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2022.1.10

東海プロダクトデザインアワードにて【社長 鶴田浩ブログ】

皆さん、あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。さて今回は、2022年の年初めにふさわしいモノづくりの取り組みをご紹介させていただきます。

 

昨年の4月にスタートした「TOKAI PRODUCT DESIGN  AWARD」は、地元の中日新聞社さんの主催によるもので、東海エリアのメーカーさんの商品開発に、東海エリアの学生さんが参加するというもの。愛知・三重・岐阜からモノづくり企業3社が参加し、新商品の開発と販売を目的としたプロダクトデザインを学生から募集しました。最優秀賞作品はさらにブラッシュアップして製品化し、クラウドファンディング「マクアケ」での発売を予定しています。

 

 

参加したモノづくり企業3社からはそれぞれ新商品のテーマが掲げられ、学生はそれをもとにデザインすることになります。一つ目は金属の切削加工技術を持つ愛知の企業が開発したいと考える「火の周りで使うキャンプギア」。二つ目は陶器の高度な精密加工技術持つ三重の企業が開発したいと考える「家庭で簡単に調理できるキッチングッズ」。三つ目は関の伝統的な刃物技術を持つ岐阜の企業が開発したいと考える「料理が楽しくなるデザイン刃物」。このアワードには約60の応募があり、2名の大学教授とマクアケのキュレーター、そして僕の4名で11月下旬に審査させてもらい、12月26日には表彰式が行われました。

 

今回は初回ということで、各企業の意欲と若い力に大いに期待していました。その期待に応えるようにして、可能性あふれる作品が数多く出てきました。若者らしいフレッシュなアイデアは、我々では思いもしない自由な発想で、とても興味深いモノでした。驚いたのは、皆さんとてもプレゼンテーションが上手いことです。商品の見せ方をよく勉強しているなと感心しました。審査では、どうしたらその作品を商品としてカタチにできるかが議論されました。そうした意味で、最優秀賞作品は実際に使用される場面が最もイメージできる、リアリティを感じるものが選ばれたように思います。ただそれを市場に出すという観点からすると十分ではありません。これからさらに良い製品になるように改善しながら製品化をしていく予定です。お楽しみに。

 

このアワードに参加された企業もまた若い世代が多く、前向きな取り組みが見られました。東海エリアには様々なモノづくりを展開する企業がまだまだあり、その技術はどれも世界に誇れるものばかり。今回のようにエリアを限定したデザインコンペはとても珍しく、モノづくりの東海エリアだからできる取り組みだと改めて感じました。また、行政ではなく民間で開催されたことが喜ばしく、大きな意味があると思っています。行政では単年度事業で終わることも、民間であれば続けていくことができるからです。ここから未来のモノづくりが発信され、デザイナー発掘にもつながるアワードになっていくことを願っています。

2022年、新たなモノづくりを東海エリアから世界へ発信する幕開けとなりました。弊社のリアルスタイルもまた、今年は20周年を迎える節目の年です。記念イヤーとして様々なイベントを企画し、日本のライフスタイル向上と日本のモノづくりを応援していきたいと思っています。

 

リアル・スタイル株式会社

代表取締役 鶴田 浩

 

過去の連載記事はこちらをクリックください。https://www.drivenippon.com/column9/

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