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2021.7.13

日本のAKARI、世界のあかり【本店】

 照明を指す言葉として、あかりはとても深い言葉です。石のピカソと呼ばれたイサムノグチは、提灯に太陽と月の字からなるこの明かりをAKARIと名付けました。和紙を透かしてくる明かりは、ほどよく光を分散させて部屋全体に自然光のようなやわらかい光を照らす、文字通りの光の彫刻です。

 

 

 ちなみに、イサムノグチの世界観を彫刻からAKARIまで味わえる場所として、イサムノグチ庭園美術館があります。
香川県高松市牟礼町にこの美術館があります。昔イサムノグチはここでアトリエを構えていたのでした。余談ですが、ここは映画「世界の中心で、愛をさけぶ」のロケ地にもなった場所から近いのですが、なぜここにアトリエを構えたかというと、庵治石(あじいし)という高級花崗岩が取れるからです。日本一高価な石と言われる庵治石 。別名「花崗岩のダイヤモンド」とも呼ばれ、主に高級墓石材として活用されています。ここでNYを往き来しながら制作に励まれたようです。
 
 今から13年前に私はここを訪れたのですが、日本ではないような風が吹いていました。じゃあどのような風かと言われれば、今の日本は西洋文化と日本の伝統文化がちぐはぐに同居しているところもあるような気がしていますが、この庭園美術館はその日本の美しさが現代の日本社会でも新鮮に映る美しさとでもいいますか、言葉にするのが難しいのですが、日系アメリカ人で、自分のアイデンティティがどこにあるのか苦悩したイサムノグチだからこそ見つけることができた日本の美を見ることができたのかと思っています。ちなみにイサムノグチ庭園美術館は、予約が必要です。以前は往復はがきだけの申し込みでしたが、今はメールでもできるようです。ぜひ一度行ってみてください。AKARIの照明は、日本より北欧のほうが人気が高いように思います。
 

 もうひとつのおすすめが、北海道のモエレ沼公園。まだ私は行けていません。ぜひこちらも行ってみてください。

 

 ちなみに、AKARIはペンダントライトの場合、シェードとコードが別となっています。もしシェードが破れたりしてもシェードを購入すればまた使えます。提灯を購入される場合は、AKARIならシェードのみの販売もあるのでお勧めです。そして提灯のいい悪いの見分け方ですが、和紙と和紙の接地部分をよく見てください。ここが均等にきれいに細くつないでいる提灯がいい提灯、いい職人技です。ぜひ提灯を見るときは和紙と和紙のつなぎ目を見てください。

 

 

 そして、イサムノグチのAKARIはシグネチャーがあります。もしうどん屋さんやお蕎麦屋さんに行って、AKARIらしき提灯を見つけたら、イサムノグチのAKARIにはシグネチャーが入っていますのでこのシグネチャーを見つけてください。

 

 

 AKARIに詳しいスタッフがいますので、ぜひAKARIをお探しの際はリアルスタイル本店へお越しください。

 

次回は、世界のあかりをご紹介します。

 

担当:冨田

 

REAL Style 本店
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