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ARCHITECTUREのCOLUMN

2022.9.9

理想を叶えてくれるのは、新築でなく中古リノベでした。

中古物件のリノベーションも視野にあったものの、他社での新築プランが何となく進んでいたというMご夫妻。そこから一転して中古リノベに踏み切ったのは、ワクワクする家づくりがしたかったからだと言います。

 

「新築の場合、要望のすべてを盛り込んだ最初のプランから予算を削っていくという作業になり、打ち合わせの度に諦めなければならないことが出てきました。気分が下向きになっていく中で、以前から家具やインテリアが好きで見に行っていたリアルスタイルさんに相談したところ、中古リノベの可能性を提示していただきました。同じタイミングで良い中古物件が見つかったのですが、各階に5部屋もある大きな家だったので、空間を持て余してしまいそうで現実的ではない気もしました。それがリアルスタイルさんから提案いただいたプランを見て、俄然、気分が上がりました。新築と同じ予算で自分たちがやりたかったことが全部できる。すべてイメージ通りに、思い描いた住まいができそうだと嬉しくなったのを覚えています。」

 

 

お二人がどうしても実現したかったのは、吹き抜けの大空間。そして、奥様の一番のこだわりはドイツ「GAGGENAU」のオーダーキッチン。セラミック天板のカウンターを主役に、キッチンパネルはマット仕上げで換気扇は黒にするなど、設備や造作家具の色合いや素材感を統一しました。

 

「自分たちの好みはインスタからのイメージでお伝えしましたが、ただただ好きなものを集めただけなのに、それを見てリアルスタイルさんが候補としてセレクトしてくれた設備から建材、インテリアのすべてがどれも素敵で、どれにしても正解だと思えました。それでも自分たちで選び取っているという感じもあって、素材・色・仕様を決めていくのがとにかく楽しかったです」と奥様。

 

ご主人は「予算的に無理だろうと思っていた要望も、次の打ち合わせでは「こんな感じならできます!」と、いつも想像の上をいく提案をいただいて毎回の打ち合わせが楽しみでした。透明な扉は予算オーバーだったのに、「これがある!」と探し当ててくれた時は感動しました。「ここが少し気になる」と、何気なく話したことも、次までに考えてくれていてもっと良くなっていたり。和室の扉には壁紙を貼って趣を演出してくれたり。細かいところの気遣いやセンスの良さは、インテリアショップならではだと感じました」と話してくれました。

 

 

吹き抜けの廊下を通る時に窓から見える景色が大好きだという奥様。お二人は、ほとんどの時間を吹き抜けのリビングで過ごし、リアルスタイルのキングストンソファでくつろぐ時間に豊かさを感じると言います。

 

「もうすぐ3ヶ月が経ちますが、住み始めて分かることもたくさんありました。例えば、吹き抜けの廊下が手すりでも腰壁でもなく、ガラス張りになっていることでリビングから見上げる景色は全く違うし、廊下の壁は飾る空間として活きてきます。壁の向こうにあるトイレの扉をリビングから見えない位置に移動してくれたのも、リビングから見上げた景色を考えてのこと。そうした細やかさを至るところで感じます。要望を叶えてくれるだけでなく、意匠やディテールにこだわり、図面や説明だけではイメージできない、住んでみて改めて美しいと感じられるように考えられていることに驚きました。また、工事の途中には自分たちも足を運んでリノベの経過を共有し、その様子を見ながら変更することもあったし、引き渡し後も洗面台の調整をしていただきました。家が完成して終わりではなく、この先も共に歩んでいただけるという安心感があります。」

 

 

4階に屋上テラスのある建物を二世帯住宅にリノベーションし、各階5部屋と小さく仕切られていた間取りからダイナミックな空間プランを立ち上げ、1階はご両親の居住スペースに、2階はリビングダイニングに、3階は洗面や浴室などの水回りや寝室となりました。

 

「空間の使い方から照明、家具インテリアまで、提案していただいたことすべてが良かったです。自分たちだけではとても持て余してしまう大空間を、本当に綺麗におさめてもらいました。壁に飾るアートやインテリアなど、これから少しずつ揃えていく楽しみがあることも嬉しいです。4階はまだ手付かずなので、暮らしの中で空間をどう使っていくのか見えてきたら手を加えていきたいです。この先も家に時間をかけていきたいと思える、そんな家になりました。」

 

こうしたお話が伺えて、私たちも嬉しい限りです。中古リノベーションだからこそ、予算内で大空間のゆとりと、贅沢なオーダーキッチンが実現しました。Mご夫妻が立地よりも住空間へのこだわりを優先されたように、お客様が何を優先するかで予算配分は異なります。リアルスタイルはお客様に合わせて最適なプランをご提案し、インテリアショップならではの意匠にこだわり、豊かな時間が流れる美しい住まいをお届けします。

2021.12.24

リアルスタイル一級建築士事務所が手掛ける住まい


 
 
case24:戸建て住宅リノベーション事例
 
 
敷地は名古屋の中心部に程近く、モダンでお洒落な雰囲気が漂う街、覚王山。
 
施主様は数年賃貸にだして、その後に自邸として移り住む計画をしており、今回の改修工事はそのための内装のリニューアルと、庭を削り、車二台を格納するガレージの新設です。内装は、設計当時の雰囲気を残しつつ、古くなった箇所は新たな視点でリノベーションし、空間の再構築をしていきました。
 
新築したガレージには電動シャッター、電気自動車の充電スタンドを完備した厳重な設備で愛車を守ります。格子窓からは庭の緑と柔らかな光を取り込み、ガレージでありながら重すぎない空間を演出します。
 
 
●リアルスタイル担当:企画/設計/監理/インセットファニチャー(造作家具)/インテリア
●設計担当:加藤
●面積:124.04㎡
●竣工:2021年12月
●構造:木造2階建て、ガレージ鉄骨造
 
 

 

 

 

 

 

 

 

 

2021.11.11

リアルスタイル一級建築士事務所が手掛ける住まい

case23:マンションリノベーション事例

3月末に竣工した山形市内中心部のタワーマンション。
東南角部屋をリノベーションを前提に購入した施主は、間取りや床材などを全て変更し、納得できた素材だけを使った快適空間の具現化を追求。
広めのリビングダイニングは、建具で仕切る洋室1を撤去し拡大。
洋室1のクロゼットを撤去した跡には、アイアンの室内窓と寝室へのドアを設置、室内窓ごしに見透せ閉塞感を解消。
寝室側にはデスクを設置しました。
全ての既存オレフィンシート貼りフローリング材を撤去、床暖房対応の複合ウォールナット無垢単板フローリング材に変更しました。
リビング建具と寝室への建具も新規に造作で作成。
ダイニング奥の壁にはモザイクタイルを貼り、ペンダントライトにはハンス・J・ウェグナーのパンダルを設置。
主照明には調光調色LEDダウンライトを配灯しました。
洋室2と洋室3は間仕切り壁を撤去し、寝室とそれにつながるウォークインクロゼットにしました。
開き戸だった洋室2と洋室3の建具は2箇所ともアウトセットの造作引き戸に変更。
ベッドのヘッドボード部の壁にはウォールナットの突板を貼り質感を重視。
両側から回廊のように出入りできるウォークインクロゼットの中央に大容量の洋服収納と収納棚を配置。
一番奥の既存クロゼットは撤去し、大型の収納を設置。寝室とウォークインクロゼットの間には框の入ったガラス引戸を両側に設置しました。
寝室の照明はリモコン付の調光調色LEDダインライトと、造作デスク上にはピンホールLEDダウンライトを配置しました。
廊下やキッチンなどの既存ダウンライトも全て交換し、人感センサも付けて快適な暮らしを演出しました。

●リアルスタイル担当:企画/設計/監理/インセットファニチャー(造作家具)/インテリア
●設計担当:仙台店 後藤寿之
●面積:100.77㎡
●竣工:2021年3月
●構造:RC20階建

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