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15年の時を超えて、名古屋が再び動き出す
― ナゴヤデザインウィーク2025、街と心をつなぐ13日間 ―
2005年、東京から始まったデザインウィークの流れは、同年から名古屋にも広がり、「ナゴヤデザインウィーク」として6年間、街を彩り、文化を育んできました。
けれど、時代の移ろいの中でその灯は一度消え、静かに幕を閉じました。
そして今、2025年。15年の時を経て、名古屋が再び動き出します。
名古屋は、ユネスコが認定する日本の「デザイン都市」のひとつ。
インテリア、建築、プロダクト、アート、私たちが日々向き合う創造の営みは、街の文化を形づくり、未来へと受け継がれていくものです。
この都市には、まだ語られていない物語があります。まだ見ぬ美しさがあります。ナゴヤデザインウィークは、それらを掘り起こし、つなぎ、広げていく場。
止まっていた時間が、平和の願いと和の心とともに、再び動き始めるのです。
少し時間を巻き戻すと、2024年6月。
古くからの友人であり、先輩でもある愛知淑徳大学教授・松本佳津さんとともに、リアルスタイル本店にて「ナゴヤサローネ」という会を立ち上げました。
名古屋のデザイン文化を語り合い、育てる場として始まったこの会は、2024年9月で15回目を迎え、着実にその輪を広げています。
その活動の延長線上で、2025年3月20日には「ナゴヤデザインウィーク」のキックオフイベントを開催。
建築家、デザイナー、クリエーター、学生など、120名を超える参加者が集い、名古屋の未来を語り合う熱気に包まれました。
この日を境に、止まっていた時間が本格的に動き始めたのです。
開催まで残すところ2か月。
今では50社を超えるライフスタイルショップ、インテリア企業、伝統工芸メーカーが集結し、街全体が大きなうねりとなって動いています。
ナゴヤデザインウィーク2025では、名古屋城から熱田神宮までの南北のラインを軸に、街の歴史と未来をつなぐように、7つのコンテンツが展開されます。
都市空間そのものが舞台となり、暮らしに息づくデザインの魅力を体感できる取り組みが広がります。
・ 暮らしデザインショップラリー
スタンプラリー形式で街を巡り、ショップの個性と出会う旅
・ インテリアワークショップ
実際に手を動かし、素材や空間と向き合う体験
・ 伝統工芸産地ツアー
愛知のものづくりの現場を訪ね、技と心に触れる旅
・ デザインバックヤードツアー
家具メーカーの工場を訪れ、製品の裏側を知る機会
・ 熱田外苑仮囲いアート
MTG本社の仮囲いを使った街の風景を彩るアートプロジェクト
・NDWビジュアルコンペティション
来期のキービジュアルを決定する創造の場
このナゴヤデザインウィークを通して、私たちが強く願っていることがあります。
それは、未来を担う学生や子どもたちに、ものづくりの魅力、インテリアの奥深さ、そして伝統工芸の美しさに気づいてもらうことです。
名古屋には、世界に誇れる技術と感性があります。
木を削る音、布を染める手、空間を形づくる知恵。
それらはすべて、暮らしの中に息づく「デザイン」のかたちです。
ワークショップでは、素材に触れ、職人の技を間近で体験。産地ツアーでは、地域に根ざしたものづくりの現場を訪ね、そこに込められた想いや歴史を学びます。
アートプロジェクトでは、街そのものがキャンバスとなり、子どもたちの感性が街を彩ります。
「デザインって、日常だ。」
デザインは、特別な人のためのものではありません。
誰もが日々の暮らしの中で感じ、選び、創り出しているものです。
だからこそ、ナゴヤデザインウィークは、すべての世代に開かれた場でありたい。
とりわけ、これからの時代を生きる若い人たちにとって、「デザインって、日常だ。」というテーマが、心に残る体験となることを願っています。
美しい街、美しい空間、美しいプロダクトが、美しい心に繋がる。
和の心を育み、平和な文化シティとして、名古屋から全国へ、そして世界へ。
皆さま、ぜひナゴヤデザインウィーク2025へご参加ください。
街と心が動き出す瞬間を、共に迎えましょう。
ナゴヤデザインウィーク2025 用務員 鶴田 浩
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