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2021.12.20

岐阜・美濃焼の産地を訪ねて【社長 鶴田浩ブログ】

 

今回もまた、モノづくりの宝庫である岐阜県から「美濃焼」をご紹介します。岐阜県には多様な伝統産業が今も息づいており、その素晴らしさは2014年から6年間ほど運営させていただいた岐阜県産品で彩るライフスタイルショップでさらに実感しました。このご縁から、リアルスタイルでは今も美濃焼でオリジナルの陶器を作らせていただいています。

 

ステイホームにより近年の「器」ブームがさらに加速していますが、陶芸作家の名前は知っていても、陶磁器の産地まで意識されることはありません。多治見市・土岐市・瑞浪市と3つのエリアで生産される美濃焼は、日本最大の陶磁器の産地として、全国の生産量のおよそ50%を誇ります。1300年の歴史がある中で、3つのエリアで製品が細分化されながら専門性を高めていったことで技術が向上し、良質な陶磁器を生み出し続けていることが、日本最大の産地となり得た理由とされています。

 

また、中部地区という地の利があったことも大きかったように思います。陶器はもともと神事を中心に使用され、身分の高い人が使うものだったそうです。そして権力を持つ人の周りに産地ができていったとされ、戦国武将を多く輩出しした中部地区は、流通の便も良かったことから全国の技法を取り入れながら一大産地となりました。さらに古田織部による茶の湯とともに不動の地位を確立しました。

 

 

美濃焼の魅力は、高度な技術を要する型の美しさと、特殊な釉薬による多彩な表現ではないでしょうか。それを比較的求めやすい価格で作ることができる。デザイン・クオリティ・コストと、すべてにおいて強い産地となりました。リアルスタイルでは、それをオリジナルアイテムとして形にしようと、2016年に「Yohen」という美濃焼の器シリーズをスタートしました。産地を回って作山窯と出会い、型のフォルムの美しさと釉薬の面白さに感銘を受けたのを覚えています。その陶器ならではの繊細な発色と、土の優しい雰囲気や柔らかな曲線など、日本の焼き物が本来持っている「美しさ」にこだわりました。丈夫で使いやすく、日常づかいできる美しい器は、有名ホテルウエディングの引き出物としても採用され、好評いただいています。

 

 

3つのエリアからなる美濃焼の産地で、最も商業的な賑わいを見せるのが多治見です。器のギャラリーも数多くあるため、ギャラリーめぐりをする器好きが集まる町でもあります。お正月を晴れやかにしてくれる、とっておきの器を探しに出かけてみてはいかがでしょうか。

今年はコロナによるステイホームが続き、おうち暮らしがさらに見直された年でもありました。その中で、伝統工芸も含めた豊かなインテリアに囲まれた暮らしの気持ち良さを実感された人も多いのではないでしょうか。来年以降も、おうち暮らしをさらに豊かにする一年になればと思います。

良いお年をお迎えください。

 

リアル・スタイル株式会社

代表取締役 鶴田 浩

 

当記事はDrive!NIPPONに連載されております。https://www.drivenippon.com/column/53339/

過去の連載記事はこちらをクリックください。https://www.drivenippon.com/column9/

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