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2020.12.14

建築とインテリアデザインのカンケイ【社長 鶴田浩ブログ】

 

 

先日、岐阜市での打ち合わせを終えた後、久しぶりに「みんなの森 ぎふメディアコスモス」に立ち寄ってきました。ここは岐阜市立中央図書館のある複合施設で、2015年にオープンした時には雑誌「新建築」の表紙を飾り話題となりました。設計者は世界的に有名な建築家・伊東豊雄さんです。建物には岐阜の県産材である「東濃ひのき」がふんだんに使われており、グローブと呼ばれる大きなシェードが「美濃和紙」の照明を連想させ、とても印象的です。5年が経った今も図書館には人々が集い、思い思いの時間を快適に過ごしている姿が見られました。

 

 

目線に合わせた本棚や、空間ごとに趣向を凝らした椅子やソファ、これらが絶妙に空間とマッチして、人々がゆったりと過ごせる居心地の良さを実現しています。建築家は建物のコンセプトから空間のすべてを手がけますが、空間に置かれる家具や照明といったインテリアデザインを専門とする人たちと組むのが一般的です。

つまり、建築の空間デザインと、家具などのインテリアデザインは専門性が異なるということです。「みんなの森 ぎふメディアコスモス」では、リアルスタイルの家具を手がけるデザイナー・藤森氏も参加しており、彼は国内の様々なビルや施設でインテリアデザインを担当しています。名古屋では愛知淑徳中学・高等学校の机や椅子のデザインをはじめとするインテリア全般に関わったそうです。

 

 

(コルビュジエの傑作の一つ、パリ郊外のポワシーにある近代建築サヴォア邸)

 

そうした建築とインテリアの専門家がコラボする空間構築の手法は、モダニズム建築の巨匠と呼ばれるコルビジェであっても同じでした。シャルロット・ペリアンや、ピエール・ジャンヌレはコルビジェの重要なパートナーであり、コルビジェ建築の中で数々の名作家具を生み出しました。カッシーナが復刻したLCシリーズもその一つです。建築に共鳴するようにデザインされた家具たちは、今の時代にも愛され続けています。

 

(左:シャルロット・ペリアン、右:ピエール・ジャンヌレ)

 

 

一方で、北欧モダニズムの巨匠であるアアルトやヤコブセンは、建築空間を構成するすべてのインテリアも自らの手でデザインしました。建築は家具と補完し合うものと考え、建築と併せて家具や照明などのインテリアも一貫してデザインする「トータルデザイン」の姿勢に基づき、優れた作品を多く生み出しています。

 

(北欧の巨匠、アルヴァ・アアルト)

 

( 丁寧にデザインされた名作住宅「アルヴァ・アアルト自邸」)

 

SASロイヤルホテルの空間シーンに合わせてデザインされたエッグチェアをはじめとする数々の椅子や照明、時計などは誰もが知るところです。いずれにしても、建築デザインとインテリアデザインは共にありました。それが日本では高度経済成長期の中で効率を求めて分業・分断されるようになり、本来は一緒にやるべきものを別々で考えることが主流になってしまいました。

 

(ヤコブセンが、建物から家具、カトラリーに至るまでを手がけた〈SASロイヤルホテル〉)

 

(《スワン》や《エッグ》という名作椅子が、このホテルのためにデザインされた)

 

最近になってようやく見直されつつありますが、リアルスタイルは20年前の創業時から一級建築士事務所とインテリアショップの両輪でスタートし、建築とインテリアは一緒にやるべきだというコンセプトのもとで空間づくりを行ってきました。建築の中でも特に住宅においては、家具やインテリアの重要性は高まります。毎日手に触れるもの、日々身体をあずけるものから発想し、トータルデザインするリアルスタイルの住宅に興味がある方は、店頭スタッフまで気軽にお声がけください。

 

リアルスタイル代表取締役 鶴田 浩

 

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