った下請けメーカーさんと一緒に18年前に開発したのが始まりです。

日本の高温多湿な風土や、日本人の繊細な感覚に合う日本製のマットレスをめざし、苦労して最初のオリジナルマットレスを商品化したのを覚えています。

 

あれからマットレスも進化を遂げており、現在ではコイルスプリングの上にピロートップと呼ばれるベッドパットのようなものが付いて一体化され、さらに快適な寝心地を実現しています。

ただ、従来のピロートップでは羽毛や綿、ラテックスなどが使用されていますが、これがヘタりやすい。しっとりとした寝心地で身体当たりは優しく、気持ち良いのだけれど、ヘタりやすくて型崩れしてしまうんです。

 

 

今回、新たに開発したリアルスタイルのオリジナルマットレスは、ピロートップにも羽毛と同じ体感を得られる微小のミニポケットコイルを採用。300種以上のポケットコイルから質の高い選りすぐりのコイルを組み合わせ、日本の職人による高い技術で仕上げた、日本人のための、日本の風土に合うマットレスが完成しました。これは3Sの高級マットレス以上の出来だと自負しています。

現在開催中のリアルスタイル「ベッドフェア」でぜひ、店頭にてご体感ください。

マットレスだけでなく、オリジナルのベッドフレームやベッドリネンも大幅にリニューアルし、リアルスタイルならではの寝室コーディネートをお楽しみいただけます。

 

リアルスタイル代表取締役 鶴田 浩

2020.11.17

リアルスタイルの、家づくり【社長 鶴田浩ブログ】

前回は、これまで別々に考えていた「土地」とそこに建てる「家の間取り」を同時に考えること、また「住空間」とそこに置かれる「家具インテリア」を同時に考えることで、より豊かな家づくりをする人が増えてきたという話をさせてもらいました。

リノベーションブームが続く中、お気に入りのインテリアショップにリノベーションプランから依頼する人が増えているようです。

その場合、インテリアショップは提携する設計事務所などとチームを組むものですが、リアルスタイルではすべてを社内で完結しています。

 

先日も、リアルスタイルの家具をご愛用いただいているお客様が久しぶりにご来店し、ステイホームで住空間の見直しを考えているということでした。

インテリアのご相談でしたが、弊社が一級建築士事務所であることを伝えるとかなり驚かれた様子。

それなら是非、愛用している家具に合わせた空間設計から任せたいと、有難いご依頼を受けました。

実際にお客様でも、リアルスタイルがオリジナル家具だけでなく住宅や建築設計も手がけていることを知らない方がまだ多いように思います。

 

 

私たちには住宅会社のようにモデルハウスがありません。

けれど、リアルスタイルの店をご覧いただくことで、その雰囲気やデザイン性はもちろんのこと、どのようなものづくりをしているのかをお分かりいただけると思っています。

 

 

リアルスタイルは、「家具をつくるように、家をつくる。」
つまり、家具を造り込むときと同じ繊細な技とこだわりが、空間のあらゆる細部にわたって現れることで、機能性と美しさが際立つリアルスタイルならではの住まいを手掛けています。

細部へのこだわりや仕上がりの精度は、インテリアショップならではの感覚かもしれません。

もちろん、造作家具の完成度は一般的な住宅会社の比ではないと自負しています。

そして他社との違いを最も感じられるのは、できあがった空間に家具を置き、インテリアを整えた時でしょう。

「ここの寸法がもう少しだけあったらな」

「この家具との間に隙間がなければいいのに」

「この色味があれと同じだったらな」

「素材に統一感があればな」

そんなちょっとした違和感も一切感じることのない、“すべてがしっくりとおさまっている”ことの気持ち良さ、心地良さに、改めて住まいの豊かさを実感いただけると思います。

 

 

なぜおさまりが良いのか。それは、住まいを空間からつくり始めるのではなく、家具や手に触れるものから住まいを発想しているからです。

家をハコとして捉えるのではなく、モノから捉えていくことに大きな意味があり、リアルスタイルでしかできない空間づくりになると思っています。

 

もともと日本人は、「家具の中に暮らす」ということをしてきたように思います。

靴を脱いで、床の間や飾り棚、襖や欄間など、すべてがしっくりとおさまるよう繊細に造り込まれた小さな空間に身を置いて、その心地よさを日々感じながら暮らしてきました。

木造、土壁、い草といった身近な素材によって、心地よさを追求してきたとも言えます。

私たちリアルスタイルがめざすのは、そのように空間を造り込むことで生まれる上質な心地よさのある住まいです。

そこに現代のデザイン性を取り入れ、素材を吟味し、こだわりをカタチにする伝統技をもって、「美しく暮らす」ことがずっと続く住まいにしたいと思っています。

リアルスタイルの家づくりに興味をお持ちの方は、ぜひ店頭のスタッフに気軽にお声がけください。

 

リアルスタイル代表取締役 鶴田 浩

2020.6.12

インテリアショップで、リノベーション?【社長 鶴田浩ブログ】

 

 

リノベーションがしたいという時、

まず考えるのは「どの工務店や設計事務所が良いだろうか。」であり、

ここでインテリアショップを思い浮かべる人はあまりいないと思います。

一般的には、リノベーションプランで間取りがある程度決まってから、

「じゃあ、家具やインテリアはどうしようか。」と考え始める。

これは、ある意味で当然の流れかもしれません。

 

かつて、家を建てる時には、まず不動産屋さんで土地を購入してから

住宅会社や建築事務所に家の設計を依頼していたのと同じ流れです。

けれど昨今では、住宅会社が土地から一緒に探して提案することが少なくありません。

家のことを熟知しているからこそ、不動産屋さんにはない視点で土地を選定でき、

北向きの土地や、高低差のある土地であっても、その土地の特性を最大限に生かすことで

ライフスタイルに合った理想の家づくりができるからです。

 

土地と建物を別で考えるのではなく、一緒に考えることで、

効率よく、より豊かな住まいが実現するというわけです。

土地と建物の予算配分が自由にできることも利点のひとつでしょう。

 

 

 

 

同じようにして、

インテリアショップがリノベーションを手掛けることも増えてきました。

間取りが決まってから、その空間に合わせて家具やインテリアを選ぶのではなく、

インテリアを熟知しているショップが、それにふさわしい空間から構築する。

そのショップのセンスや審美眼が発揮されるのはもちろんのこと、

空間設計とインテリアを別で考えるのではなく、一緒に考えることで、

統一感のある、より豊かで上質な住空間が実現するのです。

空間設計と家具・インテリアの予算配分が自由にできることも大きなメリットです。

 

では、

インテリアショップは、どこまでのリノベーションができるでしょう。

一般のインテリアショップでは、設計や施工などについては

外部ブレインとパートナーを組んで進めていくことになります。

そのため、建材や設備、細かい仕様については外部ブレインによるところが大きいわけです。

 

 

 

 

ですがリアルスタイルには、リアルスタイル一級建築士事務所があります。

創業当初から有資格者のスタッフたちにより、多くの住宅やリノベーションを手がけてきました。

というのも、僕自身が建築を専門にしてきたからです。

 

高級住宅を中心とした設計から現場監督まで、

また不動産や税務知識も必要とされる建築プロデューサーの経験を生かして、

インテリアから住空間、建築までをトータルで手がけるリアルスタイルが誕生しました。

家具を造る繊細さとこだわりをもって、

お住まいの細部にわたる仕上がりに高い品質をお約束しています。

リノベーションのご相談は、リアルスタイル各店のスタッフにお気軽にお声掛けください。

 

リアルスタイル代表取締役 鶴田 浩

 

2015.9.25

代表取締役 鶴田浩のブログが新しくなりました!

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