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2023.10.16

リアルスタイルの考える収納

 

私たちリアルスタイルは、収納は“建築”の一部だと考えています。

そのため、暮らしのスタイルや要望に合わせて、建築工事やリノベーションの設計と一緒に造作家具のプラン提案をしています。

 

造作家具以外では、見せる収納として、国内外のデザイン性の高いアイテムをセレクト。

オブジェのように見せたり、間仕切りとして使ったり、繊細な照明演出として活用したり。

そうして収納は、ただ収納するだけではない、空間づくりにおいて大切な要素となっています。

 

 

世界を代表する「USM」の収納家具は、デザイン性・機能性を兼ね備え、様々なシチュエーションに対応できるモジュラーシステムを採用。高品質の素材、時代の流行に左右されない普遍的なデザイン、そして環境に配慮した生産技術は、優れたモダンクラシックデザインとして世界的に高く評価されています。壁付けの収納だけでなく間仕切りとして使用することで圧迫感なくお部屋を区切ることもでき、時代の流れと共に変化するニーズにも柔軟に適応し、様々なインテリアデザインに馴染みます。

 

 

 

日本の美意識を備えたモジュールシステム「Tesera」。直線のシャープさに繊細な曲線を組み合わせたメインフレーム、マットな質感、ネジを見せない意匠が特徴で、主要部分にはリサイクル可能なアルミニウムを使用。様々な長さのフレームを組み合わせ、多種多様な形状を作ることができ、無駄のない機能的な美しいデザインです。デスク上の文書の収納や保管、整理整頓などオフィス環境にも適しており、また経年使用で傷んだ際も必要部品だけ交換し、半永久的に使い続けることができます。

 

 

 

細く美しいフレームを使用したドア・収納システム「Raiki」は、極限まで無駄を削りこむことで生まれました。日本人の美意識を纏う洗練されたデザインと、そのクオリティの高さに心惹かれます。ガラスショーケースのような透明感とホテルのワードローブのような高い機能性を備えたキャビネット、巧みな技術で収納されたLED照明が、空間をラグジュアリーに演出。スペースや用途に合わせて、ガラス棚やチェストなどを自由にレイアウトすることができます。

 

 

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[リアルスタイルー級建築士事務所]

要望をカタチにするオーダーメイド家具

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リアルスタイルでつくる造作家具は、細部までこだわりがつまったプロフェッショナルな家具です。

お部屋のサイズや使い方に合わせて、棚やデスク、テレビ、スピーカーなどを収納するためのオーダーメイド家具を製作しています。

 

例えば、お客様の要望をお聞きし、暮らしのスタイルに合わせて見せる収納・見せない収納をご提案。

見せる収納では、間接照明を活用することで見た目の美しさが際立ち、さらに壁面にエタノール暖炉を組み込むと、心地よく過ごせる空間を演出することができます。

スイッチやインターホンなどが見えると、どうしても生活感が出てしまいやすいものですが、造作家具なら、それら壁面の器具を機能的かつスタイリッシュに隠すことが可能です。

 

また、お部屋のインテリアに合わせて、幅広い種類の素材からコーディネートできることも魅力です。

木材・ガラス・鉄・石・タイル・塗装・左官など様々なマテリアルや工法を組み合わせ、シンプルでありながらも、洗練されたデザインを随所に設けることができます。

このように、リアルスタイルの造作家具は、使いやすさと美しさが融合したこだわりの空間を実現いたします。

 

①空間に色味と風合いをプラスする土壁「クレイテックス」を採用。さらに素材感を生かすためにR璧を設けました。

②リビング入り口付近の壁の一角を開くと、スイッチやインターホンが。オーダーメイドの造作家具だからこそできる仕掛けです。

③寝室に設けたテレビとデスクコーナー。間接照明やブラケットライトによりホテルライクな空間を演出しています。

 

 

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インテリアから始めるリノベ

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手に触れるモノから家具、それを包み込む空間から建築、その環境を決定づける景観づくりまで。

リアルスタイルでは、コーディネート、造作家具から住宅の設計、オフィスやクリニックの設計、店舗デザイン、マンション企画まで空間づくりをトータルにプロデュースします。

 

 

大柄な輸入クロスをメインに、照明、建具をはじめ、リゾートライクなインテリアをセレクト。非日常的なリラックス空間をコーディネート。

 

 

築50年のビンテージマンションをスケルトンにしてフルリノベーション。ナチュラルで温かみのある要素をふんだんに取り入れ、高気密・高断熱を実現。

 

 

ー室の床をまるごと撤去することでリビングに大空間の吹抜を実現。バルコニーの掃き出し窓を大開口のFIX窓に取替え、吹抜に面するガラス張りの廊下から景色を楽しめるように演出。

 

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リアルスタイルー級建築士事務所
〒460-0026 愛知県名古屋市中区伊勢山1-1-1 伊勢山ビル3F

TEL 052-265-9539
www.real-style.jp/architecture/

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2023.10.16

ホームパーティーのおすすめアイテム

 

 

細やかで煌びやかな輝きを放つカットを有するクリスタルガクルクス。加工難易度が極めて高く量産が難しい中、職人の技と技術開発により、遂に商品化されました。幾何学的なファセットによる複雑な光の屈折と煌めきで表情豊かな光を灯し、華やかなシーンを演出できるアイテムです。
 
■ Ambientec Xtal Gacrux/アンビエンテック クリスタル ガクルクス
 
φ80×H82mm ¥36,300
・クリスタルガラス
・充電式LEDコードレスランプ
・3段階調光可能
※2023年10月発売予定

https://onlineshop.real-style.jp/items/78701404
 
■ suzusanテーブルマット/スズサン テーブルマット
 
名古屋市に400年以上伝わる有松鳴海絞りの技を生かし、世界20カ国以上で展開する「suzusan」。職人が絞りを施して染め上げたテーブルマットは、凹凸の形状を残した素材感と、1点1点異なる表情が特徴です。モダンなインテリアにもアクセントとして活躍します。
 
350×450mm 2枚1セット¥15,400
・素材:今治産(コットン55%、リネン45%)
・技法:やたら三浦絞り
 
■ fresco kasumi bowl/フレスコ カスミ ボウル
 
大阪のガラスブランド「fresco」による、霞をイメージした柔らかい色合いが特徴のガラスボウル。宙吹きという技法でひとつずつ手仕上げされ、ひとつとして同じ表情はありません。吹きガラスだからこそ生まれる独特のカタチ、色合いの揺らぎをお楽しみいただける器シリーズです。
 
SS φ130×H40mm ¥6,820
S φ180XH50mm ¥7,700
M φ240XH70mm ¥13,750
L φ300XH90mm ¥25,300

 

 

名門朱肉メーカー・日光印により、フレグランスと日本の印章文化との親和性をキーワードに生まれた「ÉDIT(h)」。モダンな香りの中に、どこか懐かしい心地よさを感じます。ヘアライン仕上げのキャップやパッケージの桐箱が美しく、デザイン性の高いインテリアアイテムです。
 
■ ÉDIT(h)Reed Diffuser/エディットリード ディフューザー
 
100ml  ¥7,590 ※香りは全5種類
・アールグレイ
・ローズモヒート
・ジャルダントウキョウ
・マーシュランド
・レスパスユヅキ

https://onlineshop.real-style.jp/Diffuser[ÉDIT(h)]

 

大きく広がった襟が印象的な花器は、一輪挿しから花
束まで、クリップを効果的に使用することで花に合わせた
形状をつくることができます。生花にもドライフラワーにも馴
染みがよく、お部屋をセンスアップ。スタイリッシュに空間
に華を添えられるアイテムです。
 
■ MOBJE Lapel/モブジェ ラペル
 
Sサイズ W215×D190×H235mm/500g ¥6,600~
Lサイズ W275×D240×H300mm/685g ¥8,400~

・真鍮クリップタグ2個付

https://onlineshop.real-style.jp/search?q=Lapel+washable

 

曲木の背部は背当たりが良く、肘掛けを兼ねたアーム部分が手に馴染みやすいチェアです。流れるような脚部のラインは、バックビューの美しさを実現しています。全方位から見ても美しいフォルムは、ホームパーティーのシーンにぴったりです。
 
■ REAL Style KIMEチェア/リアルスタイル キメチェア
 
W610×D523×H720(SH440)mm
アッシュ無垢材ウレタン塗装
¥68,200~
Designer 川上元美

https://onlineshop.real-style.jp/KIME chair

 

 

 

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PICK UP

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見たことがないのに、なぜか心が和み、懐かしさを感じる。そんな日本人の美意識に寄り添う“ふたつのまる”。「双円」は、1つのかたちを異なる日本の伝統産業メーカーでシェアし、タンブラー、ビアカップ、ワインクーラーなどの食器シリーズを、ガラス、陶器、錫などの多彩な素材で展開するブランドです。異なる素材で同じデザインを楽しむことは、印象や特徴が変わる一方で美しい一貫性が備わり、ものが持つ多様な魅力と可能性を感じることができます。リアルスタイルでは、2023年秋から取り扱いがスタート。他には見られないデザインの世界をお楽しみください。
 
■ 双円
 
タンブラー ¥3,300~
ビアカップ ¥3,630~
小皿 ¥4,400~
平皿 ¥7,700~

 

 

 

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新作

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ソファやパーソナルチェアで寛ぐ時間、手の届く範囲に求める高さのテーブルがあったなら。そんな願いに応えるのが、ソファ周りでフレキシブルに使えることを想定して開発された「Harrowサイドテープル」。20mm刻みで高さ調節が可能なため、好みの高さで使うことができます。また天板にはセラミックを採用し、メンテナンス性にも配慮。ソファでPCを使用したい、ダイニングにサーブ用のテーブルが欲しい時など、あらゆるシーンに寄り添います。
 
【新作】REAL Style Harrowサイドテーブル/リアルスタイル ハーローサイドテーブル
 
φ500×H500-700mm
天板:セラミック 脚:スチール黒塗装
¥121,000

https://onlineshop.real-style.jp/items/78750113

 

リアルスタイルが展開するドイツの花器ブランド「GUAXS」。新しく導入したランタンは、美しいスタイリッシュなデザインで、ドイツで手作りされています。ウッドベースがついているため、ガラス花器「GUAXS」とは、また違う表情を楽しむことができるのも特徴。中にキャンドルを灯してガラス越しの陰影が美しいランタンとして使うのはもちろんのこと、花を生けて花器として使用することもできます。2サイズ展開なので、インテリアや使用するシーンに合わせてお選びください。
 
【新作】GUAXS LANTERN/ガクスランタン
 
φ300×H400mm ¥74,800
φ200×H260mm ¥45,100

https://onlineshop.real-style.jp/GUAXS LANTERN

 

 

 

パトリシア・ウルキオラのデザインによる、アウトドアで使用可能なモジュールファニチャー「MANGAS OUTDOOR」が新登場。100%リサイクルペット素材を使用し、自然の風景を想起させるカラーを通して機能性と美学を融合。自然とシームレスにつながる空間を創り出します。さらにスペインのMUT Designが手掛けた「GIRO」は、ハンドタフティング技術を用いてバージンウールにオプアートのような感覚を備えたグラフィックを生み出しました。
※日本国内への入荷は2023年12月を予定
 
【新作】GAN Rugs New Collection 2023/ガンラグ ニューコレクション
 
■ MANGAS OUTDOOR
ラグ 2000×3000mm ¥550,000
モジュール 970×1240×640mm ¥642,400
プーフ 970×970×420mm ¥354,200

 

■ GIRO
ラグ 2640×3630mm ¥1,073,600

 

■CHIMOS
ラグ 1700×2400mm ¥498,300

 

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商品開発STORY
file07_R-BISHU WOOL CUSHION

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世界有数の毛織物産地・尾州(愛知県一宮市)で、昭和初期まで主流として使われていたションヘル織機。現在は全国に数十台しかないシャトル式の低速自動織機です。繊維を傷つけず、緩やかなテンションで織ることができるため、手織りに近い風合いを出すことができます。また、意匠性の高い糸、ファンシーヤーンを織り上げることができるのも魅力。2023年秋から展開がスタートするリアルスタイルのオリジナルクッションカバー「R-BISHU」は、このションヘル織機でアパレル用に織り上げられた生地の残布を使用し、新たにインテリアアイテムとして生まれ変わらせました。元々アパレル用として使われる生地のため、大変肌触りが良いのが特徴。本来は破棄されてしまうはずの生地をアップサイクルした、サスティナブルなアイテムです。
 
■ R-BISHU WOOL CUSHION/アール ビシュウ ウールクッション
 
オリジナルクッションカバー
450×450mm ¥9,240~¥16,500

 

 

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2023.10.15

あらゆるシーンに寄り添う テーブルコレクション

 

ダイニングテーブルは、人々が集まる特別な場所です。

日常生活では家族が食事を共にする場所として、また友人を招いての食事や交流の場として、おもてなしの役割も果たします。

特に多くの人を招く際にはテーブルのサイズは悩みの種となります。

もっと広いテーブルがあればと考えたことがある方もいることでしょう。

 

1/2 table(にぶんのいちテーブル)は、可変性のあるこれまでにありそうでなかったテーブルです。

2つで1つのテーブルを構成し、ベーシックな長方形から細長い長方形、カウンターのような形状まで、多彩な形に変化させることができます。

テーブルの辺はいずれも1/2の長さとなっているため、ずらして組み合わせることもまた美しいデザインとなります。

 

ファッションデザイナーのコシノジュンコ氏がデザインしたこのテーブルコレクションは、インテリアでもコシノ氏独自の世界観を感じることができ、高さはHigh(ダイニングテーブル)とLow(リビングテーブル)の2つのバリエーションがあります。

家族との食事からホームパーティーまで、様々なシーンに対応する、おもてなしのための理想的なテーブルが誕生しました。

 

 

【JUNKO KOSHINO CASA】Designer JUNKO KOSHINO

■ 1/2 table High
W1600XD1050(D700) XH720mm
アッシュ突板ウレタン黒塗装
¥528,000

https://onlineshop.real-style.jp/items/71658345

 

■ 1/2 table Low
W1050XD1050 (D700) XH380mm
ウォールナット突板ウレタン塗装

¥418,000

https://onlineshop.real-style.jp/items/71671587

高さ380mmのリビングテーブル仕様。幅、奥行1050mmの正方形のテーブルとしてはもちろん、幅1575mm、奥行700mmの長方形のテーブル、2台をそれぞれソファの横に配置してサイドテーブルとしてなどロータイプも様々な使い方ができます。

 

 

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1/2tableから広がる

ホームパーティーバリエーション

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1/2 tableでのホームパーティーは、様々な組み合わせが可能で、その組み合わせ方によって用途が変わります。

大人数のゲストから少人数のアットホームな集まりまで、また、着席のフォールな雰囲気から立席のカジュアルな雰囲気まで、1/2 tableを使ったパーティーは多彩なスタイルで楽しむことができます。

 

 

 

 

①W1600mmサイズを長く組み合わせることで最大幅3200mmのカウンターテーブルとして使用が可能。立食パーティー時の料理やドリンクの提供カウンター、時にはシェフの実演カウンターとして活躍します。

 

②標準的な組み合わせにする事でゆとりのある4人掛けのテーブルに。奥行が1050mmと余裕があるので中心に大皿やフラワーベースなどのデコレーションアイテムを置くことができ、多彩なテーブルコーディネートに対応できます。

 

③組み合わせを一段ずらす事で6人掛けテーブルに。幅2400mmの横幅は6人が肘付の椅子に腰掛けてもゆったりと座れます。奥行700mmの距離感は自然に会話が弾み、気の知れた仲間とのパーティーにぴったりです。

 

④2台の中心に植物を配置してガーデンパーティーの様な特別感を出せるのも組み合わせ自由な1/2tableの特徴です。フロアスタンドを組み合わせたり、L字型やT字型のレイアウトなど様々な用途の可能性を持ったテーブルです。

 

 

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商品開発STORY
file06_JUNKO KOSHINO CASA 1/2 table
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1/2 tableは2000年初頭に「LUXUARY LIVING」コレクションの一員としてミラノサロー ネ(ミラノ)やメゾンエオブジェ(パリ)で世界に向けて発表され、イタリアの家具メーカーで生産された後に販売を終了。
その後もデザイナーのコシノジュンコ氏本人がその佇まいの美しさと機能性の高さから自宅兼オフィスで長く愛用されていた事をきっかけに、リアルスタイルより「JUNKO KOSHINO CASA 1/2 table」として復刻しました。
緊張感のある研ぎ澄まされたコシノジュンコ氏のデザインはシンプルさゆえに制作が困難で、満足のいく品質にするには時間がかかりました。

しかし、日本国内での使いやすさを考慮し、サイズや仕上げを調整し、エッジとラインにこだわり、日本の職人の技術を駆使して国産での復刻が実現しました。

 

Designer
JUNKO KOSHINO

大阪府岸和田生まれ。文化服装学院デザイン科在学中、新人デザイナーの登龍門といわれる装苑賞を最年少の19歳で受賞。

東京を拠点として、海外では1978年~2000年までパリ・コレクションに参加。

さらに、世界各地でファッションショーを開催するなど、現在も活躍し続けている世界的ファッションデザイナーです。

インテリアデザインも手掛け、2023年に「JUNKO KOSHINO CASA」 をスタート。

緊張感を持っ たデザインの中に機能性を織り込んだコレクションとなっています。

 

 

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2022.3.5

アートと、対話する。

先日、東海テレビの「ニュースOne」にて、リアルスタイル本店で現在開催中の「山田雅哉個展 talk」が紹介されました。スタジオセットにも採用されている番組をご覧になれば一目瞭然。ニュースを伝えるという場面で、山田雅哉さんの作品が柔らかな雰囲気を放っています。
今回のアート展では、予約制にもかかわらず開始から多くの方々にご覧いただいています。リアルスタイルのソファに座り、じっくりとアートに向き合う時間を過ごされるお客様や、中には「人生初めてのアート」を手にされたというお客様もいらっしゃいました。もちろん、気に入った作品があれば、自宅のインテリアとどのように合わせられるか、サイズ感や雰囲気づくりがどうなるかなどを気軽にお話しさせていただいています。暮らしの中にアートを取り入れて楽しむ感覚を、ここで得てもらえたらと思っています。

 

 

山田さんの作品は抽象画ということもあり、その解釈は見る人に委ねられます。見る人によって、また見る時の心模様によって、作品の中の目に留まるものが変わり、全く別ものに見えてくるのが面白いところ。そのために、色も形も様々な要素や仕掛けが一つの作品の中に盛り込まれていると言います。だから、何度でも見に来てほしい。そして、家に飾った時には日々会話をしながら鑑賞してほしい。作品と「たくさん語り合ってほしい」との想いで、展示会は「talk」と名づけられました。
そんな山田さんの作品には、墨流しという技法が用いられています。芸大時代、音楽学部の練習風景をスケッチしたことから、彼らが奏でている音楽を自分が感じたように表現できないかと模索。専門である日本画の歴史を紐解くと、平安時代の文献で琵琶を弾いている人の背景に墨流しの技法が用いられていました。つまり、音楽を表現するために墨流しが用いられていたということ。山田さんはこれを論文にまとめ、「墨流しは音楽を表現する」として、作品に取り入れています。墨流しとは、顔料を水に垂らした時にできる偶然の模様。それは決して手では描くことのできない、意図しきれない水の動きや滲み、揺らぎを生み出します。さらに山田さんの作品では、表面だけでなく裏面からも描かれているため、その重なり方はメロディのようにとても複雑です。顔料の染み具合で裏からほんのりと表れるものもあれば、表面で色を重ねて力を帯びているものもあったり。毎日のように対話しても尽きないほどの表情を持っている。確かにそう思います。

 

 

インテリアショップでの個展は初めてという山田さんは、このためにたくさんの新作を描き下ろしてくださいました。色合いもサイズもかなりのバリエーションです。
例えば、空間を印象づけインテリアの主役にもなるこちらの作品は、他の作品よりも厚みがあって存在感があり、その分たくさんの要素が盛り込まれているため、日々の対話も弾む作品。リビング、玄関、寝室と場所を選ばないだけでなく、和室、モダン、北欧、打ちっ放しの壁とスタイルも選ばず、インテリアに取り入れやすいのも山田さんの作品の特徴です。

 

(作品:Angel 2021-W1 サイズ655×530mm ¥330,000)

 

今回は特殊サイズも多く、小さいものはワンポイントになります。家に持ち帰ってみて、いろんな壁に当ててみて場所を決めるのも楽しいものです。またケースを付けて置くこともできるので、本棚のちょっとしたスペースや、お気に入りのコーナ作りにも最適です。

 

(作品:Angel 2022-7 サイズ273×82mm ¥44,000)

 

中間サイズとなるこちらは、初めてアートを取り入れる人にもおすすめです。家の中でいつも何かしら自分が目を向けるような場所に飾ると対話も増えそうです。有機的でエレガントな雰囲気を持つ山田さんの作品は植物との相性もよく、チェストの上でガラスやオブジェと合わせても素敵です。

 


(作品:piece of music2022-8 サイズ273×220 mm ¥66,000)

 

もちろん、山田さんの在廊日にお越しいただいて直接お話を聞かれると、また違う印象が生まれるかもしれません。一度ご来店いただいた方も、またぜひお越しいただいて、前回にはなかった感覚を得てもらえると嬉しいです。また、来店できないエリアのお客様で作品に興味を持たれた方には、問い合わせ対応をしています。お気軽にご連絡いただければと思います。そして今後も、アートイベントは各店で続いていきます。お楽しみに。

 

「山田雅哉個展 talk」
開催期間:2月17日[木]-3月13日[日]
※作家在廊日 3/5[土]・13[日]
開催店舗:本店
※本展は予約制となっております。お越しの際は、メールまたはお電話にてご予約頂きますようお願いいたします。

 

お問い合わせ:

リアルスタイル本店
名古屋市中区大井町1-41
TEL:052-323-6262

info@real-style.jp

 

[企画]ジルダールギャラリー

052-211-9987 info@jilldart.com

www.jilldart.com

2022.2.23

日々に“贅沢”を感じる、自分なりのアートを

 

アートって、何だか難しくて敷居が高そうだ。それに価値も価格も分からない。
ひと昔前と違って、そんな印象を持たれる人も少なくなってきたような気がします。リアルスタイルのインテリア提案の中でも、アートは住空間をより豊かに、そして完成度の高いものに仕上げてくれる重要なパーツのひとつです。お客様が好む雰囲気のアートを空間に合わせてご提案できるのも、インテリア性の高いコンテンポラリーアートを扱うギャラリーと連携する私たちならでは強みでもあります。

 

ある特集記事で、有名なクリエイターさんがこんな話をされていました。「生活にアートを取り入れる際に心がけているのは、自分の手の届く範囲で正当に評価された作品を買うこと。そして、日々に贅沢を感じられる自分なりのアートを取り入れること」だと。「30万円のバッグを買っても贅沢を感じられない時代に、3万円でも心にすごく豊かさを感じられるのがアートなのかもしれない」とも。アートのある暮らしは、自分の生活の満足度をより上げてくれるものだと、私たちも考えます。

 

 

そんなアートを身近なインテリアとしてご提案できるよう定期的に開催しているリアルスタイルのアート展ですが、今年はジルダールギャラリーさんの協力を得てシリーズ化。現代アートから工芸まで幅広いフィールドで活躍する新進気鋭の才能をご紹介し、各テーマに合わせてアートをじっくりご提案できる年間を通した計4回のイベントとなっています。
その第1回目となる「山田雅哉個展 talk」が、名古屋本店で3月13日まで開催中です。東海テレビ「ニュースOne」のスタジオセットでも知られる山田雅哉氏が、このために描き下ろした新大作を含め、サイズも様々な多数の作品が展示されています。ギャラリーで見るのとは一味違う、お家に飾られている雰囲気をイメージできるのもリアルスタイルならでは。このイベントが、たった1枚のアートに出会う機会となって、いつもの空間に豊かな時間を運んでくれるものとなりますように。ご来店をお待ちしています。

 

 

「山田雅哉個展 talk」
開催期間:2月17日[木]-3月13日[日]
※作家在廊日 3/5[土]・13[日]
開催店舗:本店
※本展は予約制となっております。お越しの際は、メールまたはお電話にてご予約頂きますようお願いいたします。

 

お問い合わせ:

リアルスタイル本店
名古屋市中区大井町1-41
TEL:052-323-6262

info@real-style.jp

 

[企画]ジルダールギャラリー

052-211-9987 info@jilldart.com

www.jilldart.com

2022.2.8

“おもてなし”の心を表す、金沢の玄関口

 

圧倒的な存在感で、巨大なアートオブジェのようでもある金沢駅。「世界で最も美しい駅14選」の6位にも選出されるなど、世界でも有数の美しい駅として知られています。金沢駅は「おもてなしの心」をコンセプトに、基礎計画から12年の歳月を経て2015年に完成しました。

 

 

3000枚を超える強化ガラスとアルミ合金からなる幾何学模様の天井ドームは国内最大のアルミ建築で、世界的にも最大級です。意匠設計は数々の受賞経歴を持つ著名な建築家・白江龍三氏によるもの。バリアフリーや駅機能を完備するだけでなく、「金沢らしさ」をどう表現するかも議論されました。400年前の加賀藩主・前田家から受け継がれてきた金沢の独自文化を次世代につなぐ象徴として、次の「400年も残る建築」となるよう、腐食してしまう鉄でなくアルミを使い、最先端技術を駆使した構造システムがこの巨大なドームを支えています。ここは通称「もてなしドーム」と言われ、大きな傘をイメージしています。雨や雪の多い金沢で、駅を降りた人にそっと傘を差し出す、そんな粋な心づかいを表現しているのだとか。そのドームの先端で厳かに佇むのが「鼓門(つづみもん)」。2本の大きな柱に支えられた門は、能楽で使われる日本の伝統和楽器「鼓」をイメージしています。

 

 

ではなぜ、能楽の「鼓」が金沢の玄関口に選ばれたのでしょう。

能楽は江戸幕府の式楽と定められ、大名家の儀式・おもてなし行事には必ず能楽が演じられました。そもそも能には5つの流派がありますが、中でも金沢では前田家によって宝生流が手厚く保護されたことから、武家だけでなく庶民にも広がっていき、人々に愛されながら暮らしに能楽が溶け込んでいました。城下町である金沢には、伝統芸能でおもてなしをする文化が受け継がれ、今も息づいています。加賀藩以来、伝統芸能や地域文化とともに育まれてきた「おもてなしの心」は、訪れる人々を最初に迎え入れる駅で感じることができるのです。とても金沢らしいですよね。

 

 

リアルスタイル金沢店も、金沢にふさわしいショップとなるよう、「おもてなしの心」を大切にしています。お客様と丁寧な対話を重ねる中で、お客様が理想としているイメージを引き出し、建築・インテリアから小物まで、コーディネート提案できたらと思っています。もちろん、地元金沢に息づく伝統・文化を現代に取り入れた工芸品やプロダクトもご紹介しています。そうした日本の繊細なプロダクトと、感度の高い海外プロダクトを絶妙に掛け合わせられるのも、リアルスタイルならではだと思います。ぜひ、お気軽にお立ち寄りください。

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